ASIA5 × Doreme ジョジー・ローレン(フィリピン)

アジアから発信するトレンド ファッションで知る アジアの今 日本のこれから

アジアから発信するトレンドファッションで知る アジアの今 日本のこれから ASIA 5 Doreme

ジョジー・ローレン氏の作品の写真1

©高木あつ子

◆ジョジー・ローレン氏(フィリピン)

「グローバルに見た場合、フィリピンの繊維産業は人件費が安いので下請けとして機能してはいるけれど、フィリピンの魅力を世界の人にアピールするところまではいたっていません。世界に通用するデザインで、しかもフィリピンらしいもの、フィリピン産の素材を生かすようなものを創って、世界の人に認めてもらいたい。」
とジョジーさんは熱く語ってくれました。

今回の出品作品は、ASIA5のため特別制作したものです。ジョジーさんは今回が初の訪日ですが、彼がイメージとして持っている日本的な要素が、作品を生み出すインスピレーションとなっています。
青緑とグレーの2色使いのドレスは、重ね着をする日本の武士の装いからヒントを得たといいます。なるほど、美しいひだや張り出した肩のラインは、裃(かみしも)を想い起こさせます。「サムライ」のイメージからこんなすてきなドレスが生まれるなんて、とっても意外な気がします。

ジョジー・ローレン氏の作品の写真2

©高木あつ子

次のイブニングドレスは、武士の鎧からヒントを得ているといいます。
エレガントなドレスといかめしい鎧はうまく結びつきませんが、フィリピン原産のマニラ麻を使用しているところや、使用しているアクセサリー類もフィリピンのジュエリーデザイナーの作品で、真ちゅうと水牛の角を使用しているところなど、フィリピン産のものを使って世界の人々の心を掴もうという意気込みが伝わってきます。

最後の作品は、木製や竹製のビーズ、植物の実などをつなげて、アバカ(マニラ麻)と組み合わせたドレス。非常にフィリピン的な素材を、セクシーで洗練された作品に仕上げています。そこには、「グローバリゼーションが異なる文化を結びつける中、それぞれの文化のアイデンティティは損なわれずに発展し続けるべきだ」というジョジーさんの持論が体現されているように思いました。

ジョジー・ローレン氏の作品の写真3

©高木あつ子

「今回ジャパンファウンデーションに招いてもらい、日本を深く知ることができました。日本は想像していた以上に素晴らしい国でした。これから日本との交流がもっと増えるよう願っています。また今回の訪日で、アジアのデザイナー仲間とも出会い、友情を育むことができました。こうやって生まれた絆を大切にしながら、アジアが世界ファッションの第一線に踊り出ることが私の願いです。」
今回来日したデザイナーの中で一番の年長者であるジョジーさんは、落ち着いた口調のなかに強い思いを込めて、こう語ってくれました。

ASIA5 他のデザイナー作品はこちら

ページトップへ戻る