2011年度国際交流基金賞 報告
2011年度国際交流基金賞は第39回となり、10月11日(火)に約400名のご招待客をお迎えして、東京・六本木アカデミーヒルズにて授賞式が行われました。
国際交流基金賞 記念写真 / 撮影:高木あつ子
本年度は3月11日に東日本大震災が発生したことから、国際交流基金賞、そして国際交流基金として何が出来るか、何をすべきかを模索した結果、国際交流基金賞の本年度受賞者および過去受賞者を軸としたシンポジウムを特別に開催することとなりました。本年度の日本研究・知的交流部門の受賞者であるオギュスタン・ベルク教授(フランス)、2007年度国際交流奨励賞文化交流賞受賞者である北川フラム氏、そして建築家として被災地支援に精力的に取り組み、ベルク教授、フラム氏と交流のある伊東豊雄氏の3名により、「日本的風土の再構築」と題して、1時間、今後の日本のあり方を語っていただきました。
シンポジウムの模様は『をちこちMagazine』に掲載しています。
続いて行われた授賞式では、10月1日より理事長に着任した安藤裕康より受賞者・団体に対して賞状および副賞300万円が贈られました。受賞者・団体をよく知っていただくために、受賞者・団体ゆかりの方々よりご紹介および祝福のお言葉をいただいたのち、それぞれ受賞のスピーチがあり、中でもタンブッコはレオポルド・ノボア作曲『分かったかな?』 "¿ Sábe cómo e' ?"を演奏して会場を盛り上げていました。
授賞式後のレセプションでは、来場者と受賞者が和やかに歓談するなか、カイロ大学の卒業生である小池百合子衆議院議員、およびクロド・ヘレル在京メキシコ大使よりお祝いのお言葉を頂戴しました。更にタンブッコが再び即興でミニパフォーマンスを繰り広げ、会場は拍手喝采。熱気に溢れながら、授賞式は無事終了しました。
今回は初の試みとして、シンポジウムおよび授賞式を日・英同時通訳付きでustream中継し、海外にいらっしゃる方々にもご覧いただきました。
※サムネイルにカーソルを置くと拡大します。
10月11日 国際交流基金賞シンポジウム ベルク氏 / 撮影:高木あつ子
10月11日 国際交流基金賞シンポジウム 北川氏 / 撮影:高木あつ子
10月11日 国際交流基金賞シンポジウム 伊東氏 / 撮影:高木あつ子
10月11日 国際交流基金賞シンポジウム / 撮影:高木あつ子
10月11日 授賞式 文化芸術交流部門 タンブッコパーカッションアンサンブル / 撮影:高木あつ子
110月11日 授賞式 日本語部門 カイロ大学文学部日本語日本文学科 / 撮影:高木あつ子
10月11日 授賞式 日本研究・知的交流部門 オギュスタン・ベルク氏 / 撮影:高木あつ子
タンブッコ 紹介者:黒沼ユリ子氏 / 撮影:高木あつ子
カイロ大学 紹介者:黒田壽郎氏 / 撮影:高木あつ子
オギュスタン・ベルク氏 紹介者:中村良夫氏 / 撮影:高木あつ子
授賞式でのタンブッコ演奏 / 撮影:高木あつ子
10月7日 受賞記念イベント タンブッココンサート / 撮影:新井卓
10月7日 受賞記念イベント タンブッココンサート / 撮影:新井卓
10月7日 受賞記念イベント タンブッココンサート / 撮影:新井卓
なお、授賞式に先立ち、受賞記念イベントとして、10月7日(金)にタンブッコのコンサート(於:トッパンホール/東京・小石川)、12日(水)オギュスタン・ベルク教授講演会(於:国際交流基金JFICホール「さくら」/東京・四谷)、13日(木)カラム・ハリールカイロ大学文学部日本語日本文学科長講演会(於:国際交流基金日本語国際センター/埼玉・さいたま市)を開催し、いずれも満員のお客様をお迎えしました。
タンブッコのコンサートの模様はNHKFM放送『現代の音楽』で、以下の日程で放送される予定です。
- 1) 2012年1月8日(日)18:00~18:50(FM)
- 2) 2012年1月15日(日)18:00~18:50(FM)
各講演会の講演録については、こちらをご参照下さい。
オギュスタン・ベルク『日本風土の教え -蝦夷論から進化論へ-』【PDF:345KB】
カイロ大学文学部日本語日本文学科『エジプトの日本語教育とカイロ大学の歩み』【PDF:459KB】
3部門の受賞者は、天皇皇后両陛下へのご接見のほか、行事の合間を縫って各種メディアへの出演やインタビューを精力的にこなし、無事、帰国しました。
写真提供:宮内庁