日本語国際センター 世界各地から集う研修生の声

金学順さん、何洪平さんの写真
左から 金 学順さん、何 洪平さん

ジャパンファウンデーションの日本語国際センター(所在地:埼玉県さいたま市浦和区北浦和)は、設立以来17年にわたり、海外日本語教師の研修の充実・拡大、日本語教材の制作、日本語教育・学習に関する情報交流や相互協力体制の促進に取組んでいます。

このセンターでは毎年、春、夏、冬の3回、世界のいろいろな国から日本語の先生をお招きする短期研修を実施しています。若手教師のための長期研修もあります。ひとつの国から先生にまとめて来ていただく「国別研修」も、タイ、中国、韓国などについておこなっています。このような研修を全てまとめてみると、今年は合計およそ50の国から、500人の先生がたが日本語国際センターに集い、日本語や日本語教授法を勉強されることになります。

1月末から、「海外日本語教師短期研修(冬期)プログラム」と「中国中等学校日本語教師研修プログラム」が始まりました。どちらも3月末までの52日間のプログラムです。研修参加者同士の交流の場におじゃまし、これからの研修に期待することなどを、日本語でうかがいました。

金 学順(ジン・シュエスゥン)さん

中国遼寧省にある朝鮮族の学校で高校生に日本語を教えています。朝鮮族の子どもたちは日本語が必修です。中学から勉強を始め、高校では週に4時間から5時間、日本語を勉強します。宿題もたくさん出します。子どもたちはマンガやアニメには興味を持っていますが、実際には日本のことをほとんど知りません。今回の研修で日本のことをたくさん知り、帰国してから生徒達に、いろいろなことを教えてあげたいと思います。

何 洪平(ハ・ホンピィン)さん

中国福建省の学校で、漢族の子どもたちに日本語を教えています。漢族の子どもは小学校から英語を勉強するため、中学生になると、別の言葉を勉強したいと考えて日本語を選ぶ生徒が増えます。英語より、簡単だと思うらしいです。文字が似ているからでしょう。将来日本に行って、勉強したり、働いたりしたいという希望をもっている子どもたちもいます。
日本では、秋葉原に行って、カメラと電子辞書を買いたいと思っています。日本の桜がどんなに綺麗かも、自分の目で確かめてみたいと思います。また日本の中学生に会って、中国の中学生からの質問を伝えてみたいと思います。「中学校は楽しいですか」「学校でストレスはありませんか」といった内容です。中国と日本の中学生が、eメールでお友だちになれるとすてきだなと思います。

ノヴィ ヌノレハヤティさん

インドネシアのマラン外国語大学で教えています。大学生は高校時代から日本語を学んでいますが、大学1年生では、ひらがな、カタカナの基礎の復習から始めます。今回の研修では文法の教え方をしっかり学んで帰りたいと思います。ゲームを通じて文法を楽しく学べるような工夫を、たくさん仕入れたいと思います。日本の伝統文化にも興味があるので、歌舞伎、文楽、お茶、お花などが体験できるのも、とても楽しみにしています。

ノヴィ ヌノレハヤティさん、レーティーラン ニューさんの写真
左から ノヴィ ヌノレハヤティさん、レーティーラン ニューさん

レーティーラン ニューさん

ベトナムのホーチミン市にある、ドンズー日本語学校で日本語を教えています。私の学校では、ベトナムにある日本の会社で働きたい、日本に留学したいといった希望をもって、13歳から50代くらいの人までが日本語を勉強しています。私にとって、今回が初めての日本訪問です。東京はもちろん、日光、富士山にも行ってみたいと思います。そして何よりも、自分の日本語をもっと上達させるよう、頑張りたいと思います。

トーンノーク ニサコンさん

タイのパッタニー県にある、プリンス・オブ・ソンクラー大学で教えています。日本訪問は今回で5度目になります。大学で日本語を学んだ学生は、観光ガイドや航空会社のキャビン・アテンダントになったり、日本に関係のある会社に就職したりします。修士課程に進む学生もいます。私は日本の歴史に興味があるので、今回は江戸東京博物館を訪れるのが楽しみです。たびたび話題になる靖国神社にも関心があります。どんなところか、ぜひ一度行ってみたいと思います。

トーンノーク ニサコンさん、コノプリョーワ エカテリナさん、ダヴィードヴァ アレフティーナさんの写真
左から トーンノーク ニサコンさん、
コノプリョーワ エカテリナさん、
ダヴィードヴァ アレフティーナさん

コノプリョーワ エカテリナさん

ロシアのサンクトペテルブルグにある東洋研究大学で教えています。現在は大学1年生に、日本の地理や文化、伝統などを教えるコースを担当しています。私は日本訪問がこれで2回目ですが、最初のときは10日間滞在しただけだったので、日本のことをそんなに詳しく知っているわけではありません。ですから、インターネットを利用して、そこからダウンロードした写真などを使って説明をします。日本のことを知るには、そこに生息する動物植物から始まって、四季、お祭、伝統芸能などを学ぶ必要があります。90分の授業を準備するのに、その2-3倍の時間が必要です。私は1日6時間ぐらい、コンピュータの前に座って資料集めをしています。でも教えている大学生は私にこう質問するのです。
「先生。先生はそれを自分の目で見てきたのですか?」
これには困ってしまいます。今回の研修では、できるだけたくさんのことを自分の目で見て体験し、
「私はこれを実際に見てきましたよ。」
と、学生達に胸を張って言えるようになりたいと思います。

ダヴィードヴァ アレフティーナさん

東シベリアにある、イルクーツク国立言語大学で教えています。ここはシベリアで唯一の言語大学です。私自身もこの大学で、5年間日本語を勉強しました。日本に来るのは今回が初めてです。日本語を勉強するとき、いちばん難しいのは漢字です。今回の研修では、書道に挑戦する時間があります。漢字を覚えるのに役立つと思うので、今から楽しみにしています。

日本語国際センターのロビー脇にはショップがあり、日本語関連の書籍、辞書などを幅広くとりそろえています。JFサポーターズクラブ会員はこのショップでの書籍購入が10%OFFとなります。割引を受けるには、会員証の提示が必要です。お近くにお立ち寄りの際は、ショップや図書館をご利用ください。

JFサポーターズクラブでは今後、日本語国際センターの施設および授業見学、研修生との交流、センター施設を使用したイベントなどを、順次実施していく予定です。日本語国際センターはJR北浦和駅の近くにあり、首都圏でのアクセスは便利です。皆さんもぜひご参加ください。

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