ホーム > 日本語教育 > 調査研究・情報提供 > 国・地域別の情報 > 日本語教育国別情報> 2007-2008年度> クロアチア

日本語教育

日本語教育> 調査研究・情報提供
日本語教育国別情報トップへ国別一覧へ

クロアチア

各国・地域情勢
在クロアチア日本国大使館

日本語教育の実施状況
教育制度と外国語教育
学習環境
教師
教師会
日本語教師派遣情報

学習目的
シラバス・ガイドライン
評価・試験
日本語教育略史
●参考文献一覧


●2006年海外日本語教育機関調査結果
教師数集計円グラフ 学習者数集計円グラフ
海外の日本語教育の状況について機関・教師・学習者を円グラフ化しました。

★「海外日本語教育機関調査」のページへ



日本語教育の実施状況
全体的状況
 クロアチアでは独立後十数年しか経ていないため、日本語教育の歴史は浅い。2002年頃からザグレブで初等・中等教育が開始され、2004年からザグレブ大学で正規ではないコースとして日本学科が開設された。クロアチア国内では、現在、日本語講座は11機関で開設されている。

★日本語教育略史へ

●背景
 クロアチアに進出し駐在員が常駐している日本企業はなく、就職を目的として日本語を専門的に勉強するケースはほとんどない。一方、近年は日本からクロアチアへの観光客が急増していることから、日本語能力のある人材に対する需要は増えつつある。また、クロアチアが観光立国を標榜し、外国語教育に力を入れていることから、初等・中等教育においても、各学校の判断により、日本語教育が独自に行なわれている場合がある。

●特徴
 日本語教育の歴史が浅いことから、日本語教育を行なうことのできるクロアチア人は皆無であり、全ての教育機関において、日本人が講師を務めている。また、日本語学習の動機として、日本および日本文化、または日本語自体に対する興味・関心をあげる者が多いのが特徴である。特に大学に関しては、アニメやマンガをきっかけに日本語に関心を持った者が多い。

●最新動向
 2004年秋に国立のザグレブ大学哲学部に日本学科が1クラス25名で3年間の正規ではない副専攻コースとして設立され、初年度の学生が2007年夏に学科を修了した。ただし、学士の取得に直結しないコースであるため、当初は日本語に関心を抱いていた学生も、本専攻のコースの学習に時間を取られ、脱落するケースも多い。一方、日本人観光客の増加による日本語教育需要の高まりから、地方において、新たに2つの語学学校で日本語コースが新設された。2008年5月には、クロアチア日本語教師会が発足した。

●教育段階別の状況
【初等・中等教育】
 高校によっては第2外国語の履修が求められ、ザグレブ第7高等学校およびザグレブ芸術高等学校において日本語が第2外国語の選択科目として教えられている。小学校・中学校については、英語のみ必修であるが、内陸部のスティエパン・ラディチ小学校では授業の一環として日本語も教えられている。
【高等教育】
 (1)ザグレブ大学哲学部
 クロアチア国内で唯一常設の専攻課程として、2004年より、3年生以上を対象として3年間の日本語教育が行なわれている。定員25名であり、2007年に第1期の修了生(約20名)を輩出した。ただし、学士の取得に直結しない副専攻コースであり、上位15名を除いては追加的な授業料を負担する必要があるため、主専攻コースとの両立に苦心するものも多い。
 (2)ザグレブ経済経営大学
 学生の要望に応じて、外国語の選択科目として、日本語を学習することができる。ただし、合計30時間程度であり、本格的な教育は行なわれていない。
【学校教育以外】
 ザグレブで4つの語学学校で日本語講座が開設されている。また、リエカ、スプリットの語学学校においても、それぞれ1つずつ日本語講座が開設されている。


TOP


教育制度
●教育制度
【教育制度】
 9-4(3)制。
 小・中学校(小学校・中学校一貫教育、6〜14歳)が9年間、高校(15〜18歳)が4年間(普通高校)、あるいは3年間(職業高校)。高等教育機関は大学。
 小学校、中学校の9年間が義務教育。
【教育行政】
 教育・科学・スポーツ省の管轄下にある。

言語事情
 クロアチア語が公用語。

外国語教育
 小学校1年生(6歳)より外国語(必修)として英語を履修する。高校より第1外国語として英語を履修するとともに、高校によっては第2外国語としてドイツ語、イタリア語、フランス語、スペイン語を履修する。

外国語の中での日本語の人気
 高等教育機関では日本語の人気は比較的高いといえる。ザグレブ大学では、日本語学科が正規コースではないにも関わらず、選択を希望する学生が相当数いる。

大学入試での日本語の扱い
 大学入試で日本語は扱われていない。

TOP

教科書
教材
【初等・中等教育
 『初級日本語 げんき』坂野永理ほか(ジャパンタイムズ)ほか、日本で出版された教科書・教材を使用している。
【高等教育】
 日本で出版された教科書・教材を使用している。
【学校教育以外】
 
日本で出版された教科書・教材を使用している。


TOP

教師
資格要件
【初等・中等教育】
 日本の大学学士号を取得し、日本の教員免許を取得していることを求められる。
【高等教育】
 ザグレブ大学では、日本語講師は修士号取得者を条件としている。
【学校教育以外】
 特になし。現地人と結婚した在留邦人が教えている。

日本語のネイティブ教師(日本人教師)の雇用状況とその役割
 ザグレブ大学では2名の日本語教師常勤ポストと1名の非常勤ポストがある。但し、給与水準が日本に比べ極端に低いこともあり、日本からの専門家が継続して勤務することが難しく、また、現在クロアチア人で日本語を教えることができる者がいないことから、在留邦人がボランティアに近い形で授業を担当したり、日本人留学生が日本文化の授業を担当したりしている。

教師研修
 現職の日本語教師対象の研修はない。

TOP

教師会
●日本語教育関係のネットワークの状況
 「クロアチア日本語教師会」(2008年発足)
 2008年5月に発足した。今後本格的な活動が見込まれる。

★教師会・学会一覧へ


TOP


日本語教師派遣情報
 国際交流基金、JICAからの派遣は行なわれていない。

TOP

学習目的
(2006年海外日本語教育機関調査結果)
 
1.
日本の文化に関する知識を得るため  
9.
日本との親善・交流を図るため(短期訪日や日本人受入)  
 
2.
日本の政治・経済・社会に関する知識を得るため  
10.
日本語によるコミュニケーションが出来るようにするため  
 
3.
日本の科学技術に関する知識を得るため  
11.
母語、または親の母語(継承語)である日本語を忘れないため  
 
4.
大学や資格試験の受験準備のため  
12.
日本語という言語そのものへの興味  
 
5.
日本に留学するため  
13.
国際理解・異文化交流の一環として  
 
6.
今の仕事で日本語を必要とするため  
14.
父母の期待に応えるため  
 
7.
将来の就職のため  
15.
その他  
 
8.
日本に観光旅行するため   (1.〜15.から5つ選択)  
初等・中等教育/学習の目的棒グラフ 高等教育/学習の目的棒グラフ 学校教育以外/学習の目的棒グラフ

TOP

シラバス・ガイドライン
 国・地方レベルでの統一シラバス、ガイドライン、カリキュラムはない。
TOP

評価・試験
 国際交流基金が実施する日本語能力試験は、現地日本語学習者の到達度を測る為に、各日本語教育機関は非常に重要な試験として位置付けており、毎年、ブダペスト(ハンガリー)にて実施される同試験に多くの学生が参加している。
TOP

日本語教育略史
2002年 ザグレブ第7高等学校、ザグレブ芸術高等学校で日本語教育開始
2004年 ザグレブ大学哲学部に日本学科(副専攻コース)開設
スティエパン・ラディチ小学校で日本語教育開始
2007年 リエカ、スプリットの語学学校で日本語講座開設
2008年 クロアチア日本語教師会発足
TOP

国別一覧へ



このページの先頭へもどる