河東哲夫氏 わたしも会員です:サポーターズクラブメンバーとしてのご感想をいただきました

 

河東哲夫氏の写真

元ウズベキスタン・タジキスタン大使 河東哲夫氏

「わたしも会員です」

現役時代から「友の会」会員になっています。国際交流基金をサポートしてくれるよう社会に呼びかけるのであれば、まず自分自身が個人の資格で会員にならなければと思ったのです。

外国にいても日本にいても、文化や人の交流が日本の外交にどれだけ貢献しているか、言い尽くせないものがあります。外交だけではない。日本の文化が外に出ると、それは外国の文化に刺激を与えて新しい作品を生み出し、また文化関係者の間では終生変わることない共感や交流が生ずることが多いのです。文化は、国と国の関係を幅広く根強いものにするのだと思います。

アメリカでは障子などの意匠が日常生活に普及し、マンガやアニメは子供たちだけでなく大人の心もとらえています。日本のポップ文化や現代文学は中国や韓国などで高く評価されており、ヨーロッパやロシアでは日本文化は世界のメジャーな文化の一つと見なされ押しも押されもしない地位を築くに至っています。しかし、交流を盛んにするには資金がいります。情報も必要です。ですから、国内そして世界中にネットワークを持っている国際交流基金が果たす役割はこれから益々重要なものになっていくでしょう。

私のように退官しますと、国際交流基金が何をしているのか見えなくなりがちです。ところが「友の会」会員になってみると、随分丁寧な情報提供が郵便やメールで行われていることを発見しました。そのようにして知った韓国若手作家の講演に出席して、非常に役に立つ示唆を得た(村上春樹が韓国若手作家に大きな影響を与えている、ということ)こともあります。国際交流基金がPRを大いに心がけるようになっていて、コピーの書き方までが堂に入っているのを見るのは、嬉しいものがあります。

世界は大きく変わっています。近代化された東アジアの都市においては、生活スタイルやポップ文化における共通化現象が見られます。新しい「東アジア文明」とも呼び得るものが生起しつつあるのでしょうか。そうしたうねり、勢いを肌にしみて感ずるために、これからも「友の会」のメールを楽しみに開けていくことにします。

 

『外交官の仕事』の表紙画像

河東 哲夫氏の著作本紹介

『外交官の仕事』
外交に果たす文化の役割にも焦点を当て、国際交流基金の活動も紹介しています。
<目次より抜粋>
 ・大使館とはなにをしているところなのか
 ・日本の外交官はどうやってくくられているか
 ・本国にいる時の外交官・・・陸に上がった魚? etc.

出版社: 草思社 ; ISBN: 4794214537 ; (2005/10)
河東 哲夫 (著)
*Amazon.co.jp などの書籍インターネットサイトで購入できます

◆河東 哲夫氏略歴

1947年東京生まれ。1970年東京大学教養学部を卒業後、外務省に入省。
ハーバード大学大学院ソ連研究センター、モスクワ大学文学部での研修を経て、東欧課長、在スウェーデン大使館参事官、文化交流部審議官、在ボストン総領事、在ロシア大使館公使、在ウズベキスタン・タジキスタン特命全権大使などを歴任。
2004年9月より日本政策投資銀行設備投資研究所上席主任研究員。
東京大学および早稲田大学の客員教授を兼務
(「BOOK著者紹介情報」より抜粋。本データは書籍『外交官の仕事』刊行時のものです。)

 

 

 

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