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第二回地球市民賞授賞式

2006年度の受賞者の写真
2006年度の受賞者

2006年12月6日、第二回地球市民賞授賞式が、東京・六本木の国際文化会館でおこなわれました。

この賞は1985年に「地域交流振興賞」という名称で創設され、2005年度から名称を「地球市民賞」と改めたものです。市民として国際交流を通じて地域の活性化につながる、先導的で他のモデルとなるようなすぐれた活動を行なっている団体や個人に対して、原則として毎年3件授賞しています。

2006年度は、地方自治体や、国際交流関係団体、有識者から推薦いただいた117件の候補について、7名からなる選考委員会において選考が行なわれ、青森県、京都府、東京都から1団体ずつ選ばれました。


青森県のジュニア・グローバル・トレーニングスクール実行委員会代表者

青森県のジュニア・グローバル・トレーニングスクール実行委員会は、毎年8月に、日本、米国(主に青森県内米軍基地に住む児童)、韓国(青森県と友好協定を締結しているピョンテク市およびソウル市)、ロシア(青森県と友好協定を締結しているハバロフスク地方)の小学生約100名を集め、2泊3日のトレーニングスクールを開催し、交流を行なっています。
小学校の教室や体育館に宿泊。海水浴やねぶた祭りへの参加、ゲームやものづくりなどのカリキュラムを通じて、言葉や文化の違いを超えたコミュニケーションを図ります。参加経験のある高校生や大学生を初め、企画実施すべてボランティアで行なわれ、地元の方々からのマンパワーや備品提供などの協力を得て、91年以来の国際交流活動を続けています。
授賞式には、代表の工藤健さんをはじめ、委員の方々やボランティアの若者が出席しました

特定非営利活動法人多文化共生センター東京代表者

東京都からは特定非営利活動法人多文化共生センター東京が選ばれました。
母国語が日本語でないなど言葉の問題等で学校に行けないこどもたちのためのフリースクールを開いたり、高校進学の支援、外国籍の母親の育児支援などを積極的に行なっている団体です。
代表の王慧槿(ワン・フィヂン)さんは、都立高校の社会科教員を務めていましたが、そこで外国にルーツを持つ子供の進学・教育問題に直面し、2001年にセンターを立ち上げました。2005年からはフリースクールを開設するなど、様々な文化・背景を持つ子供たちの教育による日本への共生へ向けて活動されています。
センターには相談の電話が途切れることなくかかってきて、スタッフは対応に追われています。都内の団体と協働して毎年2回「日本語を母語としない親子のための高校進学ガイダンス」には、300名以上の親子が参加しています。

特定非営利活動法人ジャパン・コンテンポラリー・ダンス・ネットワーク代表者

京都府からは特定非営利活動法人ジャパン・コンテンポラリー・ダンス・ネットワークが選ばれました。
2001年に設立されて以来、「社会とダンスの接点をつくる」をミッションとして活動してきました。日本各地で公演を行なう『踊りに行くぜ!!』という巡回公演企画を毎年実施しており、こうした活動を通して日本中のダンサーのネットワーク作りや、多くの市民とコンテンポラリー・ダンスとの出会いの場を作っています。
また、世界に向けて日本のダンスの情報を発信し、海外のダンサーや振付家を招くなどの活動も行なっています。代表の佐東範一さんは日本各地を飛び回りながら活動しています。
(佐東さんのインタビューがPerforming Arts Network Japanに掲載されています)

高円宮妃殿下も出席された授賞式では、受賞者の活動映像が紹介され、受賞者のスピーチには代表の方々が受賞の言葉を述べられました。それぞれの分野で活動を続けていく原動力となる信念が感じられ、出席された皆さんも感銘を受けていました。

珍しいきのこ舞踊団の写真
珍しいきのこ舞踊団

授賞式のあとのレセプションでは、国際文化会館の、港区の名勝にも指定され晴天に緑が映える庭園をバックに、珍しいきのこ舞踊団の皆さんがダンスを披露してくれました。会場の皆さんはステージでない至近距離での軽快でユーモラスなダンスに見入っていました。
3つの授賞団体は活動分野も内容もそれぞれ異なっていますが、よりよい社会の実現を目指しており、そこに国際交流が不可欠な要素となっています。国際文化交流がますます広い分野で意義を持って、私たちの社会や生活に関わりを持ってきていることを改めて確認する機会となりました。

自発的に活動を興し、継続している方々、それを支えている方々に改めて敬意を表すると共に、ジャパンファウンデーションはこうした方々の努力に地球市民賞という形で少しでも支援することができれば幸いです。


撮影:高木あつ子

コミュニケーションセンター(JFIC) 次長
姫田美保子

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