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海外の日本研究の促進

海外の日本研究の促進の画像

日本研究機関への支援

 大学等の日本研究機関は、研究者が研究を深めるだけでなく、教育の場、次世代の研究者育成の場として、重要な役割を担っています。2012年度は各国・地域で日本研究の拠点となる大学の学科・コースや研究センターなど82機関に対し、各機関のニーズに応じて、研究、国際会議、教員雇用、図書整備、訪日研修、客員教授の派遣、研究プロジェクトへの支援等を行いました。

 また、中国においては、1985年より中国側との協定に基づく共同事業として北京日本学研究センターを運営しています。北京外国語大学における日本専攻の大学院修士・博士課程、北京大学における社会科学系諸専攻の博士課程大学院生対象の現代日本研究講座の運営を通じて、日中間の交流に重要な役割を果たす人材を育成しています。

日本研究フェローシップ

 人文・社会科学分野での日本に関する研究・調査を日本で行うための研究奨学金(フェローシップ)を、約290人に供与しました(2011年度からの継続者を含む)。

 研究者の研究領域はさまざまで、政治、経済など現代の日本社会を研究する者もあれば、言語学や古代史、中世文学など、人文的な分野に取り組んでいる研究者も多くいます。海外の日本 研究者はそれぞれの国で、学術的な知見に基づき、日本について の正しい情報・理解を広めることに寄与しています。次の世代の海外の日本研究者、日本専門家を育てるための重要な事業です。

ベトナムにおける日本研究巡回セミナー

 2人の学者を日本からベトナムに派遣し、ハノイ、ホーチミン両市において「日本の国際関係−日本・中国.米国関係と東南アジア」と題する講演会とディスカッションを含むセミナーを実施しました。慶應義塾大学の渡辺靖教授は、「ソフトパワーと日本の国際的な文化的関与」をテーマに、主に各国のパブリック・ディプロマシーの動向を手掛かりに、日本の取り組みや課題について紹介しました。

 また同大学の添谷芳秀教授は「中国の台頭と日本の責任:地域安全保障への示唆」と題して、日本が直面するアジア地域の問題は本質的に共通しており、文字通り対等な立ち位置からその分析と対応を共有すべきことを論じました。2都市でのセミナーの参加者は850人にのぼりました。

ベトナムにおける日本研究巡回セミナーの写真1

ベトナムにおける日本研究巡回セミナーの写真2

ロシアの日本研究者のニュースでの発言

 「ロシアの状況が非常に悪く、給料も全く支払われなかった90年代に国際交流基金が果たした役割は際立っていた。自国研究を支援しなかったアジア諸国は(ほとんどの国は支援しなかったが)、自国に関する専門家を失った。日本研究が死ななかったのは国際交流基金の支援の賜物であり、その点について我々はロシア流に深々と地に伏してお辞儀したい。」(ロシア国立人文大学・アレクサンドル・メシェリャコフ教授、2013年3月22日インターネット新聞Gazeta.ru紙インタビュー記事「他の国がロシアの現状を改善することはできない」より引用)

日本研究巡回セミナー:ウズベキスタン「第三の国難に立ち向かう日本」

日本研究巡回セミナー:ジャーナリストの嶌信彦氏がウズベキスタンで、「第三の国難に立ち向かう日本」と題して東日本大震災後の日本社会がどこに向かうかを講演した