ミンスク国立言語大学は、ベラルーシ国内唯一の外国語大学で、日本語は通訳学部東洋学専攻日本語コースで学ぶことができます。日本語コースは5 年に一度しか学生募集を行っておらず、現在は2007年9月に入学した29名が日本語を第一外国語として学んでいます。
日本からはるか離れた国ベラルーシの学生たちの日本語学習動機は多岐に渡ります。日本語の通訳や翻訳家になりたい、日本映画やアニメが好き、日本文化や歴史、日本の神話に興味があった、東洋言語に関心があった、ヨーロッパ言語とは全く異なる言語を学んでみたかったなどです。なかには、日本語の文字と発音の美しさにひかれてという学生もいます。現在、2年生になった彼らはそれぞれの想いを胸に真剣に日本語学習に励んでいます。
![]() 授業風景 |
2学年の後期からは通常の日本語の授業に加え「翻訳基礎」の授業が始まりました。そして、3学年になると「通訳理論」「技術翻訳」などいよいよ本格的な通訳・翻訳家育成を目指した授業が開始します。筆者も9月から「音声・発音」の担当が決まっており、現地教員とともにロシア語話者に対する音声指導について考えていきたいと思っています。ジュニア専門家が派遣され始めて7年が経過し指導体制は徐々に整いつつあります。学生を育てるとともに、ミンスク国立言語大学の日本語教育の質を高めるべく現地教員と協力しよりよい環境づくりに努めていきます。
■通訳学部創設40周年
![]() 浴衣姿で日本を伝える |
日本語コースの属する通訳学部は今年創設40周年を迎えました。大学では記念コンサートが行われ、8言語の専攻学生たちが各国のプレゼンテーションや歌、ダンス等を披露しました。日本語コースの学生たちにとっては初のステージ発表です。わずかな準備期間で見せられるものに仕上がるのかとやきもきしていましたが、全くの杞憂でした。アニメの映像を取り入れたプレゼンテーションから始まり、着物などのファッションショー、侍の立ち回りショー、浴衣を着ての日本舞踊と、新旧織り交ぜた日本紹介は会場を湧かせていました。結果は、なんと見事1位!短期間で完成度の高い出し物を披露した彼らの底力には目を見張るものがあり、今後の活躍に期待が膨らみます。
■一般向け夜間講座
ミンスク国立言語大学では、2007年9月に一般向けの日本語夜間講座が開講しました。開講当初は1クラスだった講座も現在は4クラスになり、ベラルーシでの日本語教育の裾野は徐々に広がりを見せています。ちなみに、夜間講座の学習者は日本文学のみならず映画、アニメ、ドラマ、J−POPなどの「ポップカルチャー」ファンも多く、ここベラルーシでも日本文化が浸透しつつあることがうかがえます。

