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国際交流基金を知りたい

Chapter 4
国際文化交流への理解と参画の促進

国際交流基金では、「国際交流基金賞」および「国際交流基金地球市民賞」により、国際文化交流を通じて日本と海外の相互理解の深化に貢献した個人・団体や、地域に根ざした優れた国際交流を行っている団体を顕彰しています。

国際交流基金賞

学術、芸術その他の文化活動を通して、国際相互理解の増進や国際友好親善の促進に大きく寄与し、引き続き活躍が期待される個人・団体へ「国際交流基金賞」を授賞しています。国際交流基金設立の翌年、1973年の創設から43回目となる2015年度は、103件の個人および団体の中から3件を受賞者・団体に決定しました。

2015年度 受賞者・団体

王勇[中国]氏の写真
王 勇[中国]
(浙江工商大学東亜研究院院長/教授)

中国における日中文化交流史研究を代表する泰斗。中国から日本への一方通行的なものではなく、日中間双方向の交流として日中文化交流史をとらえる斬新な視点で、江戸期にいたるまで続いた書物を通じた知的交流等、知られざる文化・学術交流史に光をあて、国際相互理解の増進に多大な貢献をしている。

冨田勲[日本]氏の写真
冨田 勲[日本]
(作曲家)

シンセサイザーによるクラシック音楽演奏で世界的評価を確立し、大規模野外パフォーマンスや、日本の伝統楽器、オーケストラ、シンセサイザーを融合させた作品等を世界各地で上演。近年は宮沢賢治の世界を描いた楽曲にバーチャル・アイドルを起用して北京公演を成功させる等、国際相互理解の促進に貢献し続けた。
*冨田勲様は2016年5月に逝去されました。謹んでご冥福をお祈りします。

シビウ国際演劇祭[ルーマニア]の写真
シビウ国際演劇祭[ルーマニア]

1995年の第2回から継続的に日本の劇団を招へいし、数多くの日本人俳優・演出家が参加している。2015年は串田和美が安部公房の「幽霊はここにいる」を演出する等、日本文化の国際化に長年にわたって貢献。2007年からは日本人のボランティア派遣が始まり、2015年までに127人が参加する等、国際友好親善にも尽力している。

国際交流基金地球市民賞

日本と海外の市民同士の結びつきや連携を深め、互いの知恵やアイディア、情報を交換し、共に考える先進的で独自性のある活動に取り組む日本国内の団体を顕彰しています。2015年度は134件から選ばれた3団体に授与しました。

2015年度 受賞団体

特定非営利活動法人PEACE FIELD JAPANの活動の様子の写真
特定非営利活動法人
Peace Field Japan

対立する国・地域の若者と日本の若者が相互理解を深めるために、日本の里山で寝食を共にし、人と自然との調和や共生の精神を受け継ぐ暮らしを共有する体験プログラムを提供。市民連携・国際相互理解、ひいては平和構築の根源に触れる活動の社会的な意義を評価。

公益財団法人 山本能楽堂のメンバーの画像
公益財団法人
山本能楽堂

ブルガリアでの公演では現地の人々が稽古を重ねて出演する等、東欧諸国で能を通じた草の根の国際交流活動を実施している。能のアプリ開発等、外国人にも日本の伝統芸能を身近に感じてもらえる取り組みを精力的に行っており、そのさらなる発展の可能性を評価。

特定非営利活動法人 神戸定住外国人支援センターの活動の様子の写真
特定非営利活動法人
神戸定住外国人支援センター

阪神・淡路大震災から20年にわたり、のべ35万人を超える定住外国人の自立をサポート。外国人の直接支援に留まらず、共生に向けた地域社会の意識変革を促す研修会等、これからの日本における多文化共生社会形成のモデルとなる活動を行っていることを評価。