ASIA5 × Doreme アヌージュ・シャルマ(インド)

 

アジアから発信するトレンド ファッションで知る アジアの今 日本のこれから

 

アジアから発信するトレンドファッションで知る アジアの今 日本のこれから ASIA 5 Doreme

 

アヌージュ・シャルマ氏の作品の写真1

©高木あつ子

◆アヌージュ・シャルマ氏(インド)

「私の中で日本とは、仏教が伝えられ、それが根付いている国というイメージがあります。そんな日本を見てみたいと思ってやってきました。日本人の責任感の強さに感銘を受けました。」
そう静かに語るアヌージュさんは、ちょっと浮世離れした聖人のような雰囲気を漂わせています。

「今回のプログラムでは、美しい手工芸品とそれを生み出す人々に出会うことができ、素晴らしい体験でした。そして手工芸の技術がずっと受け継がれていることに、感動をおぼえました。」

 

 

 

 

アヌージュ・シャルマ氏の作品の写真2

©高木あつ子

アヌージュさんは今回の作品について、こんな風に説明してくれました。
「インドでは、サイズの合わなくなった服を捨てずに再利用します。僕が小さい頃着ていた服は、叔父さんのお下がりでした。そしてその服が小さくなったら、こんどは別の親戚にゆずっていました。
インドでは今でも、古着を集める女性たちが家々を訪ね回ります。ブリキ製の弁当箱、ミルクポット、筆箱などの家庭用品を持ち歩き、回収した服と交換するのです。集めた服は、週末に開かれる中古品の青空市場で取引されます。
今回のコレクションは、このマーケットで手に入れた男物のシャツから制作しました。靴やアクセサリーもそこで調達したので、材料費は7点全部あわせても2000円以下です。」

モデルさんの着ている素敵なドレスが、中古の男物シャツとは!?意外な事実に驚いていると、さらに続きがありました。
「シャツにはまったくハサミをいれていません。最小限のステッチを施しているだけです。余った部分をドレープにして、立体的に見せています。モデルが持っているバッグも、さっき話した古着回収のおばさんたちが持ってくる家庭用品を、黒くペイントしただけのものです。」

 

アヌージュ・シャルマ氏の作品の写真3

デザイナーのアヌージュ・シャルマ氏

「ぼくたちは、資源を無駄にしてはいけない。できる限り再利用することが大切だと思います。
これが仏教の精神にも通じると思います。今回のコレクションは、ものをリサイクルし、再利用するインド人の才能を称えたものです。同時に消費万能社会への警鐘の意味もこめています。」
そう語るアヌージュさんが着ている服のボトムも、マーケットのシャツをリサイクルしたもの。細身のパンツに見える部分がシャツの袖で、身ごろの部分が正面のドレープになっています。まさにリサイクルのコンセプトを体現するアヌージュさんでした。

 

 

 

 

 

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