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国際交流基金について

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平成19(2007)年度

平成20(2008)年度 国際交流基金地球市民賞 受賞者スピーチ

 特定非営利活動法人 S-AIR
 代表者:柴田 尚 代表

柴田 尚 代表

札幌から来ましたNPO法人S-AIR代表の柴田です。

この度は国際交流基金地球市民賞という大変栄誉ある賞をいただき、ありがとうございます。今、活動紹介のビデオを「皆さんいい活動しているな、自分たちの活動もいいな」と惚れ惚れしながら見ておりました。

 

たまたま今年は10周年で、何の記念企画もしていなかったのですが、すごくよい10周年記念をいただき、非常にうれしく思っております。

10年間、なぜ継続できたかというと、今この場に来ている前代表の山本と私の二人で、レジデンスをやりたいという気持ちから始まりました。山本の所有していたアパートの101、102号室にアーティストに住んでもらい、103号室に私が住むという、24時間体制の、ことばも通じない、国際長屋のようなところからのスタートでした。

その際に感じたのは、アートというのは、すごく強い国際的コミュニケーションツールであり、英語が分からなくても作品が分かる。するとそこからコミュニケーションができ、生活するもの同士でつきあい、共に泣いたり笑ったりできる。そうした人間関係ができたアーティストは、レジデンスでも必ず成功し、最後は満足して帰っていけるのです。そういったことをいろいろな活動の中から教えられました。

 

この10年で1カ月以上の滞在者だけで27カ国57人のアーティストが来ていますが、その中で何が変わったかを振り返りますと、自分が今立っている座標軸の幅が変わりました。昔なかった見方かできるようになり、札幌という場所や自分たちの活動、自分たちに何が向いていて、何が足りないのかがぼんやり見えてきました。その中で交流している市民の方々も同じように感じ、地域について、自分たちの生き方について再発見できたのではないかと思っております。せっかく地球市民賞という賞をいただきましたので、これからは札幌市民ではなく、地球市民になれるように努力していきたいと思います。ありがとうございました。

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 特定非営利活動法人 大泉国際教育技術普及センター
 代表者:高野 祥子 理事長

高野 祥子 理事長

この度は、数多くの候補団体の中から、「地球市民賞」という大変に名誉ある賞をいただくことができ、言葉では言い尽くせないほど、嬉しく思っています。これまで支えてくださった方々に心より、御礼申し上げます。

 

私たちNPOが所在する群馬県大泉町は、住民の15%が外国籍であり、その7割がブラジル人という、全国一のブラジル人集住地です。当初は、日本語ができないことにより生活上支障をきたしている大人を対象とした日本語教室から始めました。しかしながら、年数を経るに従って子どもたちの教育の問題が緊急の課題となってきました。そのような状況の中、当NPOは在日外国人の生涯学習支援、とりわけ子どもたちの学習支援を目的として、2001年4月に設立されました。

 

現在は主に5つの事業を柱に活動を進めており、その中の一つが日本語教室設置事業です。また、この日本語教室では、外国籍の子供たちの進学を有利にしたり、成人が履歴書に記載できたりする「日本語能力試験」の受験・合格を具体的な目標としてきました。受験者、合格者は年々増加し、一定の成果をおさめています。この教室では、日本の高校に通う日系ブラジル人生徒が日本語講師補助を務めることで、外国籍の子どもたちに不足しがちであるといわれる「成長モデル」を、受講者の子どもたちに身近に提示している点が特徴的です。ブラジル人の親たちは、ブラジルでは高学歴でも日本では労働者となり、モデルを示せないのです。このような状況の中で目標が見えないでいる子どもたちにとって、高校生のお兄さんたちが身近な目標となり、次の世代が育っていっています。また、モデルの提示は日本語学習の動機付けや意欲向上につながっているだけでなく、講師補助を務める高校生たちにとっても「日本語教師」という将来の目標を持つようになり、講師補助経験者4名全員が日本の大学に進学したという副次的効果をもたらしています。そして彼らはボランティアを通じて自分の未来を変えることができました。彼らを代表して、新垣オタヴィオくんから一言挨拶させていただきます。 

 

<新垣オタヴィオくんの挨拶>

日本語教室に参加するまでは、学校を卒業したら親や周りの親戚のように工場で働くという選択しかないと思っていました。しかし、この教室に参加したことにより、ポルトガル語と日本語を使って自分も人の役に立てるということに気付くことができましたし、大学にも進学しようと考えるようになりました。日本にいる以上、日本語を話さなければ必ず不利になってしまいます。少しでも日本語を覚えることができたら生活も少し楽になりますし、何より視野が広がります。特に日系の子どもたちに対して、日本語を覚えることは将来役に立つということを、自分自身の体験を通して伝えていくことができればうれしく思います。

教え始めた頃と比べ、考え方、生き方に対する姿勢が変わってきた自分に驚いています。一番大きく変わったのは、人の役に立つことがこれほど嬉しいことだと知ったことです。これからも、自分たちの後に続く子どもたちのためにがんばっていきたいと思います。そして日系であることに誇りを持って生きていきたいと思います。感謝とともにこのような機会をいただいたことに御礼申し上げます。ありがとうございました。

 

世界中が経済危機に覆われ、日本人はもとより外国籍住民の生活状況は困難を極めています。帰国することで解決できる問題もあれば、そうでないこともあり、そもそも、帰国が可能なのか、帰国する意思があるかどうかも問われるべきでしょう。月謝のかかるブラジル人学校から日本の公立学校への転校や、そのまま不就学になってしまう子どもたちが増加しないとは言えません。このような状況下、最も弱い立場にいて、社会や家族の都合に巻き込まれる外国籍の子供たちこそ、今以上に考えられ、ケアされるべきではないでしょうか。

 

今回の受賞を励みとし、これからも地域に根差した、かつ有効な活動に取り組んでいく決意です。 この度は、本当にありがとうございました。重ねて御礼申し上げます。

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 スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド実行委員会
 代表:橋本 正俊 実行委員長

橋本 正俊 実行委員長

スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド実行委員会6代目実行委員長の橋本と申します。この度は地球市民賞という栄えある賞をいただきまして、誠にありがとうございます。

 

スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドは平成3(1991)年から開催し、音楽による異文化交流を進めており、今年度で19回目を迎えました。当初は富山の片田舎でワールドミュージックというコンサートをやるというのですから、どこから手をつければよいのか、分かるはずがありませんでした。しかし、ワークショップや料理教室、コンサートを5年ほど続けたことでようやく分かってきました。大きな転機となったのは5回目にスキヤキ・スティールオーケストラという市民オーケストラが誕生したことです。ワールドミュージックを紹介する側から、演奏する側へ変わるという意識が皆さんの中に芽生え始めました。

 

我々はそれぞれ仕事や家庭を持つボランティアスタッフでこのフェスティバルを企画運営しておりますので、なかなか厳しいものがあります。その中で20年近く続いてきたのは、常に新しい企画、新しい考え、新しいアイデアでやっていくことを心がけてきたことからだと思いますし、それがこのフェスティバルを成長させてきたのだと思います。もちろん今回の受賞は、我々ボランティアスタッフの力だけでなく、支えてくださる地域、サポーター、南砺市職員の方々そしてお客さまなど、今までスキヤキに関わってくださったすべての方々の力による受賞だと思っております。

 

文化が混ざり合うところには、必ず新しい文化が生まれると私は信じています。地球市民賞はこれからの我々の活動に大変大きな後押しをしてくださいました。スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドはこれからももっと多くの交流を目指し、国内だけでなく、海外フェスティバルともネットワークを組みながら、新しい音楽文化を創造していきたいと思っております。本日は地球市民賞を誠にありがとうございました。

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