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日本・ベトナム外交関係樹立35周年記念事業
「日メコン交流年2009」認定事業
ジャパンファウンデーションは、作家故開高健氏のご遺族からいただいた寄付をもとに、毎年、開高健記念アジア作家講演会シリーズとして、アジア諸国から文学者をお招きし、日本各地で講演会を行なっています。第18回目は、ベトナムの作家ドー・ホアン・ジュウ氏をお招きします。
コーディネーター: 加藤 栄[大東文化大学准教授]
使用言語: ベトナム語(日本語逐次通訳付)
入場料: 無料 (参加申込詳細はこちら)
主催
[函館会場] 財団法人北海道国際交流センター
[仙台会場] 財団法人 仙台市市民文化事業団
[東京会場] 国際交流基金(ジャパンファウンデーション)
[大阪会場] 財団法人 大阪国際交流センター
ベトナム戦争終結からドイモイ政策が軌道に乗るまでの1990年代初頭にかけての時期は、「バオカップ(国家丸抱え)」時代と呼ばれている。社会主義体制がベトナム全土に適用されて国家が経済のすべてを統制し、国民の日常生活に必要な物資も配給で賄われたためである。国内経済の疲弊により、人びとは苦しい生活を余儀なくされ、健全な人間性の喪失や疑心暗鬼、社会的モラルの崩壊を生んだ。この時代の過酷な体験こそがドー・ホアン・ジュウの創作の原点である。ベトナムでは未だタブーとなっている性表現に大胆に挑戦しつつベトナムと中国の歴史的因縁にメスを入れた「金縛り」、人が人を監視する社会の恐ろしさを鋭い洞察力で描いた「ハンセン病の川」。氏の作品を通して、現在にも微妙に暗い影を落とす「バオカップ」時代の実態が掘り起こされると同時に、日本の皆さんはベトナム文学における表現が今どんな地点にたどりついているのかを知ることができるだろう。 (加藤 栄)

■プロフィール
1976年ベトナム北部タィンホア省の貧しい知識人家庭に生まれる。教員で作家でもあった父親の影響で、幼い頃から19世紀のフランス文学やロシア文学に触れて育つ。9歳の頃から短編小説を書き始め、11歳にして世界郵政連盟(UPU)主催の「世界手紙コンテスト」でB賞受賞、14歳で共産青年同盟機関紙「ティエンフォン(先鋒)」主催の「青少年文学創作コンテスト」にて、全応募者中、最年少の受賞を果たす。以上のような経緯をへて将来は作家となることを志すも、生活のため断念。1998年にハノイ法律大学、2004年に司法学院弁護士養成学科を卒業して法律コンサルタントとなる。2003年、氏の代表作「金縛り」をはじめとする短編数編を在米ベトナム人主宰の文芸誌『ホップリュウ(合流)』に発表。2005年、同誌に掲載された作品をまとめ、短編集『金縛り』をベトナム国内で出版。最新作に長編小説「蛇と私」があるが、ベトナム国内での出版許可は得られていない。
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(ダウンロード方法)
講演会日程 2009年3月14日 土曜日 から 3月20日 金曜日(祝日)