国際交流の夕べ 能と狂言の会 2010

国際交流の夕べ 能と狂言の会 -An Evening of Noh and Kyogen-

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)京都支部では、海外からの留学生や研究者など、外国人の方々に日本の文化にふれていただくことを目的として「能と狂言の会」を開催します。

日時 2010年12月14日 火曜日 開場/18時00分 開演/18時30分
会場 京都観世会館 アクセス
京都市左京区岡崎円勝寺町44 電話:075-771-6114
演者・演目 狂言/茂山 千五郎 師「素袍落(すおうおとし)」
能 /片山 清司 師 「船弁慶(ふなべんけい)」

演目紹介

狂言 「素袍落(すおうおとし)」

狂言 「素袍落(すおうおとし)」の舞台写真

【鑑賞】 急に伊勢参宮を思い立った主人は、かねて同行を約束していた伯父を社交辞令までに誘おうと、太郎冠者を口上につかわす。伯父は急のこととて辞退するが、太郎冠者が主人の供をするであろうと察して門出の酒をふるまう。酩酊した冠者は伯父をほめそやし、主人の愚痴を言い気炎をあげたうえに、祝儀に素袍までもらい、上機嫌で帰途につく。太郎冠者の帰りが遅いので途中まで迎えに出た主人が伯父の返事を問いただしても、要領を得ない。主人は腹を立てるが、そのうち、ふらふらしながら冠者が素袍を落としたので、主人はそれをそっと拾い、冠者をからかう。あわてた冠者は素袍を奪い返して逃げて行く。和泉流では、素袍を持ち去る主人を冠者が追い込む。単純で人がよく酒好きな太郎冠者の性格が活写され、中世から盛んになった伊勢参りの習俗を素材にして、めでたさと楽しさの横溢した狂言。羽田昶

『〔新訂増補〕能・狂言辞典』 (平凡社,1999年)より

能 「船弁慶(ふなべんけい)」

能 「船弁慶(ふなべんけい)」の舞台写真

【鑑賞】 源義経は、兄頼朝との不和から都落ちをするはめになり、武蔵坊弁慶ら少人数を連れて西国に向かう。途中、摂津の大物浦の船宿で、あとを慕ってきた静御前をさとし、都へ帰らせることにする。静は義経の前途の幸を祈って舞を舞い(<クセ><中の舞>または<序の舞>)、涙ながらに立ち去る(中入)。海上に出てしばらくすると、にわかに暴風になり、船頭の努力もむなしく船が波にもまれるうちに、平家の怨霊が沖に浮かび出る。
なかでも知盛の怨霊は薙刀をふるって襲い掛かってくるが、弁慶の祈りの力に負けて退散する(<舞働><ノリ地>)。静御前の優美な舞と、知盛の激しい動きを同じ演者に演じ分けさせる。場面転換の鮮やかさ、囃子の描写音楽的な用法、ワキやアイの活躍など、信光の作風が集約されている人気曲。作り物の舟は、知盛の怨霊の世界と義経一行との境界を明確にする役割も果たしている。-略-松本雍

『〔新訂増補〕能・狂言辞典』(平凡社,1999年)より

出演者プロフィール

茂山千五郎

狂言師 茂山 千五郎 (しげやま せんごろう) 師
1945年生。大蔵流四世茂山千作(人間国宝・日本芸術院会員)の長男として、祖父三世千作、父四世千作に師事。1949年『伊呂波』のシテにて初舞台を踏む。
1973年欧州公演を皮切りに、欧米各地での海外公演を行う一方で、1976年に若手だけの「花形狂言会」を主宰。1986年京都市芸術新人賞、2004年京都府文化賞功労賞を受賞、重要無形文化財総合指定保持者に認定。
1990年には国際交流基金の派遣により東南アジアでも公演を行う。
1994年7月大蔵流十三世茂山千五郎を襲名。

片山 清司

能楽師 片山 清司 (かたやま きよし) 師
観世流シテ方。昭和39年九世片山九郎右衛門(人間国宝)の長男として生まれる。祖母は京舞井上流四世家元井上八千代(人間国宝)、姉は五世家元井上八千代。幼少より父に師事し、長じて八世観世銕之亟に教えを受ける。
父と共に片山定期能楽会を主宰。全国各地で多数の公演に出演するほか、ヨーロッパ、アメリカなど海外公演にも積極的に参加している。
また、学校へ出向いての能楽教室の開催、能の絵本の制作、映像を駆使した舞台の制作、能舞台のCG化など、若年層のための能楽の普及活動も手掛ける。
1997年京都府文化賞奨励賞、2003年京都市芸術新人賞、2003年文化庁芸術祭新人賞、2007年日本伝統文化振興財団賞を受賞。
重要無形文化財(総合指定)保持者。
社団法人京都観世会会長、財団法人片山家能楽・京舞保存財団常務理事。

主催 ジャパンファウンデーション京都支部
ジャパンファウンデーション関西国際センター
協力 財団法人 片山家能楽・京舞保存財団、社団法人 京都観世会
後援 京都府、京都市、京都市観光協会、京都新聞社
入場料 <全席自由席>
一般/3,500円、学生/2,000円  ※団体割引(20名様以上):10%Off
JFサポーターズクラブ会員様は割引価格にて販売
チケット販売 京都観世会館、ジャパンファウンデーション京都支部
10月20日 水曜日
より発売
お問い合わせ先 ジャパンファウンデーション京都支部  Tel: 075-762-1136
〒606-8436
京都市左京区粟田口鳥居町2番地の1 京都市国際交流会館3階

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