ホーム > 国際交流基金について > 地球市民賞 > 平成17(2005)年度 国際交流基金地球市民賞

「国際交流基金地球市民賞」受賞者
国際交流基金(ジャパンファウンデーション)(理事長 小倉和夫)は、2005年度国際交流基金地球市民賞を下記の2つの団体ならびに個人1名に贈呈することを決定しました。授賞式は、2005年12月14日(水)午後6時30分より、国際交流基金フォーラム(東京都港区赤坂)において行なわれ、各団体に賞状と副賞200万円が贈られます。
本賞は、地域に根ざした国際交流の重要性が広く認識されたことを受けて1985年に「国際交流基金地域交流振興賞」として制定されましたが、2004年度に第20回目を迎え、また地域における国際文化交流活動が発展し、多様化していることから、名称を「国際交流基金地球市民賞」と改め、単なる交流や相互理解を超えて、地域の変革や活性化につながる国際的な地域間交流や文化交流、相互理解の促進に貢献された団体・個人に贈呈しています。
受賞者(*敬称略)
●特定非営利活動法人チェルノブイリへのかけはし (野呂美加代表・北海道札幌市)
●浅賀正治 (個人・茨城県桜川市)
●Genki青年会 (ダニエル・ロックマン代表・高知県高知市)
「国際交流基金地球市民賞」について
本賞は、地域における国際相互理解の増進に貢献し、地域に根ざした国際交流のモデルとして広く参考になる先導的な国際交流活動を行なっている団体もしくは個人を毎年、原則として3件顕彰するものです。本年度は、マスコミ、国際交流団体、自治体など各界から寄せられた推薦100件を元に、書類審査、現地調査、選考委員会を行ない、地域性、先導性、継続性、自発性、相互性などの選考基準に照らした厳正な選考により、受賞者を決定しました。
選考委員は次の通りです。(五十音順)
石井
島田 京子
(日本女子大学学園プロジェクト推進事務室担当部長)
杉江 良之
(全国地方新聞連合会長・北海道新聞東京支社長)
西村 恭子 (財団法人京都文化財団理事)
松本
和久本 芳彦 (財団法人国際文化交流推進協会理事長)
特定非営利活動法人チェルノブイリへのかけはし

授賞理由 地球的規模の災害が増えている現在、単なる物質的支援にとどまらない相互の文化理解と文化交流を通じた支援のあり方は、これからの被災者支援ネットワークのモデルとなりうる。(北海道からは2年ぶり6団体目の受賞)
| 所在地 | 〒064-0917 北海道札幌市中央区南17条6丁目1-1 |
| 代表者名 | 野呂美加 |
| 設立年 | 1992年 |
| 連絡先 | TEL/FAX
011-511-3680 担当: 野呂美加 代表 |
「愛と放射能の天秤」
旧ソ連のチェルノブイリ原発事故で被災したベラルーシ共和国の児童を日本に招へいし、北海道で1カ月の転地療養をさせる「里親運動」を14年にわたり実施。
札幌市内をはじめ近郊の小樽や石狩、遠くは茨城県や福島県のボランティア家庭が、里親としてベラルーシの児童を受け入れ、寝食をともにし、日本の「親」として接する。
単なる療養でなく、生活そのものがお互いにとってまるごとの「異文化体験」であり、文化や価値観の違いを超えた深い交流の機会となっている。これまでにのべ552名の児童が来日しているが、その中から日本文化に関心のある青年を再招へいし、日本とベラルーシの「かけはし」となるように日本語、日本文化の習得の機会を提供している。
また、ベラルーシ児童の招へいだけではなく、日本の里親たちもロシア語学習会や視察を通じての現地の社会や文化事情への理解、日本の劇団の現地での慰問公演の企画・コーディネートなどを通じて双方向の支援・交流活動を行なっている。
浅賀正治

授賞理由
世界各国では、個人によるAIR事業実施の事例は数多く見られるが、日本国内では、自治体主導のAIRが多く、個人が私費を投じての活動という類例はない。また地域文化への理解を高め、地域の活性化にも貢献している。(個人として初の受賞。茨城県からは13年ぶり3度目の受賞)
| 所在地 | 〒309-1343 茨城県桜川市亀岡741 |
| 代表者名 | 浅賀正治 |
| 設立年 | 1994年 |
| 連絡先 | TEL/ FAX
0296-75-1550 担当:浅賀正治 |
「石の本場 石の学校で石の国際文化交流」
浅賀正治氏は、石は地球の生命であると考えていることから、石彫刻家同士が交流を通じて地球規模でつながっていくこと、石の文化への理解を広げることを使命と考え、1994年より隔年で、ジンバブエやブルガリアから私費を投じて石彫刻家を招き、アーティスト・イン・レジデンス(AIR)事業を実施している。
また、岩瀬町をはじめ付近一帯は、良質の御影石の産地として広く知られている。外国産石の輸入増加により国産石の需要が激減している。
その中で、町・市とともに地域活性化の方策を模索している状況にあるなか、浅賀氏はAIR事業以外にも地元の文化への理解を深めるための美術館活動、小中学生や市民向けの石彫刻教室、地元の石材業者と石の文化を広げるための「石の学校」など多様な活動を行なっており、地元の石材業者や地方自治体の間で支援の輪が広がっている。
Genki青年会

授賞理由
JETプログラム参加者は全国で6,000名近くにも達しているが、地元の人々との交流が表面的になりがちである。その中で、方言を通して地域社会と交流し、かつ日本社会への還元というボランティア活動は、他の地域に在住するJET青年たちの活動のモデルとなりうる。(高知県からは3年ぶり2団体目の受賞)
| 所在地 | 〒780-8570 高知県高知市丸の内1-2-20 高知県国際交流課内 |
| 代表者名 | ダニエル・ロックマン |
| 設立年 | 1996年 |
| 連絡先 | TEL 088-823-9605/FAX 088-823-9250 担当: ダニエル・ロックマン |
「JET青年の個性と才能を活かした土佐弁ミュージカル」
高知県内在住のJET青年(外国語指導助手(ALT)、国際交流員(CIR))の半数以上が参加する、地元の方言を取り入れた土佐弁ミュージカルの創作と公演活動を行なっている。
1996年、JETとしての活動では交流の機会が少ない郡部の高齢者との交流をきっかけとして、ある青年の発案により始まった。
自分たちの個性と才能を活かし、また地域社会にとって外国人という傍観者から一歩踏み込み、地域の歴史や風土、時流を取り込んだテーマを取り上げ、自分たちで脚本を執筆し、演出し、上演という一連の過程をまったくのボランティアとして行なっている。
忙しい授業や仕事をやりくりし、県内から有志が集まり、衣装も小道具も手作りし、土佐弁を習得している。
現在では、山間地や福祉施設などを始め、県内各地での公演が待たれるようになっている。また、上演にあわせて募金活動を行っているが、募金は県内の日本人の語学留学希望者への助成金に充てられている。