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日米センターNPOフェローシップ 月次報告(2007年5月・6月)
フェロー:松原弘子(鮎川葉子)

報告書リスト

松原弘子(鮎川葉子)
日米センターNPOフェローシップ(第7期)
月次研修報告書(2007年5月・6月分)

フェロー: 松原弘子(鮎川葉子)(エイズを伝えるネットワーク(TENCAI)(東京)代表) 
研修テーマ: 社会課題解決のためのネットワーキング研究
研修先: Men's Resource Center for Change (Amherst, Massachusetts)
研修期間: 2007年3月22日〜2007年9月21日


2007年5月-6月の研修概要:

この時期の研修計画は、当初は、西マサチューセッツにおけるDV防止のためのネットワーキングについて、主要な関係団体を訪問し、また他団体のイベントに参加することで情報を得、ネットワーク要因を分析する予定になっていた。
他団体が主催するネットワークのためのイベントやプログラムへの参加については、3月の研修開始時から積極的に出席するよう心がけていたため、6月30日時点での外部プログラム参加が20件と順調に予定を消化しているが、団体訪問は、ホスト団体での業務が立て込んでいたことと、夏休みの時期に入り、団体訪問に関して時間の調整がつきにくかったことが影響して、予定通りに進んでいない部分がある。ネットワークの要因分析の部分は、スタッフに対するインタビューとMRCのサービス内容をパンフレットや発行物を分析する作業を通じて予定より速いペースで進んでおり、9月に行なう予定であったMRCにフィードバックする資料作成に既にとりかかり始めている。

5、6月の業務内容と所感:

MRCでは事務局に配属され、各種広報資料の作成を任されている。5月の上旬から半ばにかけては、6月に行なうイベントのポスター、新聞広告やチケットなどをデザインした。また、団体のパンフレットが古く、リニューアルの必要があることから、新しい広報ツール作成案を提案し、受理された。現在は団体の各種データを集めて整理、加工しているところである。アップデートしやすく、広報対象に合わせて組み合わせられるようなリーフレット、チラシをデザインしようとしており、研修終了までにできるだけ使い勝手の良いものを作成し、残していくつもりでいる。
さらに、5月中旬に新しいパソコンが導入されたため、パソコン・ボランティアとともにセットアップ作業をしたり、季刊誌の発送作業で「日本人の器用さ(私の発送作業が早いのは日本人だからではなく慣れているからだが、作業の早さ、特に紙を折るのが早いと一様に驚かれた)」をアピールしたりと、楽しんで仕事をしている。これらの仕事を通じて理解したのは、制度や文化が違っても、小さいNPOの業務のありようはよく似ているということであった。
また4月後半にスーパーバイザーから「新しく人を巻き込む企画案」を立案しないかと打診されたので、ファンドレイズとネットワークを兼ねたキャンペーン企画を5月のファンドレイズ・ミーティングで提案してみたところ、「面白いから企画書を作ってみるように。」と指示され、企画案を作成して6月のスタッフミーティングで発表した。(現在スーパーバイザーが案を精査している。)

さらに6月26日には、専門領域であるHIV/AIDSの問題を考えるワークショップをMRCの主催事業として開催した。アマースト高校(地域の公立高校)の「女性の権利クラブ」が主催した「暴力に反対する対話集会」に出席した際、「日本におけるAIDS」の話を聞いてみたいという学生が何人かいたことから、「日本とアメリカ(東京と西マサチューセッツ)のAIDS事情」をテーマにワークショップを開こうという話になったためである。ワークショップは地元の高校生、レイプ救援センターやHIV感染予防と感染者支援を行なっているNPOのスタッフなどの参加を得て内容の濃い議論をすることができ、短い記事だがMRCのメールマガジンにも紹介された。

5、6月の調査内容と所感:

研修の目的である、「非営利事業における問題解決ネットワーキング」調査は、団体の業務を行なう傍ら、次の3つの方法で「ネットワーキングのあり方」を調査している。1)ホスト団体内部のコミュニケーションと意思決定の仕組みを、団体の構成員(スタッフ、ボランティア、理事など)のモチベーションを聞き取ることで分析する。2)ホスト団体のサービス及びプログラムに参加することを通じて、ニーズが団体のネットワーキングに与えている影響を調査する。3)ホスト団体と関係している他団体を訪問し、問題解決のための他機関連携のあり方を、資金の流れ、人の流れ、及び価値観の共有の仕方に焦点を当てることで、連携が成功するための要因を探る。
3月から6月までに参加したプログラムは20件、訪問した団体は5件、その他スタッフやボランティア、理事へのインタビューを随時行い、幅広く情報を集めている。ネットワーキングのあり方として注目しているのは、「人の流れ」である。ローカル・コミュニティを対象に調査していることが影響していると思うのだが、アマーストではボランティアや理事、スタッフが複数の団体にまたがって活動している(例えばMRCのあるスタッフは、別の団体の理事をしている。また別のスタッフは、以前は同じ地域の別の暴力防止団体でスタッフをしていたなど。)ことが多く、この人の動きに伴って情報や経験が他団体と共有されたり、新しい人のつながりを生み出したりしていることがわかった。
私が拠点を置く世田谷区でも同じような(勉強会に行くと絶対に知り合いに会う、というような)ことはあるが、日本との大きな違いは、この集まっている顔ぶれに「商工会の人」「学校の先生(特に大学の先生)」「地域の大きな会社の社長」など、日本では「社会活動に巻き込まれにくい人たち」が大勢含まれているということだ。こうした人たちが巻き込まれていることで、資金や経験がNPOに集まり、新たなニーズを開拓して先駆的なサービスを生み出したり、制度を変える動きを作り出したりしているのだと、調査を通じて実感している。

今後の研修計画:

5月、6月は予定されていたイベントの準備、実施に加えて自主的に企画したイベントや他団体が主催する勉強会、イベントの参加が重なってしまい、6月中に終了させる予定だったスタッフ・インタビュー、他団体訪問が全部済んでいない。7月、8月はこの遅れをとり戻し、理事、ボランティアのインタビューを終らせるとともに、いくつかの主要な関連団体を訪問して、8月中旬頃までにアマースト及び西マサチューセッツの調査を終らせたいと思っている。その後8月下旬から9月上旬に、できればボストンで暴力防止を行なっている団体を訪問調査したいと考えている。
MRCの業務としては、7月はニュースレターの記事(寄稿)を書くこと、パンフレットの作成(4種類)と団体ポートフォリオのフォーマット作成を予定しており、帰国までに余力(時間)があればパソコン・データのバックアップ・マニュアルも作れたら良いと思っている。企画段階にあるファンドレイズ・キャンペーンに関しては、10月がこちらの暴力防止月間であることから、帰国時までに案を仕上げて暴力防止月間に間に合わせることができないかと考えているが、最終的にはスーパーバイザーの判断になるため今年度の事業にできるかどうかは今のところ不明である。また現在、MRCの事業分析をレポートにまとめており、これを英文に翻訳して帰国前にMRCにフィードバックしたいとも考えている。

研修の進捗に関しては、研修報告専用のブログを立ち上げており、ここで詳細な報告を行なっているので参照いただきたいが、各種業務が立て込んでしまい、現在更新が滞っている。このブログは研修期間180日間180本の記事を書く計画で立ち上げているので、できるだけ早く更新を追いつかせたいと思っている。

研修報告ブログ:「短冊通信」

 

※本報告内容は、執筆者の見解によるもので、国際交流基金(ジャパンファウンデーション)の公式見解とは必ずしも一致するものではありません。

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