2010年度国際交流基金地球市民賞 受賞団体

市民連携・国際相互理解の推進

2010年度 受賞

特定非営利活動法人 アクション

東京都武蔵野市

代表者
横田 宗
設立年
1994年
ウェブサイト
http://actionman.jp/
アクションの写真

活動内容

アクションは、フィリピンのストリートチルドレンや貧困地域の子どもの就学支援を行っています。フィリピンの子どもを取り巻く環境を学ぶスタディツアーに加え、日本のクリーニング店から技術・経営指導を得て孤児院の自立運営、卒業生の就労支援を行っています。さらに現地女性の自立支援として、ゴミとなる菓子袋を再利用した「エコミスモ」のポーチなどを作り、日本で販売しています。また、アジアの菓子の購入が寄付に繋がるアジアン雑貨ショップ経営、小学生がフィリピンの児童とビデオ交換を行う「土曜学校」も実施しています。

受賞後の変化

地球市民賞を受賞した事でメディアに掲載していただける機会が増え、団体全体に対する認知度や信頼度が向上しました。また、貧困地域の女性の所得向上支援として実施している、フィリピンの菓子袋を再利用したエコブランド「エコミスモ」に対する認知度も高まり、百貨店での催事出店やイベント出店の機会の増加にも繋がりました。団体・ブランド共に露出が増えたことで、国際協力に関心の高い方だけでなく、より幅広い層の方々に団体名や活動内容を知っていただく事ができました。

これからのビジョン

当会の活動は学生・社会人問わず、また美容業界や空手、ダンス等様々なジャンルで活躍されている皆さまにご参加・ご協力いただいている点が1つの強みとなっています。今後も沢山の方々に関わっていただきながら、こども達の生きるチカラを多方面から育てていきたいと考えています。またフィリピン政府や行政への提言活動にも積極的に取り組み、こども達や貧困地域の女性への直接的な支援だけでなく、フィリピン社会全体への働きかけも継続して行っていきたいと思います。

最新の活動

  • アクションの最新の活動1
  • アクションの最新の活動2

日本の新たな事業として日本事務局で、東京都武蔵野市周辺のこども達を対象とした学習支援と居場所スペースの提供を2016年11月よりスタートしました。フィリピンだけでなく、日本でも「こどもの貧困」が課題として大きく取り上げられるようになった今、フィリピンで23年こどもの貧困問題と向き合ってきた経験を活かし、日本でも困難な状況下にいるこども達の「生きるチカラ」を育てていきたいと考えています。


多様な文化の共生の推進

2010年度 受賞

多文化まちづくり工房

神奈川県横浜市

代表者
早川 秀樹
設立年
2000年
ウェブサイト
http://tmkobo.com/
多文化まちづくり工房の写真

活動内容

多文化まちづくり工房は、活動の拠点である県営いちょう団地住民の約3割が外国籍住民である状況下、多文化共生のまちづくり・ひとづくりを目指し日本語教室や小・中学校での補習学習などを支援しています。現在では、日本語教室の卒業生の若者が通訳・翻訳ボランティアとして生活相談を行っています。団地での住民の高齢化から、外国籍の若者が地域防災や祭りの担い手となっています。「地域に助けられる側」から「地域を助ける側」へと役割が転換し、地域防災リーダー「TRYangels(トライエンジェルス)」を結成するなど自治活動のモデルとなっています。

受賞後の変化

行政などからの認知度が高まり、協働などの機会が増えました。また、閉校した小学校の空き教室を使用させてもらうことができ、以前よりも安定して活動を行えています。

これからのビジョン

課題を抱えつつも、多くの可能性を持つ子どもたちが、多様な文化背景と言語を持っていることを自分自身の誇れる特長としていけるように、支え育てていけるような活動を行っていきたいです。また、団地の外に出てしまった若い力や団地に興味を持つ人たちの力をまちづくりに活かせるような取組を行っていきたいです。

最新の活動

  • 多文化まちづくり工房の最新の活動1
  • 多文化まちづくり工房の最新の活動2

いちょう団地から徐々に周辺地域に外国籍住民が広がりつつある状況で、私たちの活動も団地内だけではなく、団地外へも展開していこうと思い、区民祭りへの参加や区民を対象とした文化講座などを区役所と協働で行っています。また、泉区制30周年を記念した泉区制功労者表彰で、当団体の代表が感謝状をいただきました。


文化・芸術による地域づくりの推進

2010年度 受賞

特定非営利活動法人 ダンスボックス

兵庫県神戸市

代表者
大谷 燠
設立年
1996年
ウェブサイト
http://db-dancebox.org/
ダンスボックスの写真

活動内容

ダンスボックスは、コンテンポラリーダンスを通じた国際交流や地域活性化を目指し活動しています。ダンスフェスティバルで来日したアーティストが地元高校・大学でワークショップを開催するほか、三宮の旧生糸検査所を活用したKIITOなどで地域や市民との絆を意識したプログラムを展開しています。舞台芸術創造の場「循環プロジェクト」でのベルリンの障がい者劇団との協働、デュッセルドルフのNGOとの約1週間のワークショップを通して青少年問題の解決を図るなど積極的な活動を展開しています。

受賞後の変化

アジアを中心に世界各国のコンテンポラリーダンスに関わるアーティストがDANCE BOXを広く認知する機会になりました。また、海外のアーティストとの共同制作作品をつくる機会が増えました。

これからのビジョン

AIRと「KOBE-Asia Contemporary Dance Festival」をマッチングさせながら、さらにオリジナルの作品を多く世界に送り出したいです。また若いアーティストを育成し、神戸・新長田に定住する環境を整備して、ダンス活動をつうじて国内外とより深く交流していきたいです。

最新の活動

  • ダンスボックスの最新の活動1
  • ダンスボックスの最新の活動2

2016年DANCE BOX設立20周年を迎え、記念式典として11月19日「The PARTY~Can't Stop the Dance」を開催。60人を超えるアーティスト、250人を超える観客が参加しました。

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