韓国映画の今と未来への思い

フランス映画を抜いて人気第3位

JSA 監督:パク・チャヌク 提供:シネカノンの画像
JSA 監督:パク・チャヌク 提供:シネカノン

そういうことがあって、韓国映画は変わったと、韓国映画を見る目が変わったと思います。そしてその後、翌年には『JSA』という映画がありましたし、その後は何本かコツコツやってきまして、いろんな映画がヒットしてきたと。最近だと、もう韓流ブームといわれてますんで、『私の頭の中の消しゴム』やいろんなラブストーリーも入ってますし、今もう韓国映画がアメリカ映画に次いで日本でたくさん紹介される国の映画になりました。今、日本で公開される映画は700本ぐらい、映画館で公開されるんですけども、その最も多いのはもちろん日本映画でして、約半分の300本ぐらいの日本映画が公開されます。次いでアメリカ映画が多くて、これは160本ぐらい公開されます。その次に多いのが今、韓国映画でして、60本ぐらい昨年は公開されています。今年も多分、60本程度公開される予定ですけども。

長年、第3番目にフランス映画が位置しておったんですけども、20本か30本ぐらいですね。これが第4位に落ちて、イギリス映画やいろんな国の映画がありますけども。ですから今、日本人が観るというところでは韓国映画は第3位になってるわけですね。劇場だけじゃなくてビデオで視聴するという部分では、もっと多くてですね。僕がさっき申し上げた、アジア映画のコーナーに一本もなかったっていう時代が嘘のように、今はもうTSUTAYAに行くとですね、『韓流コーナー』っていうのがありまして、そこにものすごい数のDVD並んでますよね。僕らが知らないタイトルの映画もいっぱい並んでますし、だいたい役者さん中心で見ているんですけども。そういう現状です。

「ヨン様」になったペ・ヨンジュン

スキャンダル 監督:イ・ジェヨン 提供:シネカノンの画像
スキャンダル 監督:イ・ジェヨン 提供:シネカノン

ただ、こういう現状がどれだけ続くかなと思うと、僕はそんなに長くは続かないと思ってます。あるところまではいくだろうと思いますけども。ただ、韓国映画がもうこの映画界で、優秀な映画がないというようなことにはならないと思います。本数が減ったり、上下しましても多分、みんなこれからも韓国映画を観ていくだろうし、そして、イ・ビョンホンやですね、クォン・サンウや、ヨン様。あの人たちがまた映画に出ると、また空港にですね、何千人か来るでしょうし、5000人が1000人ぐらいになったとしても来ると思います。

ちなみに、これ偶然ですけど、僕がヨン様の映画を初めてやったことがありまして、これは『スキャンダル』という映画なんですね。これ、日本に呼んだ時に驚きまして、こんなに人気あると思ってもなかったんで、「ファンがいるよ」ということで、ちょっとこう、いっぱいになればいいなっていうんで、あえて成田に呼ばなくて、羽田に呼んだんですね。それであんなことになってですね、それから『ヨン様』って、まあ、ぺ・ヨンジュンっていう役者だったんですけれども、名前が変わりまして『ヨン様』に。ですから、僕がこの映画を買った時は、ぺ・ヨンジュンが『ヨン様』に孵化する前だったんですね。ですから、今はもう『ヨン様』になってますから、なかなか近づきにくいですけども、当時は非常に、そんなにですね、人気があるとは知らずに呼んだんですけども。たまたまですけど、チャン・ドンゴンも日本に初めて呼んだし、イ・ビョンホンという役者も『JSA』で初めて呼んだんですけども。当時、ソン・ガンホンが主人公の映画だったですから、イ・ヨンエと。ですから、イ・ビョンホンっていうのはなかなか、誰も知らない若い役者だったんですけども。今、かなり様変わりしました。
そういった韓国映画を、何本かやってきましたんで、その映像をちょっと観ていただいて、思い出とともに観ていただければいいなと思います。

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韓国映画のここがすごい

えー、てな感じですね。なかなか予告編観てもいいですね。手前みそですけども。自分が作った予告だけど、なかなかよくできてるなと思いました。
こうやって観てますと、韓国映画がひとつ、すごいなって、僕が観ても思うところがありまして、それはですね、『オアシス』にしても『殺人の追憶』にしても、ああいう『マラソン』のような映画にしても、非常に弱者に対する視線って言いますかね、あとは社会的な非常にタブーとされていることに、次々にチャレンジするという、そういうところって非常に感心するところだなと思います。ときには見習うべきだなと思いますし、またそういった映画が、常に観客動員を果たして、韓国の歴代観客動員1番から10番までっていうのは。韓国には日本とまったく違うところがひとつありまして、これはほとんどが原作がないんですね。映画のための脚本なんですね。それは多分、作家たちと話してると韓国の映画関係者みんな言うんです。「観客が観たいものを、自分たちが一生懸命準備して観せるんだ」と。ですから、「映画は読みたいものじゃないんで観たいものなんだ」っていうね。そこは非常に感じます。日本では大ヒットドラマはほとんど、テレビドラマか原作があるか、アニメ、マンガだったりとかっていう。ここに、やはり大きな差があるような気がします。最近の『王の男』っていうのは、これはもう1200万人ョ員してますし。1200万といいますと韓国の4人に1人は観てるわけですから、成人人口にすると、もう3人に1人とか観てるわけですね。そしたら、そこまでやる自国の映画を観ようという、観ることで何かを得るという確信が観客にも芽生えてまして、それが映画関係者、映画人と観客の信頼関係になってるなと思います。

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