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日米センター 地域・草の根交流プロジェクトレポート Vol.4

地域・草の根交流プロジェクトレポート一覧

粋なまちづくり倶楽部「粋なまちづくりNPO交流」のご紹介

NPO法人粋なまちづくり倶楽部理事
鈴木 俊治
鈴木 俊治さんの写真

粋なまちづくり倶楽部とは

NPO法人「粋なまちづくり倶楽部(粋まち)」は2003年5月に設立され、東京・神楽坂を中心として様々なまちづくり活動を展開している。その活動範囲は都市計画、建築、まちなみ景観改善、伝統芸能支援・PR、まちをよく知り楽しみ紹介するイベント、文化活動までを含もうとしており、会員だけではなく多彩多様なボランティアが多彩に活躍している。

NPOまちづくり組織の方向性と米国メインストリート・プログラム

NPO活動がそのように多様化するにつれ、NPOとしての組織のありようも課題となってきた。まちづくり活動には多くの人たちの参加が必要であり、また地元の様々な組織との協働や調整、専門的な知識や経験も欠かせない。
単発的なイベントなどを繰り返すだけではなく、包括的なまちづくり活動を継続的に発展し、地域に根付いて着実な成果をあげるためにはどのような組織づくりが必要か?地元の関係団体等との協働はどのようにすればいいか?多くのボランティアがやる気を持って継続的に活動するには取り組むには何が必要か?まちとしてのビジョンやモラルを高め共感者を増やすにはどのようにすればいいか?

そのように問うなかで日米センターの助成事業を知り、地域のNPO主体で中心市街地活性化や歴史的建築保全に大きな成果をあげている米国の「メインストリート・プログラム」関係者おふたりを粋まちで招へいし、彼らからまず我々が学ぶとともに、同じような問題意識を持っているまちづくりNPO関係者や地元にも情報発信し、幅広い日米交流を図ろうということになった。

交流事業の内容

助成が決定してから実質2〜3ヶ月の間に、NPO会員やボランティアで実行委員会をつくり、招へいゲストとの契約書づくり、アテンドや宿泊手配、実施プログラム作成、粋まちホームページ英訳、広報、関連団体への連絡や後援要請、お楽しみ企画などさまざまが準備され、2005年1月17日にテッド・アレグザンダーさん(ノースカロライナ州シェルビー市長、2004年暮れまで同市の中心市街地活性化NPO組織の代表)、デボラ・キャッシュさん(カリフォルニア州サンルイスオビスポ市の中心市街地活性化NPO組織のディレクタ)が来日し、1月22日までの濃密な交流事業が始まった。
成田空港では粋まちからの出迎え者がデボラさんをなかなか見つけられず逆にデボラさんから場内放送で呼び出されるといったハプニングでスタートしたが、全体として期待以上に、非常に楽しく充実した1週間となった。

 

交流事業期間中の主な活動は次の通りである。

公開シンポジウム「NPOによるまちづくり:米国メインストリート・プログラムに学ぶ」

日米でまちづくりに取り組んでいる市民やNPO関係者、専門家、まちづくりに興味がある方々などを対象と想定して公開シンポジウムを行なった。第1部では、招へいゲストおふたりからそれぞれのまちでのメインストリート・プログラムの経験を中心としたプレゼンテーションをしていただき、その後日本、神楽坂におけるまちづくりの方向などについて地元関係者やまちづくり専門家を交えたパネルディスカッションを行なった。
第2部は会場を地元のランドマーク的な施設である毘沙門天(善国寺)に移し、食事や飲み物を取りながら参加者と招へいゲストとの質疑応答、意見交換を行なった。

公開シンポジウムで講演するデボラさんの写真
公開シンポジウムで講演するデボラさん

まちづくり組織や活動についての勉強会

粋まちのこれからの組織づくりや活動の展開方針について、米国の草の根的まちづくりNPO活動等の経験から学ぶことを目的とした勉強会を2回開催した。粋まちの会員、ボランティアに加え、地元商店会からも参加者があった。メインストリート・プログラムはNPOといえども「プロ」としての活動を長年にわたって実施してきており、日米共通の課題について様々な提案やアドバイスを受け、意見交換を行なったことは大きな収穫であった。

NPOや地元関係者の勉強会の写真 勉強会で様々な提案をいただいたテッドさん、デボラさんの写真
NPOや地元関係者の勉強会 勉強会で様々な提案をいただいた
テッドさん、デボラさん

毘沙門天(善国寺)での写真

評価と今後の展開

今回の招へいによって、米国のまちづくりNPO組織がメインストリート・プログラムを活用し、地域に根付いたまちづくり活動(地域経済の活性化、プロモーション、デザイン、歴史的資産の保全活用など)を着実に実践していることが改めて実感できた。このことを公開シンポジウムで発表、討議したため、参加された他のNPOやまちづくり関係者にとって多少なりともお役に立てたと考えている。
また今回NPOである粋まちが主体となってこの事業を行ない、NPOによるまちづくりについて様々な意見交換を行なうとともに神楽坂のまちづくり活動をご紹介し、地元の文化やコミュニティ意識なども共有しながら交流する機会をもうけた。

招へいゲストからは、我々NPOの活動レベルや取り組み「スピリット」は米国のメインストリート・プログラム実施地区と比べても相当のレベルであると評価いただいた。今後とも神楽坂の活動に着目しできることがあれば助言したい、ぜひまた来日してその成果を見るのを楽しみにしているとのことであった。

米国生まれのメインストリート・プログラムが日本でどのように応用され根付いていくか、それは我々の今後の努力次第であるが、今回来日いただいたおふたりと継続的に連絡を取り合いながら進めていきたいと考えている。

まとめ

招へいゲストの真摯でフレンドリーな姿勢には我々が学ぶところが多く、大変感謝している。
さまざまな日米間の国情の違いはあるが、まちづくりに取り組むものにとって多くのものは共通であることが改めて確認された。その共通点とは、地域でビジョンを共有すること、忍耐強く熱意をもって取り組むこと、きめこまかい配慮、目に見えないもの(友情、信頼、まちの雰囲気など)を大切にすること、その地域ならではの歴史や文化、自然環境を重視すること、そしてなによりも「人」が大切なことなどである。

まちづくりの原動力は、日米ともに大きく豊かなビジョンを持った人たちであることを改めて確認したこと、既存の組織ではやりにくかったことの多くをNPOが切り開き実施してきたことをご報告し、このレポートを終わりたい。
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