JFサポーターズクラブ9月のイベント アラブ音楽との出会い 報告 1

 

アラブ音楽との出会い 報告

 

JFサポーターズクラブイベントの写真1

常味さん(左)と和田さん(右)

9月26日に、JFサポーターズクラブ9月のイベントを行ないました。今回のイベントのテーマはアラブ音楽です。日本ではまだアラブ音楽にはなじみがない方も多いと思いますので、今回はイベントのタイトルを「アラブ音楽との出会い」とし、レクチャーも交えたアットホームなイベントを企画しました。

出演していただいたのは、ウードというアラブの弦楽器の演奏家である常味裕司さんとレク(アラビックタンバリン)奏者の和田啓さんです。お二人は、2006年にエジプトのカイロで現地の演奏家といっしょにコンサートをされた経験をお持ちです。

 

JFサポーターズクラブイベントの写真2

エジプト、カイロでのコンサートの様子

常味さんは、ウードの響きに魅せられ、スーダンのウード奏者、故ハムザ・エル=ディン氏のもとで演奏法を学びます。その後、89年よりチュニジアへ渡り、アラブ世界を代表するウード奏者で、チュニス国立音楽院ウード科教授の故アリ・スリティ氏に師事して、本格的にアラブ音楽を学びます。 エジプト、カイロでのコンサートの様子

2006年に、ジャパンファウンデーション主催のエジプト、カイロでのコンサートに、レク奏者の和田さんと共に出演します。カイロの中洲にあるオペラハウスという伝統音楽や西洋のクラシックのコンサートを行なう場所の中の、アラブ音楽院という会場で、現地の演奏家との共演という体験に、お二人はとても緊張されたそうです。なんでも、「今ならまだ東京行きの飛行機があるから、逃げようか!」という冗談が出るくらいでした。

向こうの演奏会で使われた楽器は、ウードとレク、ナイという葦でできた笛、カーヌーンという琴、バイオリンなどです。オーケストラでは、必ず西洋の楽器が入り、バイオリンやチェロ、コントラバスなどが入ることが多いそうです。打楽器はレクだけであることが多いです。レクは、昔はエイの皮が張られていたのですが、今はプラスチックがほとんどです。

アラブ音楽の面白い点は、西洋音楽などと違って、メロディ楽器は基本的に同じメロディを演奏します。しかし、きっちり合わせる必要はなく、楽器の個性、演奏家の個性を出してよいのです。その結果、雄大で、太い縄のような重厚な音楽が生まれます。

エジプトでは、もう1カ所、ウードハウスという場所でもコンサートをしました。ウードハウスは、2階が近代エジプト最大の音楽家のひとり、ムハンマド・アブドゥル・ワッハーブの博物館になっており、1階はコンサートができる会場になっています。とても美しい建物で、この中でイラク人の演奏家がいろいろな層の人にウードを教えています。

ウードハウスのコンサートで共演したムスタファさんというウードの先生は、戦争のときのウラン弾の影響だと思われるのですが、生まれつき盲目でした。しかし、若いのに素晴らしい演奏をする人でした。現在はレバノンに住んでいます。

 

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