JFサポーターズクラブ 2007年9月のイベント報告 第2部


インドの夕べ をちこち第18号『インド特集』記念


JFサポーターズクラブイベントの写真1

21世紀の私たちが直面している重いテーマが提示された前半に続いて、後半は身近な話題ではじまりました。

インドの音楽

インドの文化が日本のテレビドラマやテレビCMにこっそり入り込んでいる様子が紹介されました。
インドの「タブラー」という打楽器を演奏しながら「Ta」「Ke」「Te」・・・と口ずさむ「口タブラ」(口三味線みたいなもの)を、「タテ型ケータイ」という響きにかけたケータイのCM、テレビドラマのBGMに使われたインドの弦楽器「シタール」。

インドの文化は、私たちの気づかないうちに日本に浸透しているようです。

足澤一成職員が、実際にシタールを弾きながら説明しました。

インドの映画

次に年間800本から1,000本の映画が制作される映画大国インドについて。
2,000年前にサンスクリットで書かれたお芝居には、歌と踊りが欠かせない要素でした。その伝統が映画にも脈々と受け継がれ、インドの映画でも歌と踊りは重要な要素です。ストーリーは笑いあり、涙ありの展開で、最後に悪が滅び、ヒーローとヒロインが幸せにならなければなりません。

そのためにも悪役の存在は大切。インドのフィルムフェスティバルでは、「最優秀悪役賞」というのがあるぐらいです。

このようににぎやかで派手な映画が主流のこの国で、日本映画をどのように紹介し見せていくかというのが次の話題です。


JFサポーターズクラブイベントの写真2
会場風景

映画「座頭市」でのハプニング

インド赴任の初仕事が映画にまつわるものだったという佐藤幸治職員の話。
映画会は、上映が始まってしまえば主催者側は一息つけるというのが通常のパターンですが、佐藤職員が1999年にインドに赴任した早々の映画会はそうはいきませんでした。

上映されたのは勝新太郎主演の「座頭市」。冒頭のクレジットが終わり、本篇がはじまっているのに英語字幕が出てこない・・・・。どうも日本から送られてきたフィルムが間違っていたらしい。これが日本なら上映取り止めとなるところですが、インドでは違いました。
インド人スタッフが佐藤職員にいったのは思いもかけない言葉。
「映画に合わせてあなたが通訳してちょうだい。さあ、行くのよ!」

This man is blind asyou see・・・」と始めたものの、映画の速い展開についていけない。それでも夢中で最後までやり通しました。しかし何の準備もない、まさにぶっつけ本番。思い出すのも恥ずかしい出来だったのですが、会場のインド人はみな「よくやったね」と声をかけてくれました。インドの人々の温かさ、おおらかさを感じました。映画会終了時にはひとりの紳士が近寄ってきて、「ぼくは君の勇気を讃えたい」と言ってくれました。これはほめ言葉ではありませんね。初仕事が弁士。インドの人々との距離が縮まった、忘れがたい思い出です。


日本映画の紹介

さて、英語字幕があっても観客が途中で帰ってしまった映画もありました。小津安二郎監督の『晩春』。主役の親子が能舞台を見に行くシーンで、カメラは能舞台と親子の姿を往復します。これが7分くらい続くのですが、その間に一般の人たちはほとんど帰ってしまいました。インドでもインテリには評価の高い小津ですが、一般のお客さんにとっては、動きの無い映像は耐えられなかったようです。

これに対して、黒澤映画は老若男女に広く受け入れられています。躍動感のある映像が彼らの好みにあっているようです。


JFサポーターズクラブイベントの写真3
インドのスナック、サモサ

そこで、インド人の趣味に合う日本の現代映画と考えたときにうかびあがってきたのが、周防正行監督の「Shall we ダンス?」でした。ダンスや道化など、インド映画との共通項が多い。そして、日本の普通のサラリーマンが登場し、現代日本の断面が浮かびあがってくるからです。インドではこの作品が各地で上映されて好評を博し、周防さんは「インド人の知っている日本人」の上位にランクされているそうです。

ただ、絶賛された「Shallwe ダンス?」においても、夫婦の浮気というモチーフに対しては違和感を感じた人がいました。インドは伝統を重んじ、保守的な面もありますが、その制約のなかでサブカルチャーを含めた現代日

本をよりよく紹介するため、タブーに挑戦しながらさまざまな映画の上映を試みています。

休憩時間にはインドのスナック、サモサ(ゆでたジャガイモとグリーンピースをカレー粉や各種の香辛料で味付けし、小麦粉で作った薄い皮で三角形に包み揚げたもの)をみんなで味わいました。
最後には参加者からの質問もたくさん出て、インドについて理解を深める夕べとなりました。
(情報センター)


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