JFサポーターズクラブ 2008年5月のイベント報告 日本語国際センター 授業見学会

 

JFサポーターズクラブ 2008年5月のイベントのバナー

 

5月22日(木)にJFサポーターズクラブ5月のイベントが行なわれました。今回は、会員の方20名に、日本語国際センターの春期短期研修の授業を見学していただきました。授業見学の後には、研修参加者との交流会、参加者同士の交流タイムが設けられ、充実した一日となりました。

 

授業見学会の写真1

20代から70代まで、20名の
会員のみなさまが参加されました。

日本語国際センターでの研修

日本語国際センターは、海外における日本語教育を支援し、さらに充実させるために、1989年7月に埼玉県に設立された機関です。日本語教育における人材開発と教材充実の2つを目的に、様々な事業を行なっています。普段、日本語国際センターでは日本語教育関係機関以外からの研修プログラムの授業見学は受け付けていません。また、大人数での授業見学は難しいので、会員限定20名のイベントとなりました。

 

春期短期研修には、日本語検定3級以上のレベルの方が10カ国から30名参加していました。マレーシア、タイ、インドネシアなど、アジア地域からの参加者が比較的多かったですが、オーストラリアやニュージーランド、ウクライナやカザフスタンの方もいました。今回の研修に参加しているのは、主に小学校から高校生までを教育している方々で、現在の日本語能力によって3つのクラスに分けられ、8週間の研修を受けているという説明が最初に日本語国際センターの副所長とスタッフからありました。

 

授業見学会の写真2

教室内を動きまわって、会話をする授業。
楽しそうですね。

授業の様子

今日の授業は「文法」の第3回目です。会員も3グループに分かれて、各クラスに入りました。

 

最初のクラスでは、「今日はお客さんが来ています」と先生が会員のみなさんのことを紹介してくださり、コの字の形に並べた机に研修参加者と一緒に座りました。まず、先生からカードが配られ、そのカードに自分の名前を書き、もう一度先生が集めて、よく混ぜて全員に配りました。そして、手元にあるカードの名前の人を探す、というゲームをしました。「すみません。~さんですか?」「いいえ、違います」「はい、そうです」というやりとりが教室中で始まり、みんな真剣ですが楽しそうです。やっと相手が見つかったら、今度はその相手と並んで座り、相手のことをみんなに日本語で紹介します。うまくできると拍手がおこりました。2回目のゲームは、日本語で書かれた文を2つに切って配り、つなげてひとつの文章ができるような相手を探しました。今度もなかなか見つからない人もいましたが、なんとか全員相手を見つけて座れました。こんな感じで、自然に友達になれるような和やかな雰囲気の中で、敬語や形容詞の使い方などを勉強していきました。

 

次のクラスでは、会員も交えて全員が輪になり、ゲームをしています。手に持っているのは「起きる」「手伝う」などの動詞の原型が書いてあるカードです。これを使って、命令形や使役形などを口に出して練習します。例えば、命令形なら、「起きる」のカードを持っている人は「起きる、起きろ」と、言います。それから、他の人のカードの動詞を「遊ぶ」のように言います。すると、「遊ぶ」のカードを持っている人は「遊ぶ、遊べ」と続けます。スピードが速くなってくると、日本人でも言い間違えてしまうので、けっこう難しいのですが、みなさん、なかなか優秀です。

 

授業見学会の写真3

いつ自分の番が来るのか、ドキドキします!

最後のクラスは、みなさんかなり日本語が流暢です。先生が自然に話しているのに、しっかり理解している様子。助詞の「は」と「が」の違いなどを、例文を挙げながら説明しているのを聞いていると、日本人でも「日本語って難しい」と改めて思ってしまいます。参加者が「私の奥さんは」と言うと、「私の家内が、ですね」と先生が言い直しているのを聞いて、ここまで正確に教えるのだな、と感心しました。しかし、「~さんはもうすぐ結婚するのですね」というと「がんばります」と答えるなど、日本語での冗談や笑いも時に飛び交い、授業を楽しんでいる様子が伝わってきました。

 

授業見学会の写真4

会員もメモを取りながら一緒に授業に参加。
参考になる点がたくさんあります。

最後のクラスは、みなさんかなり日本語が流暢です。先生が自然に話しているのに、しっかり理解している様子。助詞の「は」と「が」の違いなどを、例文を挙げながら説明しているのを聞いていると、日本人でも「日本語って難しい」と改めて思ってしまいます。参加者が「私の奥さんは」と言うと、「私の家内が、ですね」と先生が言い直しているのを聞いて、ここまで正確に教えるのだな、と感心しました。しかし、「~さんはもうすぐ結婚するのですね」というと「がんばります」と答えるなど、日本語での冗談や笑いも時に飛び交い、授業を楽しんでいる様子が伝わってきました。

 

 

授業見学会の写真5

交流会は自由参加だったにもかかわらず、
大勢の研修参加者が来てくれました。

盛り上がった交流会

授業終了後、休憩を挟んで、食堂で交流会が開かれました。一緒に授業を受けたことで打ち解けたのか、おしゃべりの花が咲いていました。8週間の研修中に、生け花や歌舞伎鑑賞などの文化体験のプログラムもかなりありますが、やはり一番思い出に残るのは地域の家庭へのホームステイだそうです。自分たちが外国へ行っても、人と人との触れ合いが一番楽しいように、どこの国でもそれは共通なのでしょう。

カザフスタンから来ているジャルンさんは、「宿題が多いので大変。でも、せっかく日本に来たので休日はいろいろ出かけています。この間は秋葉原、今度は川越へ行く予定です」と目を輝かせて話してくれました。ロシアから来たエレーナさんは、サンクトペテルブルグの出身で、「すごく美しい町なので、ぜひ日本の人にも来てほしい。冬は寒いけれど、最近は温暖化の影響で急速に気温が上がっています」と自分の故郷を紹介してくれました。

 

授業見学会の写真6

中庭で記念撮影をしました。
暑い一日でしたが、みなさん、とてもさわやかな笑顔ですね。

楽しい時間はあっという間に過ぎ、最後に中庭で記念写真を撮りました。笑顔で写った写真が日本の思い出の一コマになればうれしいですね。

会員同士の情報交換も行ないました

最後に、見学会に参加した会員間で、自己紹介と今日の感想を話し合いました。海外で日本語を教えていた方から、経験はないけれど日本語を教える現場を見てみたかった、という方まで、動機は様々ですが、みなさんとても熱心に参加してくださいました。共通していたのは、「外国の方のために何かをしたい」という気持ちです。「日本語を教えることは決して簡単ではなく、やればやるほど難しさを感じる」、と言いながらも、こうして見学会に参加されたりして学び続けている姿勢がとても印象的でした。また、外国での生活や教師歴など、みなさんがお持ちの豊富なバックグラウンドにも驚かされました。「一緒に授業に参加できたのがよかった」という意見を多くいただきました。その反面、「時間が足りない、もっと研修参加者や会員同士で交流したい」という意見もありました。みなさんの意見を参考に、また次回のイベントに活かしていきたいと思います。

 

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