国際交流基金招へい・制作 現代演劇作品記録上映シリーズ  記録映像で見るアジア現代演劇―― 1990年代から2000年代へ

国際交流基金招へい・制作 現代演劇作品記録上映シリーズ 記録映像で見るアジア現代演劇―― 1990年代から2000年代へ

第2回「リア」、第3回「コーランに倣いて」につきまして、追加席をご用意できることとなりました。

スクリーンが見づらい席や、お立ち見をお願いする場合もございますので、あらかじめご了承ください。

追加席ご希望の方は、お名前・人数・ご連絡先をご記入の上、
E-mail までお申し込みください。折り返し確認のご連絡をさしあげます。

日時 第1回 2011年5月21日(土)13:00 ミュージカル エル・フィリ―愛と反逆2部作
第2回 2011年5月28日(土)14:00 リア

第3回 2011年6月4日(土)14:00 コーランに倣いて
第4回 2011年6月11日(土)14:00 演じる女たち―ギリシャ悲劇からの断章

  • 開場は開演の30分前
会場 国際交流基金 JFICホール[さくら] アクセス
(東京都新宿区四谷 4-4-1 丸の内線四谷三丁目駅より徒歩5分)
入場 入場 無料(要予約/定員70名)
全作品日本語字幕付き
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お問い合わせ
国際交流基金 ジャパンファウンデーション 情報センター
JFICイベント事務局(山下、谷地田)
Tel: 03-5953-1731 E-mail

主催 国際交流基金 (ジャパンファウンデーション)
企画監修 畠由紀 Performing Arts Network Japanにインタビューが掲載されています
チラシ
  • チラシの表記と実際の日程が異なっていますのでご注意ください。

デザイン 森大志郎
表紙 【PDF:2.977KB】
詳細 【PDF:1.287KB】
ミュージカル エル・フィリ―愛と反逆2部作の舞台写真

第1回 2011年5月21日(土) 13:00

タンハーラン・ピリピーノ(フィリピン)
国際交流基金アセアン文化センター企画・招聘

ミュージカル エル・フィリ―愛と反逆2部作 El Fili

ゲストトーク=扇田昭彦(演劇評論家)

映像収録=1995年9月 Bunkamuraシアターコクーン(東京)
上映時間=4時間5分 (途中休憩あり)
終了予定=18:00


♦ 公演データ
原作=ホセ・リサール「ノリ・メ・タンヘレ(我にふれるな)」と「エル・フィリブステリスモ(反逆)」
音楽=ラヤン・カヤブヤブ
演出=ノノン・パデーリャ
主要キャスト=オーディ・ヘモラ、モニク・ウィルソン、ノニ・ブエンカミーノほか。
初演=1991年11月/マニラ(フィリピン)
招聘公演=1995年9月/東京、岐阜、福岡

♦ 作品紹介
フィリピンの民衆を独立に駆り立てたとされるホセ・リサールの2つの原作をミュージカル化した作品。英語の輸入ミュージカルが主流のフィリピンにあって、フィリピノ語のオリジナル・ミュージカルとして空前の成功をおさめ、レア・サロンガとともにウエストエンドの「ミス・サイゴン」初演で成功をおさめたモニク・ウィルソンが初のフィリピノ語ミュージカルに挑んだことも話題となった。
前篇「我にふれるな」では、宗主国スペイン留学から大志を抱いて帰った青年クリソストモ・イバラが、許嫁のマリア・クララ(モニク・ウィルソン)を秘かに慕うスペイン人司祭の陰謀で反逆者に仕立てられ逃走するまでを、後篇「反逆」ではマリア・クララを救うために姿を変えて戻ってきたイバラの反逆者としての生と悲劇的な最期を描く。スペインからの独立前夜という重いテーマを扱いながら、ラヤン・カヤブヤブのドラマチックで重厚な音楽と、主役のイバラを演じるオーディ・ヘモラを始めとする歌い手たちの鍛え上げられた歌唱力が、息もつかせぬほどに観客を引き込んでいく。

♦ ゲスト・プロフィール
扇田昭彦(演劇評論家)
長く朝日新聞の記者・編集委員として活躍し、特に60年代以降の小劇場運動の紹介と評論で知られる。NHK「20世紀演劇カーテンコール」、「新世紀演劇パレード」などでも司会。主な著書に「日本の現代演劇」(岩波新書)、「唐十郎の劇世界」(右文書院)、「蜷川幸雄の劇世界」(朝日新聞出版)など。ミュージカルにも造詣が深く、著書「ビバ!ミュージカル!」(朝日新聞社)、「ミュージカルの時代」(キネマ旬報社)などがある。


リアの舞台写真

第2回 2011年5月28日(土) 14:00

インドネシア、シンガポール、タイ、中国、マレーシア、日本共同制作
国際交流基金アジアセンター企画・制作

リア
Lear


ゲストトーク=片桐はいり

映像収録=1997年9月、Bunkamuraシアターコクーン(東京)
上映時間=2時間8分
終了予定=17:00


♦ 公演データ
脚本=岸田理生
演出=オン・ケンセン(シンガポール) 音楽=マーク・チャン(シンガポール)、ラハユ・スパンガ(インドネシア)ほか
主要キャスト=梅若猶彦、江其虎(中国)、ピーラモン・チョムダワット(タイ)、片桐はいりほか。
初演=1997年9月/東京、大阪、福岡
巡演=香港、シンガポール、ジャカルタ、パース(オーストラリア)、ベルリン、コペンハーゲン

♦作品紹介
東南アジアでは80年代の終わりからポストコロニアル演劇を脱する動きが見られ、90年代に入るとトランスナショナルに思考しようとする新世代演劇の台頭が見られた。「リア」は、アジアのそうした新世代演劇人と取り組んだ共同制作である。タイトルが示すようにシェークスピアの「リア王」に着想は得ているが、物語は大きく解体され、父王の権威を脱し、その権力を奪取しようとする娘が父殺しをするという物語に再構築され、また、原作には登場しない亡き母という存在を創り出して救済のテーマを盛り込んでいる。能の梅若猶彦がリアと亡き母の2役、京劇俳優(男優)の江其虎が長女というように、6ヵ国から参加したキャストは言語もバックグラウンドもまったく異なったが、自己の持てるものを解体し、再構築することで物語の構造に呼応しようとした。作品はまる2年をかけて完成し、日本の後、東南アジア、豪州、欧州の7ヵ国で上演され、マルチカルチャリズムについて問題を提起する作品として各国で大きな注目を集めた。


♦ゲスト・プロフィール
片桐はいり(俳優)
大学在学中に劇団に入団し、松尾スズキ、岩松了、蜷川幸雄、野田秀樹など、様々な演出家の作品に出演。「リア」では、リア一族の世界に外から入り込んでしまった漂泊者的な役柄を好演。独特の存在感はますます厚みを増し、昨年の小野寺修二演出「異邦人」では体で不条理を表現するという難題に挑み、高い評価を受けた。

♦参考
「リア」公演当時のページ(1997年)

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国際交流基金刊行物より
国際交流基金アジアセンター公演事業報告
「父を殺める子たち アジア編「リア」王の制作」(畠由紀)
国際交流78号(1998年/1月)

6カ国コラボレーション「リア」のその後 日本からアジアへ (畠 由紀)
国際交流84号(1999/07)


六カ国コラボレーション「リア」のその後 アジアからヨーロッパへ(畠由紀)
「リア」から能へ 内面性の逆照射(梅若猶彦)
国際交流85号(1999/10)



活発化する舞台芸術の招聘と海外公演 (土屋典子・坪池栄子/文化科学研究所)
Performing Arts Network Japan

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コーランに倣いての舞台写真

第3回 2011年6月4日(土)14:00

イルホム劇場(ウズベキスタン)
国際交流基金企画・招聘

コーランに倣いて
Imitations of The Koran


解説=鴻英良

映像収録=2007年3月 パークタワーホール(東京)
上映時間=1時間10分
終了予定=16:30

♦ 公演データ
原作=アレクサンドル・プーシキン「コーランに倣いて」
構成・演出=マルク・ヴァイル
音楽=アルチョム・キム
主要キャスト=アントン・パホモフ、シャフカットマチヤクボフ、ルスタム・エサノフほか。
初演=2002年2月/タシケント(ウズベキスタン)
招聘公演=2007年3月/東京、松本

♦作品紹介
イルホム劇場は、1976年に演出家マルク・ヴァイルがソ連(当時)のタシケントに設立したソ連初の独立系劇団で、<インスピレーション>を意味するイルホムの名はソ連全土ばかりか海外にも知られ、次々と話題作、問題作を発表した。本作品はプーシキンの発禁処分になった詩を題材とし、映像、音楽、ダンスの融合したマルチメディア・パフォーマンスの形を取って、預言者、偽預言者、ナイトクラブの女といった象徴的人物を登場させて、コーランの神学的問題や人間の原罪についてのプーシキンの詩句を読み解いていく。ライブの音楽がすばらしい効果を発揮する。
作品は2年を費やして制作されたが、その終盤で9.11事件が勃発。イスラーム保守派と反イスラーム派両方から攻撃されるが、屈せず初演。ドイツ公演では、「世界に名だたるイルホム劇場が、またもや禁断のテーマに挑んだ。コーランとその思想に息を吹き込むと同時に、コーランの教えを独自のやり方で翻訳してみせた」と評された。しかし、日本公演のわずか半年後、ヴァイルが暴徒によって刺殺されるという悲劇が勃発。BBCによって、保守派による犯行との報が伝えられた。

♦ゲスト・プロフィール
鴻英良(演劇批評、ロシア芸術思想)
主著に「野田秀樹の赤鬼の挑戦」(青土社)、「反響マシーン-リチャード・フォアマンの世界」(共著、勁草書房)、「二十世紀劇場―歴史としての芸術と世界」(朝日新聞社年)など。訳書にタデウシュ・カントール「芸術家よ、くたばれ!」(作品社)、「イリヤ・カバコフ自伝」(みすず書房)ほか。「コーランに倣いて」では字幕翻訳。

♦参考
「コーランに倣いて」招へい当時のページ(2007年)
詳細はこちら≫

国際交流基金刊行物より
ソ連解体後の中央アジア演劇界を牽引するマルク・ヴァイル氏(河野明子)
をちこち17号(2007/06)
詳細はこちら≫

演劇―歓待を思考する形式(鴻英良)
をちこち17号(2007/06)
詳細はこちら≫

演じる女たち―ギリシャ悲劇からの断章の舞台写真

第4回  2011年6月11日(土) 14:00

イラン、インド、ウズベキスタン、日本共同制作
国際交流基金企画・制作
演じる女たち―ギリシャ悲劇からの断章
Performing Women-3 Reinterpretations from Greek Tragedy


ゲストトーク=内野儀

映像収録=2007年10月 Bunkamuraシアターコクーン(東京)
上映時間=2時間3分 (途中休憩あり)
終了予定=17:00

♦ 公演データ
初演:2007年1月/ニューデリー
巡演:東京、ソウル

第1部:ウズベキスタン【メデイア】 Medea

構成・演出=オヴリャクリ・ホジャクリ
音楽=アルチョム・キム
主要キャスト=ムザファルジョン・ハミドフ、アブロル・ユルダシェフほか。

夫イアソンの理不尽な裏切りへの復讐として我が子を殺すメデイア。その行為をオヴリャクリ・ホジャクリは、世界の不調和を断ち切るための社会的行為と捉える。そして、男優にメデイアを演じさせることで、解釈をさらに複層的なものにしている。オペラ的なスタイルで、メデイア役のムザファルジョン・ハミドフの歌がすばらしい。


第2部:イラン【イオカステ】 Jocasta

脚本=モハメド・チャルムシール
演出=モハメド・アゲバティ
主要キャスト=エルハーム・コルダー、サイード・チャンギズィアン。

そうと知らずに父を殺害し、母と結婚して王となったオイディプスが、やがて真実を知り、自らの両目を潰すという「オイディプス王」が下敷きであるが、モハメド・アゲバティは、これを母と子の悲劇でなく、現代イランの女と男の意識的行為として、<罪>と<タブー>の問題に静かに、深く分け入っていく。

第3部:インド【ヘレネ】 Helen

脚本=スジット・シャンカル
演出=アビラシュ・ピライ
音楽=シャンカル・ヴェンカテシュワラン、国広和毅
主要キャスト=ハリシュ・カンナ、ジルミル・ハザリカほか。

大神ゼウスの娘にして絶世の美女、ヘレネ。その美貌ゆえにトロイアの王子に連れ去られ、10年にも及ぶトロイア戦争の元となった女性。アビラシュ・ピライはヘレネを、<世界戦争を引き起こす石油のような不確かな存在>、<見せかけのイデオロギーを備えた約束の地のようなもの>に例え、今日の権力主義的で暴力的な世界にイメージを引きついでいく。


♦ ゲスト・プロフィール
内野儀=東京大学大学院総合文化研究科教授
研究テーマは、90年代以降のアメリカのパフォーマンス・アートの展開をポストコロニアル以降の批評理論や身体論によって歴史化すること、および日本の現代舞台芸術を欧米の理論的文脈に位置づけること。著作に「知の劇場、演劇の知」(共著、ぺりかん社)、「J演劇をマッピング/ザッピングする」(「ユリイカ」2005年7月号)

♦参考
「演じる女たち3部作」公演当時のページ(2007年)
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国際交流基金刊行物より
「演じる女たち3部作―ギリシャ悲劇からの断章」を演出した3人の精鋭演出家たち(畠由紀)
をちこち 20号(2007/12)
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活発化する舞台芸術の招聘と海外公演 (土屋典子・坪池栄子/文化科学研究所)
Performing Arts Network Japan

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企画監修・進行:畠由紀

元国際交流基金 舞台芸術専門員。お茶の水女子大学博士課程修了。音楽学専攻。修士課程在学中より国際交流基金の「アジア伝統芸能の交流」プロジェクトのスタッフとして、各国の舞台芸術の紹介に携わる。1989年より、国際交流基金に開設されたアセアン文化センター(後にアジアセンターに改組)の舞台芸術専門員。2004年より舞台芸術課専門員。一貫して、アジアの現代舞台芸術の紹介、共同制作に携わる。
Performing Arts Network Japanにインタビューが掲載されています

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