2008 国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわ 国際シンポジウム

2008 国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわ

沖縄市で開催された「2008国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわ(キジムナーフェスタ)」にて、ジャパンファウンデーションは2006年、2007年に引き続き、同フェスティバル実行委員会とともに、海外の児童青少年演劇専門家を招へいして3つの国際シンポジウムを開催しました(7月22日、23日、26日、27日)。

国際シンポジウムI「世界の児童青少年演劇の現状と課題」では、スウェーデン、デンマーク、ドイツ、オーストリアからパネリストを招き、各国の現状報告とともに、現代社会が直面する諸課題、各パネリストの取組みなどについて議論しました。
スウェーデンのパネリストからは、アフリカ14カ国(ボツワナ、ザンビア、ウガンダ、ジンバブエ、ナミビア、ナイジェリア、ルワンダなど)を対象に、児童虐待、AIDSといったアフリカが抱える現実的な問題を扱ったワークショップや公演を実施し、社会改善に向けた実践例も報告されました。

  • シンポジウムの写真1
    シンポジウムI 風景
  • シンポジウムの写真2
    シンポジウムI 
    パネリストとコーディネーター

国際シンポジウムII「芸術は児童虐待・家庭内暴力に対して何ができるか」では、スウェーデン、韓国、英国、日本から全て女性のパネリストを迎え、世界で深刻な問題となっている児童虐待や家庭内暴力に対し、舞台芸術に何ができるのかを議論しました。
「児童青少年のフェスティバルにおいて、なぜ女性のシンポジウムをするのか――それは子どもを生む性が守られなければ、子どもは守れないから」というコーディネーターの導入を受け、各パネリストからは、「演劇作品において社会問題を見せること、そして大人も子どもも問題について考え続けることは大切」、「演劇・ドラマを用いることで、子ども達が安全な環境で問題に対峙し、改善点を見出す機会になる」、「演劇における観客は単なるオブザーバーではなく、“社会”への参加者である」といった意見が出されました。

また国際シンポジウムIII「演劇の国際共同制作の可能性と課題」では、近年活発化し、多くの優れた児童青少年演劇を生み出している国際的な共同制作について取り上げました。英国、オーストラリア、ドイツ、中国、韓国から、実際に共同制作に取り組み成果を上げている各国の演劇人をパネリストに迎え、国際共同制作の可能性と課題について議論、シンポジウム来場者とも活発な意見交換がなされました。

“世界の人々が共通して抱える課題に対して、舞台芸術にはどんな役割があるのか、何ができるのか”を、国境を超えて議論する上記のシンポジウムは、来場者が各国の状況を知り得る機会となっただけでなく、各国パネリスト間のネットワーク構築においても有意義な場となりました。

  • シンポジウムの写真3
    シンポジウムII 風景
  • シンポジウムの写真4
    シンポジウムII
    パネリストとコーディネーター

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