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日米センターNPOフェローシップ 月次報告(2007年10月・11月)
フェロー:鈴木 歩

報告書リスト

鈴木 歩
日米センターNPOフェローシップ(第8期)
月次研修報告書(2007年10月・11月分)

フェロー: 鈴木 歩(シーズ=市民活動を支える制度をつくる会(東京)) 
研修テーマ: ファンドレイジングを実践するための組織運営のあり方を米国の非営利セクターに学ぶ
研修先: ユナイテッド・ウェイ・オブ・ セントラル・インディアナ
研修期間: 2007年8月15日〜2008年5月14日


ファンドレイズは楽しくなくちゃ

■ユナイテッド・ウェイ・オブ・セントラル・インディアナの募金キャンペーン

ユナイテッド・ウェイ・オブ・セントラル・インディアナは、1918年に設立された全米屈指の募金調達仲介団体。インディアナ州のインディアナポリス市中心部にて、福祉サービスの今のニーズへの支援と未来のニーズの削減、そして小学校就学前の児童に対する教育の充実の2つをミッションに掲げ活動している。
今年の募金キャンペーンも目標額は3,900万ドル(約46億8千万円)。9月から11月までの約3ヶ月間のキャンペーン期間にほぼこの目標である89%の3,470万ドルを達成し、年末に向けて最後の追い込みに入っている。この募金額が来年度この地域で活動するNPOのための資金源となる。

ファンドレイズの成功の秘訣は何か?
成功の裏には、キャンペーン共同代表の奮闘、企業のユナイテッド・ウェイ担当者たちの活躍、ユナイテッド・ウェイのスタッフの努力がある。そして何より、関わっている人たち全員がファンドレイズを楽しんでいることがカギと言える。

■キャンペーン共同代表の奮闘

ユナイテッド・ウェイ・オブ・セントラル・インディアナでは、毎年キャンペーンを担当する代表を置いている。今年は、ボブ・ポッツ氏とデニー・スポンセル氏の二人が共同代表を務めた。ポッツ氏はハーフ・ジョンズ社の代表で、去年まで社長を務めていた営業マン。スポンセル氏はRJEビジネスインテリアの代表取締役で、この会社の経営を立て直した社長である。

キャンペーン期間中、彼らは実に250社の大口寄付先へ個別に電話を入れ、企業を訪問して、寄付依頼のためのプレゼンテーションを行なった。彼らは寄付の目標設定、進捗管理、来年の目標作りを担う。共同代表がリードするミーティングはスタッフに緊張よりも、勇気とエネルギーを与える場だ。彼ら自身がファンドレイズを楽しんでいるからこそできるリーダーシップである。

■企業側のユナイテッド・ウェイ担当者たちの活躍

ユナイテッド・ウェイ・オブ・セントラル・インディアナの募金キャンペーンの成功には、企業のユナイテッド・ウェイ担当者たちの活躍が不可欠だ。ユナイテッド・ウェイ・オブ・セントラル・インディアナのスタッフは、この担当者たちと密な連絡をとりながらキャンペーンを進める。

企業側の担当者は、従業員たちからの寄付協力を仰ぐため、様々な工夫を行なう。定例ミーティング、ブレックファスト・ミーティング、ランチ・ミーティングなどで時間をとり、どう寄付が地域に貢献しているのかを説明する。「ユナイテッド・ウェイに助けられた」経験を持つ人たちに、体験談を直に話してもらう機会を設ける。10月末のハロウィンに合わせてスペシャル・イベントを行ない、一緒にユナイテッド・ウェイのミッションを「かぼちゃ」に表現し、チームでその表現力を競う。サイレント・オークションでは、従業員やその周りの関係者からの寄付により集められたオークションの品を希望者が落札し、その落札された金額が寄付される。品物の脇にその説明と市場価格が表示され、落札希望者は、希望落札価格を記載していく。通常のオークションのように落札価格を口頭で示さず、用紙への記載により行なうことから、「サイレント」(静かな)オークションとよばれる。オークションの品には、インディアナポリスの地元のバスケットボールチーム、ペイサーズ選手のサイン入りTシャツ、ヨガの無料体験チケットとアロマテラピーのキャンドルなどの癒し系セット、レストランの食事券、スーパーのギフト券、映画のチケット、ペットのトリミングチケットなど。寄付協力者になれば、毎週金曜日はジーパンで出勤できるようにする「ジーンズ・フライデー」制度を設けるところもある。私は、企業側の担当者と一緒にミーティングをセットし、また、寄付者のみが特別に参加できる「おりがみセミナー」を提供し、寄付協力を仰いだ。ただ寄付をお願いして協力を仰ぐという一方的なものではなく、従業員を楽しませて巻き込んで、一緒に楽しみながら寄付金額を集めていくというファンドレイズを実践している。どうしてこれがファンドレイズにつながるのか、体験してみて分かる工夫の数々だ。

企業のユナイテッド・ウェイ担当者たちは、ファンドレイズのアイデアを練ることにいつもわくわくしながら取り組んでいる。彼らはエネルギーに満ち溢れて、笑顔がはじけている。寄付集めのエネルギーの源泉だ。

■ユナイテッド・ウェイのスタッフの努力
ユナイテッド・ウェイのスタッフたちは自分たちが楽しむことを忘れない。
折をみて持ち寄りランチを開いたり、ゲームをしたりとチームワークを高める工夫をしている。

大口や目標を上回った寄付がもらえるとフロアーにラッパの音をならす。そのラッパを聞くと、みんなが仕事の手を休めて集まる。その喜びを分かち合うためだ。その報告を聞き、みんなで大騒ぎして喜ぶ。

Woo Hoo! (ヤッター)

自分が楽しんで、周りを巻き込んで、みんなで楽しんで、寄付集めをしている。
関わっている人たち全員がファンドレイズを楽しんでいることがファンドレイズのカギだ。

ファンドレイズは楽しくなくちゃ!

 

※本報告内容は、執筆者の見解によるもので、国際交流基金(ジャパンファウンデーション)の公式見解とは必ずしも一致するものではありません。

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