2012年度国際交流基金地球市民賞 受賞団体

市民連携・国際相互理解の推進

2012年度 受賞

認定特定非営利活動法人 難民支援協会

東京都新宿区

代表者
石川 えり
設立年
1999年
ウェブサイト
https://www.refugee.or.jp/
難民支援協会の写真 クリックすると紹介動画にリンクします。

活動内容

難民支援協会は、様々な事情で海外から日本に逃れてきた人々が自立した生活ができるよう法律、生活、経済面の支援を行っており、多文化共生を課題とする日本社会において、難民と国内のコミュニティを結ぶ活動を行っています。当協会の活動は、今後の日本社会の未来を考える上で大切な活動となっています。東日本大震災に際しては、日本に定住を希望する難民たちが日本社会への貢献を希望し、被災地で復興支援のためボランティア活動、多言語による情報提供、就労支援なども行っています。

受賞後の変化

難民の人たちと一緒に実施した、難民ボランティアを評価していただいたことが受賞につながりました。受賞により、彼らの活動や貢献に対して改めてスポットライトが当たるようになったと感じます。私たちも「支援対象」としてだけではなく、ともに社会をつくっていくメンバーでもあるという意識を強く持つようになりました。

これからのビジョン

難民一人ひとりの来日直後から自立に至るまでの道のりに寄り添うことに加え、難民を受け入れられる社会の実現に向けて取り組むことを強化しています。長期化するシリア危機に対して、紛争の解決と同時に、難民に安心・安全を提供できる国での受け入れが必要とされています。日本はまだ難民受け入れ余地があります。より多くの難民をより良く受け入れられるよう、個人、地域、企業、政府など社会を構成する人たちを巻き込んでいきたいと考えています。

最新の活動

  • 難民支援協会の最新の活動1
  • 難民支援協会の最新の活動2

発信力ある方に難民のことを知ってもらい発信協力をしていただこうと、社会派ブロガーのちきりんさんにご連絡し、取材が実現しました。昨年7月に連絡をしてお返事をいただいてから、トントン拍子に話が進み、8月にはブログ連載が開始、そして、11月には、日本が先進国として恥ずかしくないレベルの難民受け入れを実現するための具体的なアクションを考える―問題解決型イベント「ちきりんと考えよう!日本が毎年1万人の難民を受け入れるには?」を開催しました。150人の参加者とともに行った日本での難民受け入れを想定した思考実験。当日は、4つの課題に300以上のアイデアが集まりました。日本での難民受け入れの可能性を強く感じるイベントとなりました。今後も、いろんな分野の方とともに、難民を伝えていきたいと思います。
*イベント報告はこちら
https://www.refugee.or.jp/event/

受賞団体からのコメント

「難民」をはじめて知る方へ
ぜひ、「難民にまつわる8のよくある質問」をお読みください。


市民連携・国際相互理解の推進

2012年度 受賞

認定特定非営利活動法人 テラ・ルネッサンス

京都府京都市

代表者
小川 真吾
設立年
2001年
ウェブサイト
https://www.terra-r.jp/index.html
テラ・ルネッサンスの写真 クリックすると紹介動画にリンクします。

活動内容

テラ・ルネッサンスは、「すべての生命が安心して生活できる社会(世界平和)の実現」を目的として設立され、「地雷」、「小型武器」、「子ども兵」、「平和教育」という4つの課題に対して、現場での国際協力活動の実践と同時に、国内での啓発・提言活動を行うことにより課題解決を目指しています。特に、厳しい状況に置かれたアフリカの青少年を支援しています。また、東日本大震災後、青森・岩手に伝わる伝統手芸を活かした「大槌復興刺し子プロジェクト」を立ち上げ、地域の経済的自立を支援しています。

受賞後の変化

同賞を受賞後、社会的な評価を受ける団体であることが、ご支援くださる方々にとって一つの信頼となっているように感じます。このことによって支援の輪が拡がり、また結果としてさらに、大きな社会的な評価をいただける機会になっています。

これからのビジョン

当会は、2016年に団体設立から15年を迎えることができました。ビジョン実現に向けてより具体的な活動プロセスを実施するべく、『2031年までに、すべての子どもたちが紛争に巻き込まれない社会をつくる』という中期ビジョンを策定しました。今後は現場の支援活動だけでなく、国内をはじめ海外でも、啓発・政策提言により一層注力していきます。

最新の活動

  • テラ・ルネッサンスの最新の活動1
  • テラ・ルネッサンスの最新の活動2

最貧国としても知られる、アフリカのブルンジ共和国。ここで取り組んでいる養蜂を用いた自立支援事業において、安定的な生産・販売体制が整いつつあります。生産技術の向上をはかりながら、村でのテスト販売を終え、2017年には街での販売を開始予定です。さらに、コミュニティビジネスのグループ設立(組合発足)にむけても、準備を進めています。

受賞団体からのコメント

テラ・ルネッサンスの活動に共感いただけた方は、ぜひファンクラブ会員として活動をご支援ください。継続的なご支援をいただけることで、現地のニーズにあった財政基盤を構築することができ、安定的に必要な支援を届けることができます。詳しくは、団体のホームページをご覧ください。
▼ファンクラブ会員の詳細はこちら
https://www.terra-r.jp/member/fan-club-form.html


市民連携・国際相互理解の推進

2012年度 受賞

国立大分工業高等専門学校 足踏みミシンボランティア部

大分県大分市

代表者
木下 城二
設立年
2003年
ウェブサイト
http://www.oita-ct.ac.jp/other/project/sewing.html
足踏みミシンボランティア部の写真 クリックすると紹介動画にリンクします。

活動内容

国立大分工業高等専門学校足踏みミシンボランティア部は、ものづくりを学んでいる特技を活かし、国内に眠っていて使われなくなった足踏みミシンの回収と修理を行い、フィリピンなど東南アジアの恵まれない地域に贈呈しています。また、2007年からは、学生たちが現地に直接出向いて、現地の人々と交流しながら足踏みミシンの修理を行うとともに、現地語に翻訳した修理マニュアルを提供しています。学生は、ボランティア活動を体験することにより国際人として成長し、社会人になってからもリーダーシップを取れる人材として活躍しています。

受賞後の変化

新聞・ラジオ・テレビなどからボランティア活動を取り上げてもらい、日本全国から足踏みミシンの寄贈して頂きました。また各方面から激励の言葉を頂きました。

これからのビジョン

引き続き、足踏みミシンをフィリピン共和国などの東南アジア諸国の貧困地域などに贈呈するとともに現地において足踏みミシンの修理技術を通じて、学生と現地の人たちとの国際交流の助長と生活・就労支援を図っていきたいです。

最新の活動

  • 足踏みミシンボランティア部の最新の活動1
  • 足踏みミシンボランティア部の最新の活動2

2016年9月13日(火)~9月15日(木)の間、ボランティア学生等がフィリピン共和国へ赴き、足踏みミシン修理技術と交流活動を実施しました。なお同年11月下旬に足踏みミシン30台をフィリピン共和国(Makati City DonBosco教会)に向けて届けました。

What We Do事業内容を知る