国際交流基金関西国際センターでのアジアからの研修生との交流会

 

交流会の写真1

アジア各国の大学卒業生が、日本の大学院進学のために来日しました。
JFSCはこの研修生と会員との交流会を、8月26日(土)、関西国際センターにて行いました。

 

関西国際空港から電車で一駅、りんくうタウンに降り立つと、広い海と青い空が広がっていました。駅前のバスターミナルに、ジャパンファウンデーションのシンボルマークのついたバスが止まっています。これに乗り、まっすぐ伸びた道路を進むと、18階建ての日本語研修施設、関西国際センターが見えてきます。

参加した研修生は、インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、フィリピン、ブルネイ、マレーシア、ミャンマー、ラオス、バングラデシュの17名。JFサポーターズクラブ会員は10名。愛知県、兵庫県といった遠方から参加してくれた人もいました。

ちょうど一ヶ月前に来日した研修生は、関西国際センターで集中的に日本語を学んでいます。朝から夕方までの授業と毎日出される宿題や小テスト。今日は緊張感から解き放たれてホッとできる週末です。また、一生懸命学んだ日本語を実際に使ってみるチャンスでもあります。

宿泊棟と研修棟に囲まれた中庭にバーベキューの鉄板を並べ、真夏の熱い太陽が照りつけるなか、火をおこす作業が始まりました。普段は勉強に使う机をその周りに並べ、お好み焼きの生地づくり。日本人の指導で、大きなボールに粉を入れ、昆布で取っただしを加え、長芋をすりおろします。一緒に材料を準備したり、洗いものをしたり、並んでキャベツやネギを刻むうち、おたがいに打ち解け、いろいろな話ができるようになりました。

中庭には風が通るので、暑さをあまり感じないですみます。しかし、「日本で研究することが長年の夢であった」、「日本で自分が関心を持っている研究を発展させたい」、などと熱心に語る研修生の意気込みが、その場の空気を熱くしていました。

 

交流会の写真2

ジャパンファウンデーションは2003年の『日本アセアン交流年』に、ポピュラーミュージックの国際共同制作プロジェクトを立ち上げました。『J-ASEAN POPs』と名づけられたこのプロジェクトでは、日本語でつくられたイメージソング『あなたに会いに行こう』をもとに、ASEAN各国の言葉を使用し、独自のアレンジを施した10種類のバージョンが作られました。それぞれの国の人気歌手がこれを歌い、4カ国でコンサートが開かれるとともに、CDも作成されました。

お好み焼きづくりのあいだ、この『J-ASEAN POPs』のCDをBGMとして流し、研修生には自分の国の言葉が聞こえてくるのを楽しんでもらいました。食事のあと、オリジナルの日本語バージョンをみんなで練習して歌ったのですが、これが研修生には大好評。ソロで歌いたい人、今日できた新しい友達と一緒に歌いたい人たちが登場。なかなかマイクを離しません。日本語の歌詞の意味を確認して、歌詞カードに英語で書き入れる人たちもたくさんいました。

3年前のジャパンファウンデーションのプロジェクトが、今もこうしてアジアの若い人々との交流に役立っていることを、たいへんうれしく思いました。

 

研修生の研究テーマは、経済、教育、科学技術、自然保護など多岐にわたります。たとえばある研修生は、砒素を組織内に集積する植物を研究しています。彼女の母国は緑豊かなところですが、最近は人口増加により水が不足し、地中深くからくみ上げるようになったため、地下に堆積していた有害物質が地上に出て土壌を汚染し、農作物にも悪影響を与えるようになったそうです。この有害物質は、農薬や化学肥料を使用したために形成されたものですが、それを除去するため、砒素を組織内に集積する植物を利用しようというのが、彼女の研究です。化学物質を化学的に処理するのではなく、ある植物が砒素を組織内に取り込む性質を利用して、環境にやさしい土壌改善を行いたいというのが彼女の願いです。有害物質による公害研究・対策が進んだ日本で研究することにより、その植物の実用化を進めたいと、彼女は期待に胸を膨らませています。

 

交流会の写真3

バングラデシュから来た研修生は、日本人に自国の料理を紹介したいと、米と香辛料持参で来日していました。肉と野菜は日本で調達しなければならないので、彼は、みんながお好み焼きの準備をしている間に買い物に出かけました。彼はイスラム教徒なので、豚肉は使用しません。買いたかったのは鶏肉ですが、彼の求めていた鶏肉は、地元のスーパーにはありませんでした。イスラムでは、ハラルミート(イスラムの教義に則って処理された肉)でないと、食べることができないのです。そこで肉はあきらめ、魚で代用。おいしいビリヤーニ(香辛料のきいた炊き込みごはん風のもの)を作ってくれました。参加者は、お好み焼きだけでなく、本格的バングラデシュ料理を味わうことができ、大喜びでした。

 

参加した研修生は、お好み焼き作りを通じたJFサポーターズクラブ会員との交流を、心から喜んでくれました。「とてもおもしろかった。楽しかった。」「日本ではじめての友達ができました。」「またこういう会を開いてください。」といった感想が寄せられています。彼らの日本での滞在が実りあるものとなるよう、エールを送りたいと思います。

 

最後に参加された会員の声をご紹介します。
大変優秀なアジアの学生が招聘されているので、とても驚きました。是非とも彼らに日本とアジアの架け橋になっていただきたいと心より願っております。 彼らアジアの学生が、関西国際センターにおいて日本語コースを修了される際には、是非ともお祝いに駆けつけたいと考えております(あくまでも希望ですが)。

 

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