国際交流の夕べ 能と狂言の会 2012(国際交流基金設立40周年記念・関西国際センター設立15周年記念)

国際交流の夕べ 能と狂言の会 -An Evening of Noh and Kyogen-

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)京都支部では、海外からの留学生や研究者など、外国人の方々に日本の文化にふれていただくことを目的として「能と狂言の会」を開催します。

日時 2012年11月20日 火曜日 18時開場 18時30分開演
会場 京都観世会館アクセス
京都市左京区岡崎円勝寺町44 電話:075-771-6114

公演ポスターはこちらからご覧頂けます。
『国際交流の夕べ 能と狂言の会』【PDF:1,005MB】
演者・演目 狂言/茂山 千五郎 師「寝音曲(ねおんぎょく)」
能/片山 九郎右衛門 師「一角仙人(いっかくせんにん)」

※本事業は、国際交流基金設立40周年を記念する事業の一つです。

演目紹介

狂言 「寝音曲(ねおんぎょく)」 大蔵・和泉

狂言 「寝音曲(ねおんぎょく)」 の舞台写真

【鑑賞】 主人に謡を所望された太郎冠者は、酒を飲まなければ声が出ないとか、妻の膝枕でなければ謡えないなどともったいをつける。主人は酒をふるまい、自分の膝に寝かせて謡わせる。主人が太郎冠者の体を起こして謡わせると、声がかすれて出ない。しかし、何回も寝かせたり起こしたりするうちに冠者は取り違え、寝かせると声がかすれ、起こすと声が出、あげくに調子にのって立って舞いはじめる。以上の筋立ては両流同じだが、大蔵流では、気がついて逃げる冠者を主人が「苦しうない。いま一つ謡え」と追って入り、和泉流では「おのれ、その声はどこから出た」と叱って追い込む。

太郎冠者が謡うのは、大蔵流では《放下僧》の<小歌>、和泉流では《海人(士)》の<玉ノ段>。『虎明本』『狂言記』および鷺流の構想は《二千石》《茫々頭》などと同工の抜け参り物。1929年、木村富子が歌舞伎舞踊に脚色して初代中村吉右衛門が演じたこともある。

羽田昶

『〔新訂増補〕能・狂言辞典』(平凡社,1999年)より

能 「一角仙人(いっかくせんにん)」 観世・(宝生)・金春・金剛・喜多

能 「一角仙人(いっかくせんにん)」 の舞台写真

【鑑賞】 天竺波羅那国の辺境の、山中に住む一角仙人は、竜神と勢力を争ったすえ、神通力で諸竜をことごとく岩屋に閉じ込めてしまったために、国中に雨が降らなくなった。帝王は一策を案じ、旋陀夫人を道に迷った態にして山中に分け入らせ、一角仙人に酒を勧めさせる。

仙人はその容色にひかれ、杯を受け妃の舞を見るうちに、自分も立ってまねを始めたりする(<楽>)が、酔い伏してしまう。それを見届けて妃が都へ帰ってしまうと、やがて岩屋が裂けて竜神二人が飛び出す。目覚めた仙人は剣を抜いて立ち向かうが、すでにその神通力は失せ、竜神を制することができない。竜神は大雨を降らせてその中を立ち去っていく(<舞働><ノリ地>)。

美妃の舞につられて仙人も舞いだす<楽>が中心であり、仙人が女色に迷う態を種々の工夫でみせるし、竜神が岩屋から飛び出す舞台効果も特色。一畳台や岩・小屋の作リ物が出て、能の中では大がかりな部類に入る。歌舞伎十八番の《鳴神》の原拠である。

荻原達子

『〔新訂増補〕能・狂言辞典』(平凡社,1999年)より

出演者プロフィール

茂山千五郎

狂言師 茂山 千五郎 師
1945年生。大蔵流四世茂山千作(人間国宝・日本芸術院会員)の長男として、祖父三世千作、父四世千作に師事。1949年『伊呂波』のシテにて初舞台を踏む。
1973年欧州公演を皮切りに、欧米各地での海外公演を行う一方で、1976年に若手だけの「花形狂言会」を主宰。1986年重要無形文化財総合指定保持者に認定。
2004年京都府文化賞功労賞、2008年文化庁芸術祭賞大賞を受賞。
1990年には国際交流基金の派遣により東南アジアでも公演を行う。
1994年7月大蔵流十三世茂山千五郎を襲名。

片山 九郎右衛門

能楽師 片山 九郎右衛門 師
観世流シテ方。昭和39年片山幽雪(九世片山九郎右衛門・人間国宝)の長男として生まれる。祖母は京舞井上流四世家元井上八千代(人間国宝)、姉は五世家元井上八千代。幼少より父に師事し、長じて八世観世銕之亟に教えを受ける。父と共に片山定期能楽会を主宰。全国各地で多数の公演に出演するほか、ヨーロッパ、アメリカなど海外公演にも積極的に参加している。
また、学校へ出向いての能楽教室の開催、能の絵本の制作、映像を駆使した舞台の制作、能舞台のCG化など、若年層のための能楽の普及活動も手掛ける。
1997年京都府文化賞奨励賞、2003年京都市芸術新人賞、2003年文化庁芸術祭新人賞、 2007年日本伝統文化振興財団賞を受賞。重要無形文化財(総合指定)保持者。
2011年1月十世片山九郎右衛門を襲名。
公益社団法人京都観世会会長、公益財団法人片山家能楽・京舞保存財団常務理事。

主催 国際交流基金(ジャパンファウンデーション)京都支部
国際交流基金(ジャパンファウンデーション)関西国際センター
協力 公益財団法人 片山家能楽・京舞保存財団、公益社団法人 京都観世会
後援 京都府、京都市、京都市観光協会、京都新聞社
入場料 <全席自由席>
一般/3,500円、学生/2,000円
団体割引(20名様以上):10%OFF
チケット販売 京都観世会館、国際交流基金京都支部
10月1日 月曜日 発売開始
お問い合わせ先 国際交流基金京都支部 電話:075-762-1136
〒606-8436
京都市左京区粟田口鳥居町2番地の1 京都市国際交流会館3階
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