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日本研究・知的交流 Japanese Studies and Intellectual Exchange

米国との青少年交流

KAKEHASHIプロジェクト

KAKEHASHIプロジェクト」(KAKEHASHI Project-The Bridge for Tomorrow-)は、日本に対する潜在的な関心を増進させ、日本的な価値やクール・ジャパンといった我が国の強みや魅力等の日本ブランドへの国際理解を増進させることを目的として、政府(外務省)が進める青少年交流事業です。国際交流基金は、拠出先である日米教育委員会(フルブライト・ジャパン)の委託を受けて、米国向け事業を実施しています。2013年度からの2年間において、中学生から若手社会人(35歳以下)までの青少年4,600人の短期交流(招へい事業、派遣事業各2,300人)を実施し、日米間の相互理解の深化、将来の交流の担い手層のネットワーク形成、並びに青少年層におけるグローバル人材の育成を推進します。

2013年度は、米国の青少年1,009人を招へいし、日本の青少年1,023人を派遣しました。

中学・高校・大学生の招へい

全米で主として日本語を学ぶ中学・高校生686人(30校)及び大学生225人(9校)を学校単位で10日間招へいしました。一行は日本滞在中、日本舞踊や伝統美術等の伝統文化に加え、アニメやファッション等のクール・ジャパン、更には最先端の科学技術について、関連施設や専門家の訪問を通じて学びました。また、地方訪問プログラムでは、学校交流やホームステイを通じて、同世代の日本の青少年と日常生活を共にし、日本の人々と社会に対する理解を深めました。訪問した自治体数は延べ39都道府県に上り、日本の多様な地方文化の理解や地方とのネットワーク拡大効果も得ることができました。

参加者は訪問先各地で歓待され、日本の「おもてなし」文化や地方社会の連帯感、日本社会の効率性、町の清潔さ等に感銘を受け、実際に訪問してみなければわからない日本の多様な魅力を発見しました。「日本語や日本文化をもっと学びたい」、「日本での経験を家族や友人と共有したい」といった声も多く聞かれ、日本語学習や日本研究の意欲が更に深まり、将来の日米関係の架け橋となってくれることが期待されます。

KAKEHASHIプロジェクト 中学・高校・大学生の招へいの様子
関西での英語落語鑑賞

若手研究者の招へい

日本の政策状況の理解増進及び知的コミュニティーとのネットワーク形成を主目的として、ワシントンD.C.を拠点とする政策シンクタンクの若手研究者98人(10機関)を10日間(一部は8日間)招へいしました。一行は、安全保障、経済、社会に関する概況説明を受けた後に、専門分野の関心に応じて、省庁、シンクタンク・大学、企業、NPO等を訪問し、日本の政策状況に関する理解を深めました。

参加者からは、「米国の政策立案に携わる者として、国際社会における日本の役割と重要性を理解するために日本で得た知識を活かしたい」、「来日前は日本について限られた理解しかなかったが、多くの人々と話した結果、日本についての知識は格段に増えた」、「メディアで報道されない相手国の社会を理解するためには、今回のような交流がもっともっと必要と感じた」といったコメントがありました。今回の訪日をきっかけに、日本に対する関心をより一層高め、今後の研究活動に活かしていくことが期待されます。

高校・大学生の派遣

各都道府県教育委員会の推薦を通じて全国から選抜された高校生627人(25校)、公募により採用された中学・高校生99人(4団体)及び大学生236人(10校)を、学校・団体単位で10日間米国に派遣しました。芸術専攻の大学生を対象とする「学生クリエーター派遣」61人(3校)も併せ実施しました。

参加者は派遣に先立って、地元の文化、自然、産業等、日本の魅力をテーマとする英語でのプレゼンテーションを準備し、米国での発信に向けて練習を重ねました。ワシントンD.C.、ニューヨーク、ロサンゼルス等の大都市に加え、地方都市も訪問し、学校交流やホームステイを経験しながら、連邦議会議員や各地方の政府関係者等の指導層から、同年代の学生、教会等のコミュニティ・レベルまで幅広い層の米国人を対象に、日本文化の多様性や青少年の日常生活、更にクール・ジャパン等の現代文化についてプレゼンテーションを行いました。

参加者からは、「個人レベルでのひとりひとりの交流、つながりが、ひいては国と国との『架け橋』につながっていくのだと実感した」、「日本人が海外で活躍する機会が増えていくなかで、自分の国の魅力発信がいかに重要かを知ることができた」等の感想が聞かれました。

マサチューセッツ芸術大学にて学生クリエーターたちの写真
学生クリエーターのマサチューセッツ芸術大学での交流