JFサポーターズクラブ 2009年5月のイベント報告 2

 

国際文化交流最前線の舞台裏 クアラルンプール日本文化センター編

 

5月20日に、JFサポーターズクラブ5月のイベントを行ないました。今回は「国際文化交流最前線の舞台裏 クアラルンプール日本文化センター編」と題して、ジャパンファウンデーションの海外拠点のひとつであるマレーシアのクアラルンプール日本文化センターに勤務し、今年帰国したばかりの下山前所長と島田職員に話をしてもらいました。

 

JFサポーターズクラブイベントの写真1

JFKLでのお茶会の様子を紹介

(島田さんより)

マレーシアで行なっている事業について みなさま、こんばんは。私は今紹介のあったJFKLの事業部門の中の文化事業部というところにおりましたので、文化事業部の活動を中心にお話したいと思います。

マレーシアの特徴としては、イスラム教徒が過半数のため、イスラム教徒に配慮しながら事業を実施する必要があります。例えばイスラム教の断食の時期には事業は基本的にやりません。その時期は町でもイベントはないですね。また、検閲制度というものがあり、映画でも演劇でも必ず政府の許可を取らなければ上映や公演ができません。検閲では、まずヌードは絶対NGです。それから、言葉や字幕で使われている訳文が汚かったりするのも引っかかります。そのため、本当は映画上映の際に使用するフィルムは、その部分をカットしなければいけませんが、フィルムはマレーシアだけでなく各国をまわるフィルムなので、カットすることが出来ません。そのため、スタッフが手でレンズのフォーカスをぼかしたり厚紙で映像の一部をブロックしたりして対応しています。

 

まず日本の文化を紹介する事業の例をご紹介しますと、これは和室でのお茶会の様子です。日本人の裏千家の方が地元の人や日本人に教えている茶道同好会があり、その人たちに和室を使ってもらって行なったものです。次にちりめん細工教室です。これは女性に大人気でマスコミにもとり上げられました。それから、英語落語。最近は外国語で落語をやる落語家が増えていますが、英語落語も非常にうまく翻訳されていて、現地の人たちに好評でした。

次にこれは、日本映画祭です。JFKLの映画祭は、基本的に営利目的ではないので、チケットを売ってはいけないことになっていました。最初の2年は入場無料で実施していましたが、お客さんがどのくらい来てくれるのかをこちらで把握し、その映画を見たい人がちゃんと見られる状況を作るため、通常映画館では11リンギット(300円くらい)でチケットを売っているところを5リンギットで販売しました。それが非常に成功し、他の映画祭も真似をして5リンギットでチケットを売るようになったくらいです。見に来るのは現地の人ですが、定年後、マレーシアにロングステイしている日本人の姿も見られました。

 

最新のマレーシア映画とミュージカル

他にもたくさんの事業があるのですが、最後に映像を2つ紹介したいと思います。 ひとつは「KARAOKE」という映画作品で、クリス・チョン・チャンフィという35歳くらいの若い監督が作った作品です。この作品の音響監督は日本人の森永泰弘さんという人なのですが、JFKLは彼がこの作品に参加するための旅費を助成しました。この「KARAOKE」が、なんと今年のカンヌ映画祭の監督週間で上映されることになりました。

もうひとつは、「Puteri Gunung Ledang」というミュージカルです。マレーシアの昔話を元にしたストーリー、伝統舞踊を取り入れた振り付けが評判になり、マレーシアで作られたミュージカルとしては大ヒットとなりました。私も評判を聞いて観に行ったのですが、期待以上の素晴らしさでした。

 

JFサポーターズクラブイベントの写真2

交流会にも大勢のみなさまに
ご参加いただきました!

このように、マレーシアにも質の高い映画や演劇、ミュージカルがあり、これからもっと発展してゆくと思います。私たちも日本の文化を一方的に紹介しているわけではなく、マレーシアの文化を日本に紹介したり、文化人を招へいしたりという事業も行なっています。今日お越しいただいたみなさんにも、マレーシアについて新たなイメージを持っていただければ幸いです。

 

その後の交流会では、マレーシアのココナッツチップスやマンゴクッキーなどをつまみながら、自由に参加者同士で交流を深めていただきました。マレーシアに住んでいたことがあるという方、行ったことのない方、マレーシア人の方など、いろいろな方がマレーシアを話題に楽しく歓談したひと時でした。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

 

 

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