ホーム > 日本語教育 > 調査研究・情報提供 > 国・地域別の情報 > 日本語教育国別情報> 2009年度> ノルウェー

|
●日本語教育の実施状況 ●教育制度と外国語教育 ●学習環境 ●教師 ●教師会 ●日本語教師派遣情報 |
●学習目的 ●シラバス・ガイドライン ●評価・試験 ●日本語教育略史 ●参考文献一覧 |
![]()
●全体的状況
【沿革】
初めて日本語がオスロ大学で教えられたのは1966年。その後、1986年にはベルゲン大学、1987年にはオスロ商業高校とノルウェー経済大学、2001年にはノルウェー科学技術大学、2005年にはヴォルダ単科大学にて日本語教育が開始された。2006年にはソナンス私立高校にて日本語クラスが開設された。
●最新動向
ノルウェー科学技術大学においては、2001年より日本語の課外授業を行なっており、2008年に単位認定の授業を設立した。
●教育段階別の状況
【初等・中等教育】
日本人の親を持つ生徒に対しては、日本人補習校での日本語教育に加えて、一般の中学校で日本語教育が行なわれている。これ以外には、一般の小、中学校において日本語教育は実施されていない。
高校レベルでは、オスロ商業高校(Oslo Handelsgymnasium:同校の生徒及び放課後に同校で日本語授業を受講する他校の生徒併せて100名)、ソナンス私立高校(生徒12名)、及びベルゲン商業高校(Bergen Handelsgymnasium:同校で日本語授業を受講する同校および他校の生徒併せて23名)の3校で日本語が教えられている。
【高等教育】
国内の国立総合大学7校のうち、オスロ大学、ベルゲン大学およびノルウェー科学技術大学(トロンハイム)に日本語コースが開設されている。オスロ大学(日本語を学ぶ学生の数は約120名、その他日本紹介授業を受講する学生も多い)においては、初心者を対象とした学部レベルから修士、博士レベルに及ぶ学習課程が用意されており、ベルゲン大学(日本語学習者60名)においては初心者を対象に2年生までの授業が行なわれている。ノルウェー科学技術大学(トロンハイム)においては、初歩的日本語の授業(学生25名)が行なわれており、現代日本についての講座も開講されている。ノルウェー経済大学(Norges Handelshoeyskole i Bergen :日本語履修学生13名)において日本語の授業が行なわれており、また、日本企業との商取引の際の留意点に関する講義も行なわれている。その他、ヴォルダ単科大学においては、日本の社会と文化についての講座があり、また、初歩的日本語の授業(日本語履修学生20名)も行なわれている。
ベルゲン大学においては、学部レベルで日本語1〜6および日本の文化・社会の4学期(計2年)の課程があり、交換留学制度がある。
オスロ大学日本語学科の学部レベルおよび修士レベルのカリキュラム概要は以下のとおり。
学部レベル:
日本語1〜4までの4学期(計2年)。日本語と並行して、日本の文学、歴史、社会、宗教、地域研究(中国語コースと共同)の各コースが履修可能。学生数110名。第3学期(第2学年前半)の課程は日本で行なわれる。
修士レベルおよびそれ以上:
2年間コース。第1学年は、日本語、或いは東アジア地域研究のどちらかの専攻を選び、日本語を選択した場合、古典がカリキュラムに組まれている。東アジア地域研究専攻の場合でも、日本語の科目を幾つか選択できる。第2学年は、修士論文の執筆に専念する。なお、学部レベルにおける2年間の学習後、直ぐに修士レベルへ移行することは困難なので、修士進学の前の段階における日本への1年間留学をすることが奨励されている。現在の学生数は修士レベル10名。2007年に当学科で博士号を取得して現在研究者をした者が1名いる。
【学校教育以外】
オスロ市及びベルゲン市で、市民大学、Friundervisning 等の成人向け夜間学校で日本語コースが開講されている。
●言語事情
ノルウェー語が公用語。
●外国語教育
<第1外国語>
各小学校は、第1学年から第1外国語として英語の授業を行なう義務を負う。中学校においては3年間の英語学習が必修。高校では、第1学年で必修であり、生徒の専攻によっては第2、第3学年で英語学習が必要となる。
<第2外国語>
第2外国語学習には中学校からの「B言語」履修又は高校からの「C言語」履修という2つの方法があり、高等教育機関への進学のためには、いずれかの方法で第2外国語を履修しなくてはならない。
中学校においては、第2学年にて「B言語」と言われる第2外国語学習が開始される。フランス語、ドイツ語が伝統的に最も履修者が多いが、各学校がどの語学を教授するかについての明確な規定はない。このように「B言語」の学習を中学校で始めた場合、高校第1学年および第2学年において、同言語の学習を続けて行なえば第2外国語学習履修の基準を満たす。
また、中学校において第2外国語学習を履修しなかった場合、或いは中学校で学習した「B言語」と違う言語の学習を希望する場合は、高校から「C言語」といわれる第2外国語の学習を始める。この場合は、高校3年間を通じて「C言語」学習を行なう必要がある。フランス語、ドイツ語の他、イタリア語、スペイン語、ロシア語、ラップ語、フィンランド語等、中学校よりも広い選択の余地が与えられる。高校における日本語課程は「C言語」として扱われる。また、さらに上級水準の日本語B試験を取ることによって、学科目の単位が与えられるが、日本語「B言語」の授業を持つ学校はない。
日本語の学習を受けられる高校は数が限られているため、日本語授業のある高校では、他校の希望高校生を募って、課業時間内の日本語授業に参加させる場合があり、また、課外授業を設立してそれに参加させる場合もある。
外国語の中での日本語の人気
前述のとおり、近年、日本語学習希望者の数が増加。オスロ大学では授業履修者の人数を制限している。2007年、ノルウェーの主要紙は、オスロ大学における非西欧圏の言語のうち、日本語が最も人気があると報道した。
大学入試での日本語の扱い
大学入試で日本語は扱われていない(入学試験が無い)
●日本語教師養成機関(プログラム)
日本語教師養成を行っている機関、プログラムはない。
●日本語のネイティブ教師(日本人教師)の雇用状況とその役割
永住者のうち、日本語教師の資格を有する者が、日本語の講師として活躍している。
●教師研修
現職の日本語教師対象の研修はない。
●最新動向
北欧5カ国の会員による北欧現代日本社会研究会(NAJS - Nordic Association for the Study of Contemporary Japanese Society)は2010年にオスロで会議を開催する予定。
|
1.
|
日本の文化に関する知識を得るため |
9.
|
日本との親善・交流を図るため(短期訪日や日本人受入) | |||||
|
2.
|
日本の政治・経済・社会に関する知識を得るため |
10.
|
日本語によるコミュニケーションが出来るようにするため | |||||
|
3.
|
日本の科学技術に関する知識を得るため |
11.
|
母語、または親の母語(継承語)である日本語を忘れないため | |||||
|
4.
|
大学や資格試験の受験準備のため |
12.
|
日本語という言語そのものへの興味 | |||||
|
5.
|
日本に留学するため |
13.
|
国際理解・異文化交流の一環として | |||||
|
6.
|
今の仕事で日本語を必要とするため |
14.
|
父母の期待に応えるため | |||||
|
7.
|
将来の就職のため |
15.
|
その他 | |||||
|
8.
|
日本に観光旅行するため | (1.〜15.から5つ選択) | ||||||
| 1966年 | オスロ大学にて日本語教育開始 |
| 1986年 | ベルゲン大学にて日本語教育開始 |
| 1987年 | オスロ商業高校、ノルウェー経済大学にて日本語教育開始 |
| 2001年 | ノルウェー科学技術大学にて日本語教育開始 |
| 2005年 | ヴォルダ単科大学にて日本語教育開始 |
| 2006年 | ソナンス私立高校にて日本語クラス開設 |
| 2008年 | ノルウェー科学技術大学にて、単位認定の日本語の授業設立 |