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日米センターNPOフェローシップ 月次報告(2007年12月・2008年1月)
フェロー:鈴木 歩

報告書リスト

鈴木 歩
日米センターNPOフェローシップ(第8期)
月次研修報告書(2007年12月・2008年1月)

フェロー: 鈴木 歩(シーズ=市民活動を支える制度をつくる会(東京)) 
研修テーマ: ファンドレイジングを実践するための組織運営のあり方を米国の非営利セクターに学ぶ
研修先: ユナイテッド・ウェイ・オブ・ セントラル・インディアナ
研修期間: 2007年8月15日〜2008年5月14日


みんながヒーロー!

■セント・メリー・チャイルド・センター

セント・メリー・チャイルド・センターは、インディアナ州インディアナポリス市で、貧困、虐待、暴力、親との離別などを経験した3歳から5歳までの子供に対して半日のデイケアプログラムを展開し、小学校入学時までの幼少期における教育を45年以上にわたって行なっているNPOである。貧困の状況で育った子供は小学校入学時において2年分の理解度が遅れているというデータがある中、このNPOのサービスを受けた子供たちは、小学校入学時までに他の子供と同等レベルまで教育することができているそうだ。

市内2カ所の施設において、午前と午後にそれぞれ52人の子供にプログラムを提供している。年間予算規模は180万ドル。そのうち100万ドルについては自分たちでファンドレイズし、残りの80万ドルは契約金、利用料などとなっている。

■ファンドレイズの秘訣とは?

セント・メリー・チャイルド・センターのコニー・シャーマン事務局長はとてもエネルギッシュ。23年間この団体に勤めているベテランだ。コニーさんとお話をして、彼女の思いや実績、そして子供たちの笑顔を見ると、その記憶が脳裏に焼き付いて、何かしなければならないという気分にさせられる。コニーさんだけがエネルギッシュなのかと思ったら、周りの理事たちは全員がエネルギッシュであることを、理事会を傍聴して肌で感じることができた。

彼女にファンドレイズの秘訣を聞いてみたところ、こんな答えが返ってきた。

みんながヒーローなんです。 Everybody is hero!

NPOにかかわる人は、みんないいことをしたいと思っている。みんながヒーロー。ここでは、みんなをヒーローにしつつ、ファンドレイズに結び付ける工夫がなされている。

■みんなをヒーローに

みんなとは、誰を指しているのか。
コニーさんの答えは、「受益者である子供たち、親御さんたち、そして団体の支援者、理事、スタッフ、団体の事務所を訪問した人、イベントに参加した人、郵便を運んできた人、団体と少しでも接点のある人全員」とのことだ。

これらすべての人が団体にとって大切であり、特別な存在である。そのことを、直接会った時、電話で会話した時、ニュースレターを送るとき、レターを送るとき、その人と触れ合う機会のすべてにおいて、最善の努力をもって、伝え、尊重し、認識していく。

すると、ヒーローになった人は、より大きな愛情、楽しみ、情熱を団体に運んできてくれる。それがファンドレイズにつながる。

■スペシャル・イベントを通じたファンドレイズ

セントメリー・チャイルド・センターは、スペシャル・イベントを通じたファンドレイズがとても上手だ。スペシャル・イベントは年に4回行なわれる。

4月のオークションイベントでは、オークションに出品する品物を協力者から募り、集めた品々を購入希望者が落札。その落札値が団体の収入となる。イベントへの参加費は一人75ドル。イベントではライブオークションとサイレントオークションが行なわれ、食事がふるまわれ、エンターテイメントが催される。

6月のラッフル(宝くじ)では、くじを販売して抽選会を開催した。1枚100ドルのくじだが、当たれば最高1万ドルの高額商品が当たる。確率は20人に一人。去年は1,700枚のくじを販売した。

8月のゴルフ大会では、ゴルフのラウンドを楽しみ、コンテストが行なわれ、ランチ、ディナーがふるまわれる。参加費は250ドルである。

11月のミラクルボールでは、リッツ・カールトン・ホテルでのグルメな食事とライブミュージック、ダンスを楽しむ。イベントの参加は一人175ドルである。

どれも参加者を楽しく巻き込みながら、みんなをヒーローにしながらファンドレイズする仕組みである。

支援者はみな自分たちが動かなくては、子供たちを助けられないことが分かっているし、自分たちが助けることでその子供たちの将来を変えることができると知っている。支援者たちにファンドレイズに参加してもらうのが、スペシャル・イベントだ。

今年のオークションは4月25日に開かれる。それに向けて、オークション委員会の会合が活発に行なわれている。こちらの委員会にも参加させてもらっているのだが、委員たちは皆、どんなイベントにするかで、準備段階から盛り上がっている。どんなオークションアイテムが盛り上がるか、どうしたら高く落札してもらえるか、何かイベント用のスペシャルドリンクを作れないか、部屋のデコレーションはどうしたら参加者に楽しんでもらえるか。参加者も楽しいだろうが、企画している人たちはもっと楽しんでいる。ここでのファンドレイズ目標額は9万ドル。どんな結果になるのか、楽しみである。

 

※本報告内容は、執筆者の見解によるもので、国際交流基金(ジャパンファウンデーション)の公式見解とは必ずしも一致するものではありません。

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