新潟空港から約2時間の距離にあるハバロフスクは、その地理的条件から日本との交流が盛んで、緑の美しい春から夏にかけて、日本から多くの観光客が訪れます。大学を始めとする各機関では1100名以上が日本語を学習しており、派遣先機関である極東国立人文大学の日本語学科にも160名以上の学生が在籍しています。
○派遣先機関での活動
![]() 日本語クラブの交流イベントで飾り付けをしたイースターエッグ |
ジュニア専門家の主な役割としては、3年生および4年生の授業の担当、現地教師へのアドバイス、総領事館、日本人会および大学との間のパイプ役等があげられます。通常授業の他に、希望者を対象に能力試験対策講座を実施したり、弁論大会出場者の指導を行ったりしています。
昨年度のハバロフスク弁論大会で入賞した派遣先大学の学生が、その先のステップである極東・東シベリア弁論大会で第1位になり、全ロシアとCIS諸国の代表者が集まるCIS弁論大会への出場権も得ることができたので、赴任したばかりの私も引率教師として、その学生とともにウラジオストクやモスクワへ行ってきました。昨年度の学生の活躍のおかげで、今年度のハバロフスク弁論大会には派遣先大学から多くの学生が出場しました。一人ひとりの学生とスピーチのテーマについて時間をかけて話し合うなかで、学生たちが自信をつけていく様子が良くわかりました。
ジュニア専門家は、2002年の秋に発足した学生有志による日本語クラブの顧問も任せられており、毎週1回の活動に参加して学生をサポートしています。他機関の学生も数名参加しています。日本語クラブでは、毎年2回ほど、学生の企画のもと、ハバロフスク在住日本人を招待して交流イベントを実施していますが、学生たちは私以外の日本人ともたくさん話せるこの機会を、毎回とても楽しみにしています。
そのほか、学科の行事として進路セミナーが一昨年より開催されています。これは、学生に、自身の日本語学習を見直し、将来の可能性を探るきっかけを提供することを趣旨としたもので、今年度もハバロフスクの日系企業や総領事館、ハバロフスク日本センター(でよろしいでしょうか??)のご協力をいただいて実施する予定です。
○地域での活動
![]() ハバロフスク弁論大会 |
派遣先機関を会場として、月に1回ハバロフスク日本語教師会が実施されており、ジュニア専門家はそのまとめ役を任されています。教師会は、ハバロフスクで開催される日本語関係行事を総領事館と共催したり、また協力したりしています。
ハバロフスクでのいちばん大きな行事といえば、やはりハバロフスク弁論大会でしょう。毎年4月ごろに開催される大会に向けて、教師会では前年から準備を始めます。また、秋には、極東と東シベリア地域全体から代表者が集まる極東・東シベリア弁論大会が開かれ、ハバロフスク、ウラジオストク、サハリンの3地域が交代で開催地域となっています。今年はハバロフスクの担当で、派遣先大学が会場となるため、現在、総領事館と協力して少しずつ準備を進めているところです。
また、ハバロフスクでは昨年から、日本語能力試験が実施されるようになりました。いくつかの課題が残りましたが、総領事館と試験会場となった派遣先大学、ロシア人教師と日本人教師の協力体制ができ、大きな混乱もなく、初めての試験を実施することができました。来年度、さらにスムーズに実施できるよう、協力していきたいと思っています。
普段の教師会に参加するロシア人教師はまだまだ少ないですが、今後も、個々の教師と良い関係を築いていくよう努めながら、いろいろな行事を利用して、ロシア人教師と日本人教師が協力し合える環境づくりを目指し、教師会全体として活動が活発になっていくよう、取り組んでいきたいと考えています。

