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日本研究・知的交流 Japanese Studies and Intellectual Exchange

米国との知的・草の根交流

日米センター事業

日米センター(Center for Global Partnership:CGP)は、国際社会が直面する重要な共通課題を解決するため、日米両国が世界の人々と共に知恵を出し合い、協力していく必要があるという考えから、1991年に東京とニューヨークに設立されました。

日米センターは、以下の二つのミッション(目的)を掲げて活動しています。

  • 日米両国が国際的責任を分かち合い、世界に貢献するため、世界的視野に基づく協力を推進する。
  • 相互理解に基づく揺るぎない協力関係を実現するため、日米両国の各界各層における対話と交流を促進する。

日本と米国は、現代の国際政治・経済において共に大きな役割を担っています。日米センターは、両国が重要な役割を果たすべき地球規模の課題への取り組みや、それらの課題解決のための連携やパートナーシップの構築を目指す事業を実施・支援します。また、日米の各分野で次世代を担うことが期待される人材の育成やネットワークの形成等、日米関係の基盤強化を目的とした事業を支援しています。

米国アジア専門家招へい事業

2010年の日米首脳会談後に発表された「日米同盟深化のためのアクションプラン」の1つとして、日米センターは2011年度より、米国の大学やシンクタンク等に所属し日本以外のアジア地域を専門とする研究者を対象に、「アジア専門家招へい事業」を実施しています。

第3回となる2013年度には、6人の在米アジア専門家が来日しました。一行は、東京で官庁・公的機関から日本政府の対アジア政策や日本を巡るアジア情勢等についてブリーフィングを受けた後、マスメディア関係者との意見交換、アジア地域を専門とする日本の大学院生との対話セッションや難民支援に取り組む日本のNPO訪問等に臨み、現在の日本の政治・政策・社会状況に対する理解を深めました。

本事業によって、米国で活躍するアジア専門家の関心領域や問題意識に「日本」を新しくインプットすると共に日本の政府関係者や研究者との交流・対話の機会を提供することにより、日本の理解促進や新たなネットワークの構築を図っています。

ラップ アップセッションの様子
ラップ アップセッション

米国国際関係論専攻大学院生招へいプログラム

将来の日米関係の深化と発展に重要な知日派の育成を目的として、米国の大学院で国際関係を専攻する優秀な大学院生を日本に招くプログラムを実施しています。このプログラムは国際関係専攻大学院連合(Association of Professional Schools of International Affairs:APSIA)と共催しており、2013年度は同連合の米国における加盟機関から選抜された大学院生15人が参加しました。

東京で専門家による講義を受けて日米外交史や安全保障、エネルギー政策についての知識を得た後、外務省、在日米国大使館、防衛大学校及び米軍横須賀基地を訪問した他、NPOの若手・中堅職員や大学院生と意見交換を行いました。また個別研究日には国際開発、エネルギー・環境、安全保障、政治経済の4グループに分かれて、各分野の専門家を訪問し、リサーチを行いました。

東北地方に移動し、宮城県岩沼市の復興状況を視察した後、仙台空港と陸上自衛隊仙台駐屯地を訪れ、東日本大震災発生時の被害状況やトモダチ作戦の詳細についてレクチャーを受けました。

更に、広島での平和記念資料館、原爆ドーム、平和記念公園の視察、被爆者の体験談を聞くセッションを経て、最終日にはラップアップ・セッションを行いました。参加者がそれぞれの専門と知識を駆使し、今回の事業参加の意義と日本での体得・経験を共有することで、日本理解が一層広がり深まりました。

宮島を訪れた参加者たちの写真
宮島を訪れた参加者たち

早稲田大学の大学院生との交流の様子
早稲田大学の大学院生との交流

日系アメリカ人リーダーシップ・セミナー

日系アメリカ人リーダー招へいプログラム(Japanese American Leadership Delegation:JALD)は、米国の日系人社会と日本との相互理解と交流を深めることを目的として、2000年に外務省によって開始されました。日米センターは2003年以降、来日した日系アメリカ人をパネリストに迎え、米日カウンシルとの共催により講演会等を開催しています。

2013年度は、日系アメリカ人が米国内のさまざまな地域で活躍している現状を踏まえ、移民の歴史と経験に基づく「地域の経済発展」と「リーダーシップ」をテーマに、在福岡米国領事館および福岡日米協会の協力のもと、公開セミナーを開催しました。

パネリストとして登壇したファースト・ハワイアン・バンクの法務担当上席副社長を務めるキャリー・オキナガ氏は、自身のルーツが福岡にあることに触れながらハワイ経済についてわかりやすく解説。マサチューセッツ州の州議会議員であるケイコ・オーラル氏は、日系アメリカ人による政治参画や自身の選挙活動、政治家としてのキャリアについて語りました。更にワシントン州のブラッド・ミヤケ氏は、ベルビュー市の助役代行として地域活性化を担う醍醐味や市の魅力について、具体的な事例と共に紹介しました。

セミナーの締めくくりには、日系アメリカ人と福岡県内外から集まった人々との間で活気に満ちた質疑応答が繰り広げられました。

日系アメリカ人リーダーシップ・セミナーパネリストの写真1
日系アメリカ人リーダーシップ・セミナーパネリストの写真2

JOIプログラム

JOI(ジョイ)プログラムは、米国の草の根レベルで日本への関心と理解を深めることを目的に、日本との交流の機会が比較的少ない米国の南部・中西部に、交流活動のコーディネーターを2年間派遣する事業です。

JOIJapan Outreach Initiativeの略称で、日本語では「日米草の根交流コーディネーター派遣プログラム」。2002年度より米国の非営利団体ローラシアン協会と共同で実施しており、2013年度は第12期の新規コーディネーター5人を派遣しました。派遣中であった第10期の6人が任務を終えて帰国し、第11期の3人は2年目を迎え活動を続けています。

大学や日米協会をはじめとする地域交流活動の拠点に派遣されたコーディネーターは、その地域の小学校から大学までの教育機関、図書館、コミュニティセンター等を訪れて、日本人の生活ぶりや、伝統芸能、日本語など、日本の文化を幅広く紹介する活動を行います。

一例として第11期の湯田晴子氏は、バージニア州チェスターフィールド郡で外国語教育に貢献した人物に贈られる“Jane J.Baskerville Community Award”を受賞しました。日本文化に関する自身の豊富な知識を、派遣先の周辺地域にも足を運び精力的に紹介したことが高く評価されたものです。

JOIプログラム活動の写真1
JOIプログラム活動の写真2