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■ 2009年度
アルメニア

日本語教育の実施状況
教育制度と外国語教育
学習環境
教師
教師会
日本語教師派遣情報
学習目的
●シラバス・ガイドライン
●評価・試験
日本語教育略史
参考文献一覧

●2006年海外日本語教育機関調査結果
機関数集計円グラフ 教師数集計円グラフ 学習者数集計円グラフ
海外の日本語教育の状況について機関・教師・学習者を円グラフ化しました。

日本語教育の実施状況
●全体的状況
【沿革】
 アルメニア高等教育における本格的な日本語教育は、1992年、私立エレヴァン人文大学での日本語専攻の開設により始まった。2008年9月に富士日本語専門学校が開校し、2009年2月現在、14名が日本語を学習している。毎年秋にモスクワで行なわれる全CIS学生日本語弁論大会や「CIS日本語教師会」総会等にも積極的に参加者を出すなど、地道な活動を続けている。
 一方、初等・中等教育では、2001年にモーゼス・アラジ記念第29番学校で日本語学習が始まり、2002年には同校の正規の外国語科目に組み込まれた。2007年8月現在、132番学校、139番学校、69番学校でも日本語が教えられている。

●最新動向
 国際交流基金プログラムによる教材寄贈や、アルメニア人日本語教師の訪日研修等も行なわれ、徐々に状況は改善されつつあるが、恒常的に滞在する日本人日本語教師の不在、教材不足や教師自身の日本語能力の向上などは依然として問題である。

●教育段階別の状況
【初等・中等教育】
 初等・中等教育機関でモーゼス・アラジ記念第29番学校をはじめ4校で日本語教育が行なわれている。4校合計で約150名の学習者がいる。
【高等教育】
 高等教育機関で正式に日本語教育を行なっているのは、エレヴァン人文大学日本語学科のみ。アルメニア人教師3名、日本人教師1名、日本語学習者28名。アルメニアの日本語教育の代表的存在であり、在ロシア日本大使館およびモスクワなどの日本語教育機関関係者との連絡役およびアルメニア国内の日本語教育ネットワークの中心の役割も果たしている。日本語履修者のレベルもおおむね高く、アルメニア外務省の日本担当者等にも人材を輩出している。
 留学に関しては、文部省等、政府及びそれに準ずる機関のプログラムを利用して留学するパターンがほとんどである。
【学校教育以外】
 日本とアルメニアの友好親善を行なっている「日本センター」が活動しており、2001年から日本語のクラスを開講している。2008年9月には富士日本語専門学校が開講された。また、AJP文化交流協会の日本人日本語教師も活動している。

教育制度と外国語教育
●教育制度
【教育制度】
 初等・中等教育は4-5-3制。
 アルメニア教育科学省の基準としては旧ソ連時代からの10年制学校教育制度が維持されていたが、2006年に11年制へ移行した。11学年のうち、第1〜4学年が初等教育、第5〜8学年が前期中等教育、第9〜11学年が後期中等教育にあたる。第9〜11学年は高等教育を希望する者が進学する。義務教育課程は第1学年から第8学年までである。
 2007-2008年に再度学校教育制度の改革を行い、子供は6歳から学校に通い始めることになり、アルメニアの初等・中等教育は、小学校4年、中学校5年、高等学校3年が基本の型になりつつある。したがって、義務教育は9年間である。
 高等教育については、多くの高等教育機関では旧ソ連の高等教育システムと同じく5年制の大学教育課程を設けている。しかし、日本や米国のように4年間の学部教育課程2年間の高等専門教育課程を備えた6年制への移行が進みつつある。
【教育行政】
 初等、中等、高等教育機関のほとんどが教育省の管轄下にある。

●言語事情
 アルメニア語。

●外国語教育
 外国語教育は初等教育で開始される。第2学年よりロシア語(必修)教育が開始され、第3学年より、さらに1言語を学習する。英語が大部分で、その他にドイツ語、フランス語などがある。
 高等教育での外国語教育は専攻・教育機関により異なり、統一された基準等はない。
学習環境
●教材
【初等・中等教育】
 『みんなの日本語』スリーエーネットワーク(スリーエーネットワーク)
【高等教育】
 主に使用されている教科書は次のとおり。
 『みんなの日本語』(前出)
 『初級日本語』東京外国語大学留学生日本語教育センター(凡人社)
 『初心者の為の日本語』 1、2 L.T.ネチャエワ著 (1999)モスクワ、ブックビッツァ出版
 『中級における和露・露和通訳』M.A.ミーシナ著 (1995) モスクワ、トリヴォーラ出版
教師
●資格要件
【初等・中等教育】
 特に定められていない。
【高等教育】
 エレヴァン人文大学では、高等教育機関を修了(学士・修士号)し、日本での研修を受けていることが基準となっている。

●日本語のネイティブ教師(日本人教師)の雇用状況とその役割
 1名(AJP文化交流協会)

●教師研修
 国内の研修はない。国外の研修としては、国際交流基金の研修がある。
教師会
●日本語教育関係のネットワークの状況
 アルメニア独自の組織は今のところ存在しないが、「CIS日本語教師会」に参加している教師がいる。

★教師会・学会一覧へ

日本語教師派遣情報
 国際交流基金、JICAからの派遣は行なわれていない。
学習目的(2006年海外日本語教育機関調査結果)

 
1.
日本の文化に関する知識を得るため  
9.
日本との親善・交流を図るため(短期訪日や日本人受入)  
 
2.
日本の政治・経済・社会に関する知識を得るため  
10.
日本語によるコミュニケーションが出来るようにするため  
 
3.
日本の科学技術に関する知識を得るため  
11.
母語、または親の母語(継承語)である日本語を忘れないため  
 
4.
大学や資格試験の受験準備のため  
12.
日本語という言語そのものへの興味  
 
5.
日本に留学するため  
13.
国際理解・異文化交流の一環として  
 
6.
今の仕事で日本語を必要とするため  
14.
父母の期待に応えるため  
 
7.
将来の就職のため  
15.
その他  
 
8.
日本に観光旅行するため   (1.〜15.から5つ選択)  
高等教育/学習の目的棒グラフ
日本語教育略史
1992年 私立エレヴァン人文大学で日本語専攻開設
2001年 モーゼス・アラジ記念第29番学校で日本語学習開始
2002年 モーゼス・アラジ記念第29番学校で正規の外国語科目として日本語教育開始
2008年 富士日本語専門学校開講
参考文献一覧
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