アチェの子どもたちの作文 ワークショップから1年、 アチェ子ども会議を前にして

ワークショップの写真1

インドネシア、アチェではインドネシア政府軍とアチェ独立派「独立アチェ運動」による紛争が30年にわたり続いていましたが、2004年12月のスマトラ沖地震の甚大な被害を契機として和平への機運が高まり、2005年8月15日に和平合意が成立しました。 芸術による元紛争地の復興支援事業として、ジャパンファウンデーションでは、2007年4月に「アチェの子どもたちと創る演劇ワークショップ」を、日本の演劇専門家、アチェの芸術家やNGOと協力して実施しました。

自身や家族が暴力被害にあったり、家族を失うなど紛争被害の経験を持つ中学生・高校生30名が参加したこのワークショップでは、精神面・心理面での被害回復に不可欠な自分自身を誇りに思う気持ち、他人への信頼感を取り戻すべく、異なる出身地(中アチェ県、北アチェ県、ピディ県)の児童が寝食をともにして、「アチェの未来について」をテーマに話し合い、それを演劇として表現しました。

ワークショップの写真2

ワークショップ実施後に参加児童から寄せられた作文には、ワークショップへ参加しての感想だけでなく、紛争時の辛い体験について克明に綴られていました。 子どもたちは、これまで外に向かって自分の辛い体験を表現して相対化する機会がほとんどなかったのだと実感させられるとともに、その綴られた内容の痛ましさに言葉がありません。

いくつか子どもたちの作文を紹介します。是非、日本の皆様にお読みいただきたいと思います。(原文:インドネシア語、翻訳:沼澤麗)

今年末でスマトラ沖地震発生から丸4年が経ちます。地震・津波による甚大な被害からの復興のために、様々な国際機関や支援機関がアチェで活動を行ないましたが、活動は概ね収束に向っています

アチェの場合は、単に被災前の状態に戻すだけではなく、紛争によって損なわれてしまった信頼を再び取り戻す地道な取り組みが引き続き必要です。 現地パートナーNGO、コミュニタス・ティカール・パンダン代表のアズハリ氏は、子どもの文化活動、それを通じた地域の活性化は一見遠回りなようでも、平和を維持し将来の紛争再発を防ぐための基礎となるとの考えです。

多感な時期にこれほどの体験をしてしまった子どもに、外部者がどれだけのことができるのか、あるいは外部者だからできることがあるのか、小さな取り組みでもその波及効果を期待して、この事業が次の有意義な段階に発展していけるように知恵を絞りたいと考えています。

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