地球市民賞とは

国際交流基金 地球市民賞は、
地域の国際文化交流と共に歩んでいます。

国際交流基金地球市民賞は、1985年に創設され、これまでに121の団体などを表彰してきました(2024年3月現在)。
創設以来、地域の国際文化交流活動を全国に紹介し、そのノウハウを共有しています。

ひとくちに「国際文化交流」と言っても、時代や社会の移り変わりに合わせ、そのあり方も変化してきました。
本賞の沿革と共に、創設から変わらぬ理念を紹介します。

国際交流のモデルケースを全国に
「地域交流振興賞」の創設

日本が経済大国としての地位を確立した1980年代。ビジネスや旅行などを通じて、海外と交流する機会が増加すると、地域の「国際化」が求められるようになり、全国各地で国際交流活動が盛んに行われるようになります。国際交流事業のノウハウの共有が求められる中、1985年、日本各地の国際文化交流活動を支援すると共に、地域における優れた活動をモデルケースとして全国に紹介する目的で、「地域交流振興賞」を創設しました。

地域交流振興賞 授賞式の写真

1980年代 地域と海外をつなぐ窓口として

現在と比べ、外国と地域との接点が多くなかった1980年代。この頃は、留学生の支援、ホームステイの受入といった、「身近にいる外国の人々」との交流を行う団体や、発展途上国における人材育成、開発協力など、各種支援を行う団体が、「地域交流振興賞」を受賞する傾向にありました。

  • 1986年アジア協会アジア友の会の写真
  • 1985年 北海道国際交流センター の写真

1990年代 内なる国際化と、地域へのまなざし

1990年代に入ると、就労などを目的に来日する人々が増加しました。短期的な滞在者としてではなく、生活を共にする「住民」として、外国にルーツをもつ人々を社会に迎え、各地の国際文化交流は新たな役割を担うようになります。こうしたことを背景として、日本と外国をつなぐ従来の草の根交流に加え、外国人住民への支援や、住民同士の相互理解を進める団体も、徐々に受賞するようになります。また、伝統工芸や伝統芸能など、地域が有する文化的資産に目を向け、その特性を活かした交流を行う団体も増えていきました。

  • 1999年琉球國祭り太鼓 の写真
  • 1990年代アース・セレブレーションの写真

2000年代 活動の広がりと賞の改称
「地球市民賞」へ

2000年代には、海外からアーティストを招き地域の活性化を図る団体や、高校生や外国にルーツを持つ住民が直接イニシアチブを取る団体が受賞するなど、活動のすそ野も広がりました。この傾向をうけて、「地域に住む一人ひとりが国際文化交流の担い手となる地球市民であるように」という願いを込め、2005年、賞の名前を「地球市民賞」に改称しました。

  • 2013年BANKartの写真
  • 2006年多文化共生センター東京 の写真

これからの地球市民賞

近年は、より複雑化する社会課題への応答として、官民問わず多くの人々を巻き込みながら、さまざまな活動を通して地域課題に向き合う団体も多くなってきています。

今後、より豊かな社会を築くためには、人と人が交流し、違いを認め合いながら、「地域」が持つ文化を見つめ共に育んでいくことが、ますます重要になってきています。

国際交流基金(JF)は、「優れた活動を全国に発信し、地域の国際文化交流を促進する」という理念に立脚し、時代の流れに則した改革を行いながら、地球市民賞を運営していきます。

2022年地域サポートわかさの写真
youtube動画「国際交流基金地球市民賞のご紹介」へのリンク クリックするとyoutubeサイトに遷移します。

[お問い合わせ]

国際交流基金(JF
広報部 地球市民賞担当
電話:03-5369-6075
メールアドレス:chikyushimin@jpf.go.jp
(メールを送る際は、全角@マークを半角に変更してください。)

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