ブダペスト日本文化センター 三宅 章太 (平成20年採用、文学部卒)

ブダペスト日本文化センター三宅章太氏の写真

学生時代は体育会サッカー部の活動に熱中。部活動の合間に、ボランティアで留学生へ日本語を教えていた経験から国際交流の道へ。国際交流基金への就職後は経理部(会計課)、日本語事業部での勤務(日本語能力試験の海外での実施運営)を経てブダペスト日本文化センターに赴任。同センターでは日本語事業の他、文化芸術交流事業、日本研究・知的交流事業など幅広い業務を担当している。

国際交流基金に入ったきっかけ

高校生の頃から海外に興味を持ち、ずっと海外と関わる仕事をしたいと思いつつ、大学ではサッカー部や体育会本部の活動に没頭していました。しかしある時、このままでよいのだろうかと思い、部活動の合間に勉強して日本語教育能力検定試験を受け、海外からの留学生に日本語を教えるという形で国際交流を始めました。こうしてボランティアの日本語教師として活動するうち、世界中で日本語教育を促進している国際交流基金の存在を知り、職員採用試験を受けました。

担当してきた業務

経理部(会計課)と日本語事業部(海外における日本語能力試験の運営業務)を経験しました。会計課の仕事は、細かな計算や資料作りが多く「数字」と戦う日々でした。日本語能力試験の実施運営業務は、必死に勉強している学習者への影響を考えるとミスの許されない仕事でしたので、チーム内、各国関係機関との密な連携、高い正確性・迅速性が要求される業務でした。

学生時代に経験した日本語教師(現場)としての立場とは異なり、裏方での業務が大半でした。しかし、両方の視点で事業を考えることで、担当業務を現場の方々に存分に能力を発揮していただくために必要不可欠な業務として捉えることができたと思います。

現在の担当業務

舞台の開演前、主催者としてご挨拶の写真
舞台の開演前、主催者としてご挨拶

総務・経理といった管理業務全般と日本語事業、文化芸術交流事業、日本研究・知的交流事業、ライブラリー運営など、少ない人数で運営している事務所のため、幅広い業務を担当しています。また、ブダペスト日本文化センターは、ハンガリーだけではなく中東欧13か国を管轄する広域担当事務所として、事務所所在国であるハンガリーの日本国大使館はもちろん、その他の国々の在外公館の協力を得て、中東欧各国の日本語教師を対象とした「中東欧日本語教育研修会」、日本研究者を対象とした「中東欧日本研究Ph.Dワークショップ」、また、舞台公演・映画上映等各種文化事業の複数国巡回実施など、数多くの国・地域の方々を対象とした事業を実施しています。

苦労の場面

デスクワークも効率的にするようにしていますの写真
デスクワークも効率的にするようにしています

一つは、担当業務が多岐にわたることです。いつも複数の業務を並行して進めていくので、数十分の間に4つ5つの案件を、頭を切り替えつつ進めなければいけないようなことが多々あります。そんなときは頭を瞬時に切り替え、情報を整理しながら進める必要があります。かなりの頻度で脳内の情報量がパンク状態になりますが、そのため日頃から資料と情報の整理を最も意識しています。面倒ではありますが、情報整理しておくことで多忙な時期にもスムースに、ミスなく業務を進めることができます。

イベントに来てくださった方へのご案内もの写真
イベントに来てくださった方へのご案内も

もう一つは言語です。ハンガリーの母語はハンガリー語(マジャール語)ですが、実は、職場では日本語・英語が通じますし、関係機関のスタッフも英語でコミュニケーションがとれますので、ハンガリー語ができなくても仕事をすることはできます。ハンガリー語は日本人にとって馴染みが薄く、私も赴任が決まるまでハンガリー語を勉強したことはありませんでした。それでも、より深い「文化交流」のためにはその土地の言語を用いることは有益だと思っていますので、可能な限りハンガリー語の習得に努めたいと思っています。

やりがい、醍醐味

国際交流基金が助成しているイベントの主催者との写真
国際交流基金が助成しているイベントの主催者と

やりがいの一つは「笑顔」で仕事ができることです。文化交流は誰かを「笑顔」にする力を持っています。日々の仕事は地道な作業が多く、海外ならではのトラブルも頻発しますので「笑顔」でいられないようなこともありますが、日本文化や日本語を通じて新しい何かに出会い「笑顔」になってくださる方々と出会えると、自然と自分も「笑顔」でいることができます。

「V4+日本」交流年事業として日本映画祭も運営の写真
「V4+日本」交流年事業として日本映画祭も運営

もう一つは常に好奇心を満たしてくれることです。ブダペスト日本文化センターに限らず、国際交流基金の職場はどの部署も限られた人数で全世界を対象に仕事をしていますので、担当業務や担当の国・地域は自然と多くなります。苦労が多いことは確かですが、その分、新しい世界に触れるチャンスもまた数多く存在しています。業務の数だけ異なる世界に出会うことができ、知的好奇心が尽きることはありません。

ある一日のスケジュール

9時00分
出勤、メールチェック(日本との時差のため、朝一番に大量のメールが届いています。)
10時30分
文化事業関連ミーティング
11時30分
展示事業の会場下見・打合せ
12時30分
昼休み
13時30分
助成事業の関連業務(報告書の確認など)
15時00分
日本語事業関連ミーティング
16時00分
総務・経理業務
18時00分
関連機関の事業を視察
20時00分
帰宅

国際交流基金の仕事へ関心を持つ方へのメッセージ

「国際交流」と聞くとすごく遠い存在のように感じてしまう人もいるかもしれませんが、「国際」という文字をとると単なる「交流」です。住んでいる場所や親しんできた文化が違っていたとしても、何かをきっかけに一歩踏み出すと、意外と近い存在であることに気づき「交流」できることがあります。国際交流基金は、その一歩一歩を後押しすることができる職場です。華やかな舞台に立つ主役としての役割ではなく、裏方に徹して地味な雑務をこなすことの方が多い職場ですが、常に新しい世界に接することができ、刺激に溢れています。

もちろん、国際交流基金に関心を示してくださっている方にとって、その熱意と能力を活かす場所は、国際交流基金(の職員の仕事)に限らず、たくさんあると思います。固定観念に捉われず、柔軟で広い視点で、たくさんの可能性を見つけてください。

[お問い合わせ]

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)
総務部 人事課 職員採用担当
電話:03-5369-6090
Eメール:JF_Saiyo@jpf.go.jp
(メールを送る際は、全角の@マークを半角@マークに変更してください)

ページトップへ戻る