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●日本語教育の実施状況 ●教育制度と外国語教育 ●学習環境 ●教師 ●教師会 ●日本語教師派遣情報 |
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●全体的状況
【沿革】
1970年代にブカレスト人民大学に市民対象の日本語講座が開設され、1978年より、ブカレスト大学外国語学部に国際交流基金から日本語教育専門家が派遣されるようになった。1989年の「革命」までは、この2校以外での日本語教育はほとんど行なわれていなかった。
「革命」以降は、ブカレストの私立大学3校(スピルハレット、ヒペリオン、ディミトリエ・カンテミール)、クルージュの国立バベシュ・ボヤイ大学、中等教育機関であるイオン・クレアンガ高校で日本語教育が始まった。また、日ル交流団体(ブラショフ武蔵野交流協会、トゥルグ・ムレシュ「至道」協会)、児童の課外活動を実施する「子供宮殿」(ヤシ、シビウ、トゥルグ・ジウ)等、学校教育以外での日本語教育も盛んになった。
これらの機関の幾つかには、1997年より青年海外協力隊(以下JOCV)の日本語教師が派遣されていたが、2009年1月に完全撤退した。2000年初頭には、これら隊員による日本語教師会も発足した。2005年11月、ルーマニア人教師と日本からの派遣者が会員となるルーマニア日本語教師会が正式に立ち上がり、2007年11月には同教師会は法人化した。同教師会の主な活動は、日本語弁論大会及び日本語教育・日本語学シンポジウムの運営、近隣諸国での研修会参加等であり、専門家との積極的関与により日本語教師の研修、レベルアップに努めている。JOCV隊員の派遣は終了したが、一方で2009年からは外務省の「日本文化発信プログラム」が始動し、6名のボランティアが活動を開始した。
2005年度より学制が変わり、4年制の学部が3年制になった。学部3年、修士2年の連続性のあるカリキュラムが模索されているが、現時点では学部が1年減ってしまうことでカリキュラムの大幅な改訂が求められているのも事実である。
ブカレスト大学ではルーマニア初の日本関係の研究ができる修士課程が設置された。学制の変更により、2008年は最後の4年制の卒業生と最初の3年制の卒業生とが同時に卒業する年となった。
ルーマニアでは学習者の増加に伴って、日本語能力試験受験希望者も増加したことから、2000年より日本語能力試験の模擬テストが行なわれ始め、2003年には約230名の申し込みがあったほか、本試験の際には周辺国に受験しに行く者も多かった。それを受け2004年第1回日本語能力試験がブカレストで開催されてからコンスタントに約300名が受験しており、5回目となる2008年度もルーマニア・アメリカ大学で実施され、応募者は374名、受験者は340名だった。
●最新動向
クルージュのバベシュ・ボヤイ大学の日本語セクションが主専攻となり、これで日本語を主専攻とする大学はブカレスト大学と合わせて2校となった。
JICAが撤退した子供宮殿で設立された非営利協会「ひまわり」が、日本語学習の場を維持しようと努めると共に、ヤシにおける日本文化の普及にも尽力している。「ひまわり」の運営者が中心となり、近隣の大学(アレクサンドル・イオンクーザ大学)で選択科目としての日本語を開講させるなど、その活動幅は広い。その他、日本文化芸術センターのような、日本・ルーマニア両国に関わる人々の間で日本関連の組織が作られており、日本語や日本文化に触れることができる機関が増えてきている。
2009年2月より、外務省による「日本文化発信ボランティアプログラム」が始動し、6名のボランティアが派遣された。JICA撤退後、母語話者教師の不在が大きな問題とされていたが、このプログラムによって再び母語話者教師がルーマニア各地に配置されたため、現地教師は大きな期待を寄せている。
●教育段階別の状況
【初等・中等教育】
近年、初等・中等教育において、異文化理解を目的とする日本語講座を設ける教育機関が出てきた。この多くは、選択科目として、週に1度か2度の授業を行なっている。(専攻科目として力を入れている高校は1校)。
【高等教育】
日本語を主専攻としている大学が2校(ブカレスト大学とバベシュ・ボヤイ大学)、日本語を副専攻としている大学が3校(ヒペリオン大学、スピルハレット大学、ディミトリエ・カンテミール大学)、日本語が選択科目として単位が取得できる大学が4校(ブカレスト工科大学、経済大学、ルーマニア・アメリカ大学、アレキサンドル・イオンクーザ大学)あるほか、ルーマニア・アメリカ大学、ティミショアラ西大学では大学所属の学生だけでなく、一般講座も実施している。
文部科学省奨学金のほか、大学間の交換留学制度(ブカレスト大学と学習院女子大学、奈良教育大学、大阪大学(統合前は大阪外国語大学)、ヒペリオン大学と弘前大学、バベシュ・ボヤイ大学と神戸大学)などがある。
【学校教育以外】
社会人や子供を対象にした市民講座および課外活動がブカレスト、ブラショフにある。ブラショフでは姉妹都市である武蔵野市の協力で、日本人が常駐し、日本語や日本文化について学べる武蔵野センターがあり、活発に活動している。これら機関からの日本語弁論大会出場者もいる。
| ブカレスト大学 | 1名 |
| ブカレスト大学 | 1名 |
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1.
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日本の文化に関する知識を得るため |
9.
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日本との親善・交流を図るため(短期訪日や日本人受入) | |||||
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2.
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日本の政治・経済・社会に関する知識を得るため |
10.
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日本語によるコミュニケーションが出来るようにするため | |||||
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3.
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日本の科学技術に関する知識を得るため |
11.
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母語、または親の母語(継承語)である日本語を忘れないため | |||||
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4.
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大学や資格試験の受験準備のため |
12.
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日本語という言語そのものへの興味 | |||||
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5.
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日本に留学するため |
13.
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国際理解・異文化交流の一環として | |||||
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6.
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今の仕事で日本語を必要とするため |
14.
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父母の期待に応えるため | |||||
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7.
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将来の就職のため |
15.
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その他 | |||||
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8.
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日本に観光旅行するため | (1.〜15.から5つ選択) | ||||||
| 1970年代 | ブカレスト人民大学にて市民対象の日本語講座開設 |
| 1978年 | ブカレスト大学外国語学部に国際交流基金より日本語教育専門家派遣開始 |
| 1997年 | 青年海外協力隊の日本語教師派遣開始 イオン・クレアンガ高校にて日本語教育開始 |
| 1998年 | 私立スピルハレット大学、国立バベシュ・ボヤイ大学にて日本語教育開始 |
| 1999年 | ヒペリオン大学にて日本語教育開始 バカロレアで日本語が選択できるようになった |
| 2000年 | 日本語教師会発足、ディミトリエ・カンテミール大学にて日本語教育開始 |
| 2004年 | 第1回日本語能力試験がブカレストにて実施 |
| 2005年 | ルーマニア日本語教師会発足 |
| 2007年 | ルーマニア日本語教師会法人化 |
| 2008年 | バベシュ・ボヤイ大学の日本語セクションが主専攻化 アレキサンドル・イオンクーザ大学で選択科目としての日本語クラス開講 |
| 2009年2月 | 外務省による「日本文化発信ボランティアプログラム」が始動。6名のボランティアが派遣される。 |