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■ 2009年度
カタール

日本語教育の実施状況
教育制度と外国語教育
学習環境
教師
教師会
日本語教師派遣情報
学習目的
●シラバス・ガイドライン
●評価・試験
日本語教育略史
●参考文献一覧

●2006年海外日本語教育機関調査結果
機関数集計円グラフ 教師数集計円グラフ 学習者数集計円グラフ
海外の日本語教育の状況について機関・教師・学習者を円グラフ化しました。

日本語教育の実施状況
●全体的状況
【沿革・背景】

 新興ガス大国として急速な発展を遂げるカタールでは、イスラーム主体の伝統的教育から「自ら考え行動できる人材育成」に向けた教育改革が進められている。海外の教育制度への関心も高く、「伝統と近代化の融合を成し遂げ、勤勉な国民を生んだ国」として、日本の教育制度への関心も強い。
 特にハマド首長は、カタール国民が日本式教育を受けることのできる「日本学校」の設立を自ら強く希望しており、同構想の準備段階として2006年11月より、国際交流基金を通じての日本人日本語講師3名の招聘が実現した。
 上記3名の日本語教師のうち2名(男性1名、女性1名)は教育省附属語学センターの成人向けクラスに、1名(女性)は最高教育評議会に属するアル・バヤーン女子学校(小中高校)に配属され、児童から成人までの広い年齢層をカバーする日本語講座が同時に誕生した。

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●最新動向
・カタール教育省附属語学教育センター
 現在、3年目を迎え、全6レベルで授業が行われている。2009年3月、最初の修了生を輩出した。2009年4月現在、約25名が受講中。
・アル・バヤーン女子学校
 2008年6月、アル・バヤーン女子学校で日本語教育を行っていた女性日本語教師の任期満了に伴い、2008年10月より在留邦人が同校の日本語講座を受け持っており、2009年4月現在、小学校高学年(約40名)及び高校生(約10名)を対象とした講座が行われている。また、積極的に日本紹介行事等も実施しており、受講生の日本に対する関心は高い。

●教育段階別の状況
【初等・中等教育】
 アル・バヤーン女子学校では、小学校、高校共に週1回(各回1時間〜2時間程度)の授業が実施されている。
【高等教育】
 日本語教育は実施されていない。
【学校教育以外】
 教育省附属語学センターの成人向け講座の受講生はカタール大学などの大学生や公務員等の社会人から成る。

教育制度と外国語教育
●教育制度
【教育制度】
 6-3-3制。
 義務教育は高校まで。高等教育機関は、かつてカタール大学が唯一の大学であったが、1997年以降、カタール財団が米有名大学を「教育都市」に誘致しており、大学選択の幅が急速に拡大している。
【教育行政】
 中等教育機関には、Government School(教育省管轄)、Independent School(最高教育評議会管轄)、Private School(International School含む)の3種類がある。このうちIndependent Schoolを管轄する最高教育評議会はタミーム皇太子が総裁を務めており、成長著しい。2004年以降、Government SchoolがIndependent Schoolへと移行されはじめ、数年後にはGovernment Schoolがなくなる見通し。

●言語事情
 アラビア語が公用語だが、英語も広く話されている。

●外国語教育
 英語が主流。課外授業としてフランス語等。

外国語の中での日本語の人気
 生活や仕事に必要とされる言語ではないため、それほど学習者は多くない。学習者の多くは、日本のアニメやドラマなどの影響、あるいは日本語学習そのものに興味を持って、日本語を学習している。

大学入試での日本語の扱い
 大学入試で日本語は扱われていない。
学習環境
●教材
【初等・中等教育】
 『未来』(Education Austraila)等
【高等教育】
 日本語教育は実施されていない。
【学校教育以外】
 『みんなの日本語』スリーエーネットワーク(スリーエーネットワーク)を基本とし、講師が自ら作成。

●マルチメディア・コンピュータ
 日本語教育にマルチメディア・コンピューターは使用されていない。
教師
●資格要件
【初等・中等教育】
 特になし。教員養成の専門教育を受けたものが少ないため、多くの学校が教師の指導力不足、優秀な教師の取り合いといった問題を抱えている模様。
【高等教育】
 日本語教育は実施されていない。
【学校教育以外】
 特になし。

●日本語教師養成機関(プログラム)
 日本語教師養成を行なっている機関、プログラムはない。

●教師研修
 現職の日本語教師対象の研修はない。
教師会
●日本語教育関係のネットワークの状況
 国内に日本語教育関係のネットワークはないが、中東諸国(エジプト、アラブ首長国連邦、イエメン、イラン、カタール、サウジアラビア、シリア、チュニジア、トルコ、バーレーン、モロッコ、ヨルダン、レバノンほか)の日本語教師のネットワークがある(国際交流基金カイロ日本文化センターが主催)。
日本語教師派遣情報
 国際交流基金、JICAからの派遣は行なわれていない。
学習目的(2006年海外日本語教育機関調査結果)

 
1.
日本の文化に関する知識を得るため  
9.
日本との親善・交流を図るため(短期訪日や日本人受入)  
 
2.
日本の政治・経済・社会に関する知識を得るため  
10.
日本語によるコミュニケーションが出来るようにするため  
 
3.
日本の科学技術に関する知識を得るため  
11.
母語、または親の母語(継承語)である日本語を忘れないため  
 
4.
大学や資格試験の受験準備のため  
12.
日本語という言語そのものへの興味  
 
5.
日本に留学するため  
13.
国際理解・異文化交流の一環として  
 
6.
今の仕事で日本語を必要とするため  
14.
父母の期待に応えるため  
 
7.
将来の就職のため  
15.
その他  
 
8.
日本に観光旅行するため   (1.〜15.から5つ選択)  
初等・中等教育/学習の目的棒グラフ 学校教育以外/学習の目的棒グラフ
日本語教育略史
2006年 カタール教育省附属語学教育センター成人向け講座開始
アル・バヤーン女子学校にて日本語講座開始

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