ホーム > 日本語教育 > 調査研究・情報提供 > 国・地域別の情報 > 日本語教育国別情報> 2009年度> イラク

|
●日本語教育の実施状況 ●教育制度と外国語教育 ●学習環境 ●教師 ●教師会 ●日本語教師派遣情報 |
●学習目的 ●シラバス・ガイドライン ●評価・試験 ●日本語教育略史 ●参考文献一覧 |
![]()
●全体的状況
現時点においては、イラクでは日本語の教育は行なわれておらず、日本語を教育する能力を持つ教員も存在しない。イラクの代表的な高等教育機関であるバグダッド大学の文学部言語学科では次のコースが設置されており、同大学は、日本語コース設置の可能性を模索している。
(欧州言語) 英語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、イタリア語、スペイン語
(アジア言語)トルコ語、ペルシャ語、ヘブライ語、クルド語
バグダッド大学やバスラ大学の歴史学科、また政治学科等を中心とし、修士課程及び博士課程で日本に関連するテーマを研究対象とする学生が増加しており、イラクにおける日本研究を育成していくためにも、日本語教育の立ち上げの話が強く望まれる。
また、大学に係る教育行政を所掌する高等教育省、中等教育以下を所掌する教育所などの政府機関、また、各種文化団体などからも、日本語教育立ち上げに対する希望が繰り返し表明されている。
●教育段階別の状況
【初等・中等教育】
日本語教育は実施されていない。
【高等教育】
日本語教育は実施されていない。
【学校教育以外】
日本語教育は実施されていない。
| プレスクール | 2年(4〜5歳) | |
| 初等教育 | 6年(6〜11歳) | 義務教育 |
| 中等教育 | 3年(12〜14歳) | 義務教育(中学校) |
| 3年(15〜17歳) | 大学進学準備のための高等学校(理系と文系の2コースに分かれる) | |
| 3年(15〜17歳) | 農業、工業、技術及び商業などの教育に特化した専門学校。職業教育と大学進学準備を兼ねる。 | |
| 高等教育 | 3〜6年 | 大学での専攻により、3〜6年の大学教育が行なわれる。 High Diploma:2年(短期大学相当) 学士:4年 修士3年 博士:4年 |
| (その他) 教員養成学校 |
5年 | 中学卒業者を対象とし、5年間の修業年限により小学校教員を養成する。 高等学校卒業者を対象とし、2年間の修業年限により、小学校教員を養成する。 |
| (英語授業数) | 小学校5年:4時間 小学校6年:4時間 中学1年:6時間 中学2年:5時間 中学3年:5時間 |
| (第2外国語) | 一部の高校でフランス語及びクルド語を教育するが、大半の高校は英語。大学においても、言語を専攻する学生を除き、外国語は英語を教育している。 |
大学入試での日本語の扱い
大学入試で日本語は扱われていない。
●日本語教師養成機関(プログラム)
現時点においては、日本語教師養成を行なっている機関、プログラムはない。
●日本語のネイティブ教師(日本人教師)の雇用状況とその役割
現時点においては、日本語教師は雇用されていないが、当国で日本語教育を立ち上げるためには、日本人教師の存在が不可欠であると考えられる。
具体的には、治安情勢の改善を前提として、バグダッド大学への日本語教師の派遣が強く望まれる。その場合、上記の資格要件があるので、修士号保持者であることが条件になると考えられる。
●教師研修
現時点においては、日本語教師が存在しないため、現職の日本語教師対象の研修はない。