本文へ 日米センター(CGP)は日本とアメリカにて、助成、フェローシップ、ボランティア、人物交流、情報発信を行なっています。
国際交流基金 日米センター
CGP NY | 国際交流基金 | English | サイトマップ
トップページ
日米センターとは
公開イベント
団体で助成金をお探しの方へ
個人向け支援・ボランティアの機会をお探しの方へ
安倍フェローシップ
日米パートナーシップ・プログラム
Japan Outreach Initiative
NPO フェローシップ
CGPの人物交流事業
情報室(刊行物、寄稿など)
アクセス
お問合せ
FAQ
更新履歴
日米センター公募助成プログラム
CULCON(カルコン) 日米文化教育交流会
メール配信サービス
コラムス
個人向け支援・ボランティアの機会をお探しの方へ

日米センターNPOフェローシップ 月次報告(2006年12月・2007年1月分)
フェロー:成田 容子

報告書リスト

成田 容子
日米センターNPOフェローシップ(第7期)
月次研修報告書( 2006年12月・2007年1月分)

フェロー: 成田容子(特定非営利活動法人NPO推進青森会議)
研修テーマ: アメリカのNPOにおける人権教育プログラム—特にLGBTQコミュニティにおいて—効果が期待できるプログラムを企画、運営するための手法
研修先: Amnesty International USA (New York City)
研修期間: 2006年10月1日〜2007年1月31日


1.研修内容について

後期研修における主なプロジェクトは、前期に引き続き、メンバーシップ、ウェブサイト、アクトキット、ニューズレター、ファクトシートについて、内容を調べることだった。AIの組織としての大きな特徴は、メンバーシップである。その中でも特に、OUTfront Program の会員にどのような情報が与えられているか、その情報がうまく機能しているか、検討、評価し、レポートを提出することだった。

会員になると、様々な情報が与えられる。ニューズレター、Eメールでの情報はもちろんのこと、ウェブサイト上にも、会員だけがアクセスできるページがある。初めは、情報量の多さに驚き、どこを探せば必要な情報が得られるのか分りにくかった。ウェブサイトについては、初めてこのサイトを見る会員にとって、ユーザーフレンドリーとは言いがたいサイトのように思われた。しかしながら、しばらく見ているうちに、新しい会員には非常に役に立つ情報が網羅されていることに気がついた。そして、それらの情報が整理されて、的確に与えられていることが分った。

ウェブサイトのページの多くは、会員でなくてもアクセスできるページである。人権擁護の活動をしている人はもちろんのこと、より多くの人にアクセスしてほしいサイトである。

2.講演会、イベント等

12月10日が人権の日であったこともあり、後半の2カ月は、人権に関わる多くの講演会、映画、演劇鑑賞の機会を得た。会場に行くと、AIの他のセクションの担当者がテーブルを出して、資料を展示していることも何度かあった。

12月8日には、Write-a-thon といって、良心の囚人たちを励ます手紙を書くAIのキャンペーンに参加し、何通かの手紙を書いた。拷問などで家族を亡くした人を励ます手紙も書いた。私の書いた手紙が、遠く離れたところで捕らわれている人たちや、家族を亡くした人たちの力になっていることを願っている。

1月11日には、グアンタナモ収容所の閉鎖を訴えるラリーに参加した。普段、オフィスでコンピューターに向って仕事をしているスタッフが、プロテストをしている姿を見るのは新鮮な驚きで、感動を覚えた。スタッフひとりひとりが活動家であると実感できた瞬間であった。

1月20日には、Transjustice Job Fair に参加し、AIのテーブルでアウトリーチをした。これは、トランスジェンダーの人のためのジョブフェアで、昨年に引き続き、今年が2回目である。20ほどの組織がテーブルを出して、情報を提供した。仕事の合間に他の団体のテーブルに行き、スタッフの方たちとのネットワーキングに努めた。

3.スタッフインタビュー

OUTfront Program の2人のスタッフをそれぞれインタビューした。また、1月からインターンが入れ替わったので、新しく入った2人をインタビューした。1人は20代前半の女性でニューヨーク生まれ。ピースコア(Peace Corps)でタンザニアにいて、帰国したばかりだった。もう1人は、現在大学1年の男性で、インド出身。18才の若さである。ふたりとも国際政治、人権問題については強い関心を持っていて、オフィスでもよく議論を戦わせている。

また、National Steering committee の1人にもメールで質問事項を送り、回答をもらった。彼は、ワシントンDC在住ではあったが、ニューヨークで会う機会があった。Gay, Lesbian and Straight Education Network (GLSEN) という、LGBTの若者を支援する団体のスタッフとして長く活動している。日々の活動について話を聞き、今後の日本での活動についての数多くのアドバイスをもらうことができたのは大変有り難いことだった。

Advertising & Marketing部門のディレクターにもインタビューできた。新聞広告などのすべてのメディア、Tシャツ・カレンダーなどのロゴ入り製品、有名人によるキャンペーンなどを担当している。ニューヨークオフィスのこのセクションは、彼女も含め3人のスタッフで構成されている。

研修最終日には、Human Rights Education Program のディレクターをインタビューできた。映画や演劇を見に行なった際に、このセクションがテーブルを出してアウトリーチをしていることが何度かあった。このセクションでは、学校の先生など、教育者のためのトレーニングも実施している。

4.サイトビジット

以下の団体を訪問した。

1) National Gay and Lesbian Task Force New York Office
2) The Lesbian, Gay, Bisexual & Transgender Community Center(通称Gay Center
3) Immigration Equality
4) Human Rights Watch

1月19日には、Q-Wave(アジア系LGBTQ 女性のためのサポート組織)とGAPIMNY (Gay Asian & Pacific Islander Men of New York) の合同ミーティングに参加させてもらった。今後の活動方針について活発な議論がなされていて、ニューヨークにおけるアジア系LGBTの人たちのパワーを大いに感じた。コアメンバーの中には、日系の方が何人かいた。彼らがリーダーとして活躍している姿を見て、大変心強く、嬉しく思った。

5.2カ月を振り返って

12月と1月は年末年始のお休みもあり、短く感じた。後半の2カ月ということで、AIの組織について理解することに集中した。メンバーシップについてのプロジェクトを通して、AIの具体的な役割、活動を知ることができたと思う。

オフィスでの業務に加えて、市内の他の組織をいくつか訪問した。同じミッションを掲げていても、その実践方法には色々なやり方がある。全米規模のアドボカシーに重点を置く組織、リサーチに重点を置く組織、より地域に根ざしたプログラムを提供していく組織。それぞれの違い、特色などを知ることができたのは良かった。特に、Gay Centerの活動については強い関心をもった。グリニッジビレッジという地理的にも恵まれた環境にあり、コミュニティに根ざした活動をしている。そのプログラムの多様さ、数の多さに驚いた。私も何度か足を運び、LGBTについての映画を見た。日本でもこのような規模のコミュニティーセンターが近い将来できるように力を尽くしたい。

1月6日(土)〜7日(日)にはワシントンDCに出かけた。ホテルの向かいが、偶然 Human Rights Campaign というLGBT支援団体のビルだった。この大きな綺麗なビルは組織所有のものだという。ただただ驚くばかりだった。収入の大部分は、個人からの寄付だそうだ。フェローシップも終わりに近づき、このような事実を目の当たりにしたのも今後の活動に刺激を与えてくれるものだった。

この4カ月間のフェローシップで得たものは、言葉では語りつくせない。LGBT人権擁護活動歴まだ3年の私である。AIに大きな貢献ができるわけもなく、私だけが一方的に学ばせてもらったと感じている。これからは、自分が得たものをできるだけ多くの人たちに伝え、今後の活動の中で生かしていきたい。そうすることが、フェローとして私を受け入れてくれたAmnesty International USA への貢献だと思っている。

 

※本報告内容は、執筆者の見解によるもので、国際交流基金(ジャパンファウンデーション)の公式見解とは必ずしも一致するものではありません。

Top

TOKYO OFFICE
国際交流基金(ジャパンファウンデーション) 日米センター
160-0004 東京都新宿区四谷4-16-3
Tel (03)5369-6072 Fax (03)5369-6042
NEWYORK OFFICE
The Japan Foundation Center for Global Partnership, N.Y.
1700 Broadway, 15F, New York, NY 10019, U.S.A
Tel (212)489-1255 Fax (212)489-1344