中学高校教員交流事業 第2部

海外の先生たちに日本をよく知ってもらい、日本の生徒や先生方と交流していただくプログラム

ウワォズズ・チカ・オーガスティン(ナイジェリア)

ウワォズズ・チカ・オーガスティンさんの写真
ウワォズズ・チカ・オーガスティン(ナイジェリア)

チカさんは、ナイジェリアの中学・高校生を対象とする「模擬国連」の事務局長を務めています。「模擬国連」とは、参加者一人一人が世界各国の大使となり、実際の国連会議で扱われている問題を話し合うことによって、国際関係や外交のあり方、国際問題を解決することの難しさを学ぶプログラムです。これを通じて参加者は、異文化への理解や協調することの大切さに気づきます。チカさんはこの取組みを通じて、将来ナイジェリアのリーダーとなる若者たちを育てています。

「日本の小学校がとても印象に残っています。先生方が子どもたちに注ぐ深い愛情を感じることができたからです。子どもたちもそれによく応えており、本当によい子たちばかりで、清々しい思いがしました。生徒が自分で教室の掃除をする点も、教育上とてもよいと思いました。
今回のプログラムで出会った人々はみな、すばらしい人々ばかりでした。大人の人たちは非常に謙虚で、つつましやかです。他者への敬意にあふれた方たちだと思いました。
ただ若い世代には西欧文化の影響が強く、日本人のこのような美点が損なわれてきているのではないかと、ちょっぴり心配しています。

日本はテクノロジーが進んだ国。NEC、トヨタ、ソニーなどを生み出した経済大国だと思っていましたが、今回の訪日でそのような見方が大きく変わりました。日本にあるのはテクノロジーだけではありません。そこには生徒のことを心から考えている熱心な先生がいて、生徒は先生に対して尊敬の気持ちを持っている。すばらしい国です。

ナイジェリアに帰ったら、『日本が大好き』とみんなに大きな声で言いたいと思います。現代的でありながら伝統を大切にしている国、人々が他者への尊敬の念を持っている国だということがわかりました。これはとても大切なことだと思います。」

生き生きとうれしそうに日本での体験を語るチカさん。ナイジェリアに帰ったら、日本での経験をたくさんの人に伝えてくれることでしょう。

トイブゴー・サランネメフ(モンゴル)

トイブゴー・サランネメフさんの写真
トイブゴー・サランネメフ(モンゴル)

トイブゴーさんは、北はロシア、南は中国に囲まれた内陸国のモンゴルからやってきました。首都ウランバートル市の教育局に勤務し、教授法が専門です。
その立場から、日本の教育システムについても、いろいろ言及されていました。

「今回のプログラムでは日本の教育システムについて学べたことがよかったと思います。モンゴルと比較して、いろいろ参考になることがありました。日本の学校は規律があり、メディア教材などもそろっていて、勉強に適した環境が整っています。

また、日本の歴史や伝統には深い感銘を受けました。同時に、日本社会が西欧化していることもみてとれました。

日本の生徒はとても礼儀正しいのですが、英語で話しかけても返事がかえってこない。これにはちょっと疑問を感じました。

モンゴルでは4年生(小学校)から英語を勉強し始めます。このときには、聞くこと、話すことが中心です。つまり、コミュニケーション能力を開発することが目的です。7年生(中学1年生)になると、これにロシア語が加わります。さらに10年生(高校1年生)からは、もうひとつ別の外国語を選択することができます。母国語のモンゴル語に加え、外国語を3つ学ぶことになります。日本では外国語の勉強を始めるのが遅すぎるのではないでしょうか。コミュニケーション能力に問題を感じます。
モンゴルは中国とロシアに囲まれているため、外国語を学ぶことはとても大切であり、また自然なことです。」

フセイン・ファイサル・イスマイール(サウジアラビア)

フセイン・ファイサル・イスマイールさんの写真
フセイン・ファイサル・イスマイール(サウジアラビア)

フセインさんは、アラビア半島の大部分を占め、紅海とペルシア湾に面する国、サウジアラビアからやってきました。教員養成大学で、教育システムの運営管理を専門にしていらっしゃいます。

「日本が先進工業国だということは知っていました。でも来て見ると、それだけではありませんでした。すべてがとてもきちんとした、秩序のある、清潔で美しい国でした。自分たちの文化や伝統を誇りに思っていることがうかがえました。」

日本の学校を参観したことは、ご専門の立場から非常に興味深かったようです。授業の進め方もしっかりチェックしていらっしゃいました。

「日本の学校は、生徒たちが掃除に参加し、校舎の中と外では靴を履き替えるなど、清潔さに留意し、規律がとてもしっかりしていると思いました。また、テレビ、ビデオなどのメディア機器が充実しており、補助教材をうまく使って授業しているのが印象的でした。
授業のやり方としては、最初に生徒の興味をひきつけ、生徒を授業に参加させ、巻き込むようなやり方をしているのがとても効果的だと思いました。大変参考になりました。」

「日本の文化と最新情報にふれることができた、充実したプログラムでした。日本で見たことを学生たちに伝え、役立てていきたいと思います。」

ラクトゥアリマンガ・ジャン・フェリックスさん (マダガスカル)

ラクトゥアリマンガ・ジャン・フェリックスさんの写真
ラクトゥアリマンガ・ジャン・フェリックスさん
(マダガスカル)

アフリカ大陸南東のインド洋に浮かぶ島国、マダガスカルからやって来たラクトゥアリマンガさん。赤いワイシャツが、島に咲く熱帯の花を思い起こさせます。高校で歴史と地理を教えています。

「日本の学校のよいところは、規律がしっかりしていることと、生徒の評価システムが優れていることです。生徒は礼儀正しさがしっかり身についており、日本の人たちはみな、たいへん優しく、穏やかに私たちに接してくれました。このようなすばらしいプログラムを企画して下さったジャパンファウンデーションに大変感謝しています。日本の学校を訪問し、教育制度を実際に見て体験できたことは、私たちにとって大きな収穫でした。マダガスカルに帰ったら、生徒に日本のことをたくさん教えてあげたいと思います。」

マダガスカルからは3名の歴史・地理の先生が参加され、それぞれ別の県を訪問して、小・中・高等学校を見学されました。

ファトファト・ラワ・ラファットさん(レバノン)

ファトファト・ラワ・ラファットさんの写真
ファトファト・ラワ・ラファットさん(レバノン)

ファトファトさんは、イスラエルの北に位置するレバノンからやって来ました。面積でいえば、岐阜県と同じぐらいの小さな国です。首都ベイルートの高校で、社会学を教えています。アラビアンナイトの世界からでてきたようなすてきな民族衣装で、2週間にわたるプログラムの最後の夜を盛り上げてくれました。

「私たちを歓迎し、温かく受け入れてくださった日本の皆さんに感謝します。広島の平和記念資料館、宮島、京都の古いお寺などを訪問し、日本の歴史と伝統に触れることができました。また、日本の経済発展の様子も、自分の目で確認することができました。このようなチャンスを与えてくださったジャパンファウンデーションに、感謝します。」

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