JFサポーターズクラブ 2008年11月のイベント報告 1

 

デザイン・エクスチェンジ(カナダ)代表サマンサ・サネッラ氏講演会

 

サマンサ・サネッラ氏の写真

講演をされるサマンサ・サネッラ氏

カナダのデザイン・センターであるデザイン・エクスチェンジの代表、サマンサ・サネッラさんが11月8日から11月22日までジャパンファウンデーションの文化人招へい事業により来日しました。JFサポーターズクラブイベントとして、カナダ大使館後援の講演会を開催し、デザインの役割やカナダのデザインについて語っていただきました。

サネッラさんは、インテリアデザインと建築の両方を学ばれ、2003年よりデザイン・エクスチェンジの代表として、カナダのデザイン界で積極的に活動しています。2007年には、カナダの女性誌Women’s Post誌で「カナダで最も影響力のある女性10人」の1人に選ばれました。 今回初来日したサネッラさんは、大阪、京都、愛知、静岡を巡り、有識者との面談や博物館等の見学を行いました。今まで知識としてしか知らなかった日本を実際に自分の目で見て体験することは得がたい経験だという言葉から講演は始まりました。以下、サネッラさんの講演の内容を要約してお伝えします。

 

JFサポーターズクラブイベントの写真

大勢の方にご参加いただきました

デザインの果たす役割

デザイン・エクスチェンジは、1994年に創設された、北米を代表するデザイン・センターです。カナダの優れたデザイン作品150点以上を所蔵する専門博物館であり、また、研究・教育部門も備えた非営利組織として、数多くの展覧会、講演会、国際会議や教育プログラム・出版活動を通して、文化、工業、ビジネスとデザインを結び、カナダのデザインの国際的地位の向上に大きな役割を果たしています。

デザイン・エクスチェンジの目的は、カナダがデザインの分野においてリーダーになること、そして人々にデザインの価値をわかってもらうことです。デザイン・エクスチェンジは、工業、インテリア、建築など、あらゆるタイプのデザインを扱っており、毎年50以上のプログラムを展開しています。プログラムの参加者はすべての年代にわたっており、子ども向けのキャンプもあれば、専門家向けのコンペティションもあります。また、環境とデザインの関係性やデザインにおけるデジタルテクノロジーの利用など、常にタイムリーなトピックスを取り上げています。

 

デザインは、すべての分野に影響力を与えることができます。デザインによって、ロジスティックスを改善したり、生産性を上げたり、怪我を防いだり、あるいは人々に喜びを与えたり、観光地に多くの人を呼んだりできます。デザインが優れている場所には才能のある人が留まり、競争力を高めてくれることもあります。このように、デザインはあらゆる方面にインパクトを与えられますが、もっとも大切なのは文化的アイデンティティを示せることだと思います。 また、デザインというのは、幅広く受け入れてもらえなければいけません。よく言うのですが、アートは自分のためのものですが、デザインはユーザーのためのものです。

次に、デザインの構成要素についてお話します。デザインは、芸術、ビジネス、科学の3つから成っています。このうちのどれかひとつが欠けたり偏ったりしても素晴らしいデザインは生まれません。

 

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