JFサポーターズクラブ7月のイベント報告 世界で舞台をつくる 舞台美術家 金井勇一郎氏講演会 2

 

世界で舞台をつくる
舞台美術家 金井勇一郎氏講演会 

 

7月18日に、JFサポーターズクラブ7月のイベントを行いました。今回は舞台美術家の金井勇一郎さんに、「世界で舞台をつくる」と題して、海外公演での舞台作りについてご講演いただきました。

 

JFサポーターズクラブイベントの写真2

飾られたお客さんの絵

日本では1階席と2階席があったのですが、米国ではコストの関係で2階席の設置はできませんでした。そこで、2階席の場所に、お客さんが芝居を観ている絵を飾って、満員のお客さんがいるような雰囲気をつくろうと考えました。すると、現地で「こんなマンガみたいなものを飾るのはおかしいんじゃないか」と言われたのですが、「まあ、全部飾らせてくれ、それでおかしかったらまた考えよう」と言って、絵を取り付けたところ、非常に面白く仕上がり、ニューヨークタイムスがこれを取材に来ました。完成したものを見て、現地の人々も納得し、結局これが通りました。



テントの周りにはのぼりを立てました。これも、日本語が書いてあるし、珍しいものなので持っていかれてしまう、と設置に反対されたのですが、ひとりがそんなに何本も持っていけるものではないので・・・まあ、持てても1本か2本だろう、持って行かれるのは仕方がない、と200本設置しました。こののぼりは、やはり120本くらいは持っていかれてしまいましたね。

 

NINAGAWA 十二夜』のロンドン公演

次は、『NINAGAWA 十二夜』のロンドン公演についてお話します。『NINAGAWA 十二夜』というのは、シェイクスピアの作品を歌舞伎で上演するという作品で、演出は蜷川幸雄さんでした。蜷川さんがこの作品を演出することが決まったときに、「歌舞伎座を隅々まで知っている金井に頼みたい」といってくださったのですが、実はそれまで歌舞伎座の仕事はやったことがありませんでした。そのことを後で蜷川さんに話すと、「大丈夫か、おまえ」といわれたのですが、でもやらせてもらえることになりました。

歌舞伎座というのは、横長の劇場です。ロンドン公演のときのバービカン劇場は縦長で、左右に字幕が出ます。舞台の美術は幕から何から、劇場に合わせて作っていきます。劇場の特徴といえば、イギリスの劇場は消防法の関係で、すべて横通路、日本のような縦の通路はありません。横通路で、各通路の横に扉がついている。日本とはだいぶ違う作りなのがわかっていただけると思います。

 

 

Page 1 / 2 / 3

 

 

ページトップへ戻る