JFICイベント 公開国際コロキウム「グローバル社会と社会システム<芸術>の変容Part 2」

国際交流基金は、科学研究費基盤A(一般)「社会システム<芸術>とその変容」共同研究会との共催で、公開国際コロキウム「グローバル社会と社会システム<芸術>の変容Part2」を、2014年3月8日(土曜日)に、国際交流基金東京本部で開催いたします。

グローバル社会におけるアートの変容について、国際的な議論に是非、ご参加ください。事前申込の必要はありませんので、当日直接、会場にお越しください。

Part1については、2014年2月1日(土曜日)・2日(日曜日)に東京芸術大学で開催されましたが、Part1に参加していなくても、Part2への参加に支障はありません。

開催趣旨

グローバリゼーションの進む時代に、アートもその姿を大きく変容させている。この変容は深部に及ぶもので、事態をとらえるには、「個々の作品」という次元はおろか、「アート作品」や「アーティスト」という通常アートを論ずるときに捉えられる次元にとどまることは困難になり、アートは、作者―作品―受容者、あるいは美術館・画廊・批評家・文化政策などからなる一つのシステムとしてとらえられる必要となろう。「アートワールド」がそのようなシステムのメジャーな側面を担うと言うとすれば、欧米に発したその「アートワールド」が20世紀終焉およそ20年の間に、中国・韓国・東南アジア・南アジア・中東・アフリカあるいは「東欧」を次々と呑みこんで拡大し、いまや巨大なグローバル・アートワールドを形成しつつある。

ビエンナーレを始めとする大型国際美術展はそれを象徴する。しかし同時に、まさにそれゆえに、国別の美術史が改めて強く意識されることをはじめとして、ネイション、あるいは民族、さらには地域などの、よりローカルなアート問題に強い光が当てられてもいる。

他方、この同じ現代のアートは、経済、政治等の社会諸領域や権力、あるいはポップ・カルチャーやデザイン等の文化諸分野と深く分かちがたく結びついて展開する。アートが社会・政治、あるいは経済等に影響を与え、「社会を変える」とさえ考えられるようにもなっている。この点から言えば、アートとそれ以外の諸システムの領域は溶融しつつあるとも見える。こうして、アート・システムは、自律的な価値領域として考えられてきた近代の枠組みではとらえきれない多くのあたらしい課題のただなかに入り込んでいる。このような事態を見据える時、社会システム<芸術>を、どのように把握することが求められるであろうか。

開催概要

日時 2014年3月8日(土曜日) 10時~17時15分
会場
参加費 無料/同時通訳有(日本語・英語) ※事前申込不要、当日先着順受付
主催 科学研究費基盤A(一般)「社会システム<芸術>とその変容」共同研究会
共催 国際交流基金
当日スケジュール

10時00分~10時10分 開会挨拶 山本和弘(栃木県立美術館)
10時10分~11時00分 総括報告 長田謙一(名古屋芸術大学)
11時00分~11時45分 報告1 パルカル・ギーレン(フローニンゲン大学) 
11時45分~12時00分 指定討論者1 毛利嘉孝(東京藝術大学)
12時00分~13時00分 休憩
13時00分~13時45分 報告2 アーロン・シート(4A 現代アジア美術センター)
13時45分~14時00分 指定討論者 暮沢剛巳(東京工科大学)
14時00分~14時45分 報告3 ギム・ジュンギ(大田美術館)
14時45分~15時00分  竹中悠美(立命館大学)
15時00分~15時15分 休憩
15時15分~17時00分 討論
パルカル・ギーレン、アーロン・シート、ギム・ジュンギ、佐藤道信(東京藝術大学)、熊倉純子(東京藝術大学)、藤川哲(山口大学)
17時00分 閉会挨拶 木田拓也(東京国立近代美術館)

  • 総合司会 木村理恵子(栃木県立美術館)
  • 敬称略

海外ゲスト プロフィール

パスカル・ギーレン Dr.Pascal Gielen (1970) オランダ

フローニンゲン大学教授(芸術社会学)・同大学社会-芸術研究センター長。The Murmuring of the Artistic Multitude. Global Art, Memory and Post-Fordism. (2009) ; Community Art –The Politics of Trespassing (2011) ; Teaching Art in the Neoliberal Realm—Realism verus Cynicism(2012) ; Institutional Attitudes---Instituting Art in a Flat World(2013),等の著書・編著書・シンポジウムに示される議論を活発に展開。

アーロン・シート Aaron Seeto オーストラリア

4A現代アジア美術センター(シドニー市Chinatownの非営利現代アートスペース)ディレクター。アジア太平洋地域を中心に、移民やグローバリゼーションが現代美術にもたらしたインパクトを軸に企画するほか、「Edge of Elsewhere」(2010-2012)・「News from Islands」(2007)(いずれもキャンベルタウン・アートセンター)、「Primavera」展(シドニー現代美術館)、第9回上海ビエンナーレInter-Cityプロジェクト等、内外公的機関との共同企画参画。

キム・ジュンギ 金俊起 Gim Jungi (1968) 韓国

大田美術館主任キュレイター。ガナ美術館、サヴィナ美術館、釜山美術館のキュレイター等を経て、現職。「アートシステム変容」を一貫したテーマとして、この間、釜山ビエンナーレ彫刻プロジェクトチームリーダー(2005-2006)、「グローバリゼーションとローカリティ」展企画(2006-2007、ソウル―北京)、上海ビエンナーレ:Inter-Cityプロジェクト大田館キュレイター(2012)などを務め、最新の企画展覧会は「Social Art」をテーマとしている。

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