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日本研究・知的交流 Japanese Studies and Intellectual Exchange

知的交流の促進

知的対話・対外発信の強化

日本と各国に共通する関心テーマや国際的重要課題について、対話と人的交流を重ねながら、日本の対外発信と相互理解の強化、日本の知的国際貢献を促進しています。国際会議やシンポジウムの開催、人の派遣・招へいを行うとともに、国内外の団体が企画する様々な会議・交流事業への助成も行っています。

知識人招へい事業

各国で活躍する知識人やリーダー層の日本理解を深める目的で、海外から文化人・知識人グループを招へいし、日本の人材との交流づくりを促進する事業に取り組んでいます。これらの事業では招へいした個人・グループに対し、日本文化・社会に関する視察・体験プログラムとともに、日本の各界関係者との意見交換の機会を提供しています。

中東・北アフリカ地域からは、約10年にわたってNGOやジャーナリスト等の若手リーダーを招へいしています。2014年6月にはアラブ首長国連邦及びカタールから各4人、計8人が9日間来日しました。若手経営者など日本の次世代リーダー4人と共に、「社会的『居場所』の役割について」をテーマとして、企業や大学、東日本大震災の被災地を訪問して議論を重ねました。

また、中国からも、教育、法律、評論、心理学等、様々な分野で影響力を持つ若手・中堅研究者や知識人をグループや個人で招へいしています。SNSが盛んな中国では、これらの知識人の多くもミニブログ等を開設しており、日本での見聞を発表して100万件のアクセスを獲得した人もいました。

議論を深める中東・北アフリカ招へいグループの写真
議論を深める中東・北アフリカ招へいグループ

インド知識人招へい

インドからは、公益財団法人国際文化会館との共催で、著名な歴史家ラーマチャンドラ・グハ氏を招へいしました。グハ氏は1週間の滞在中に開催した講演会において、アジア人初のノーベル賞受賞者であるラビンドラナート・タゴール氏の政治哲学について該博な知識と闊達な話術を用いて語り、聴衆を大いに魅了しました。同氏はその後、アジア文化の保存と創造に貢献した個人または団体を顕彰する賞である福岡アジア文化賞(2015年度)を受賞されました。

国際文化会館にて講演するラーマチャンドラ・グハ氏の写真
国際文化会館にて講演するラーマチャンドラ・ハ氏

人材の育成

日本と諸外国の間で若者同士の対話を促し、また地域間の交流において中心的な役割を果たす人材を育てるため、様々な交流事業に対して助成を行っています。また、一般的に日本との交流が少ない中東、アフリカといった地域の研究者やジャーナリストなどに対しても、日本で研究や調査をするためのフェローシップを提供しています。

KIZUNAプロジェクト

イスラエル、パレスチナなど紛争地域の青少年の対話・交流に取り組むNPO法人であるピース・フィールド・ジャパンが2004年から実施している「絆KIZUNAプロジェクト」に対して、2012年から2014年まで3年にわたり助成を行いました。このプロジェクトはイスラエル・パレスチナ・日本の青少年に、日本の里山で共同生活する機会を提供し、紛争地域の若者同士や、同世代の日本人を結びつけようとする事業です。国際交流基金が助成を実施した3年の間には計36人の若者が参加しました。特に2014年は、ガザ地区で激しい戦闘が行われている最中という困難なタイミングでの開催だったにもかかわらず、イスラエルとパレスチナの参加者の間に、互いを尊重し合える関係が形成されたと報告がありました。本プロジェクトは継続的な活動が実を結んだ好例として挙げられます。

共に種をまいたソバの芽吹きに喜ぶ「絆プロジェクト」参加者たちの写真
共に種をまいたソバの芽吹きに喜ぶ「絆プロジェクト」参加者たち 撮影:Peace Field Japan