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●日本語教育の実施状況 ●教育制度と外国語教育 ●学習環境 ●教師 ●教師会 ●日本語教師派遣情報 |
●学習目的 ●シラバス・ガイドライン ●評価・試験 ●日本語教育略史 ●参考文献一覧 |
●教育段階別の状況
【初等・中等教育】
キエフ市内では公立、私立のシュコーラ13校(小学校1年から第1外国語として日本語を取り入れている東洋語学校が1校。一般には第2外国語または課外講座)で断続的に日本語教育が行なわれている。学習者数は500〜600名。キエフ以外では、キエフ近郊の中小都市、イリピン、チェルカシ、ハリコフ等の地方都市で日本語教育および日本文化の教育を行なうシュコーラがある。キエフ市内のシュコーラにはキエフ国立言語大学やキエフ国立大学とネットワークを持つ学校もあり、大学の在校生を非常勤講師として迎えたり、5年生の教育実習を受け入れたりしている。ただし、キエフの初等・中等教育機関の教育の主眼は、数校を除き日本文化の理解である。卒業後、大学日本語学科に進学する学生はあまり多くない。
【高等教育】
日本語を主専攻として選択できるのはキエフ国立大学、キエフ国立言語大学、リヴィウ国立大学ほかウクライナ全土に数大学ある。他には国際関係学科や理工学系の学科などの副専攻・選択科目がある。最近、国費留学制度、大学間の交換留学プログラム、および私費留学などによる訪日歴のある学生が増加し、卒業時の平均到達レベルは伸びている。留学経験のある教師や日本で教師研修を受けた教師の増加も、高等教育機関での日本語教育のレベルを押し上げている。また、ここ数年、地方学習者のレベルの向上も顕著である。しかし、大学の教育システムが流動的で学習課程の改善が進んでいない、卒業後、習得した日本語を活かせる職に限りがある等の課題は残っている。新しい動きとしては、ザポロジェ、ドネツク、クリミアで選択科目としての日本語科を設置しているとの情報があるが、これらの講座の中には2009年5月現在、既に閉講されているものもある。
【学校教育以外】
2006年10月にウクライナ日本センターの日本語講座が開講し、キエフにおける一般学習希望者のための日本語教育を実施している。受講者は、初級から上級まで100〜150名おり、初級受講者の過半数は公的な機関で日本語を学習したことのない社会人である。初級クラスには募集定員の3倍以上の応募があり、ニーズは高い。その他、希望に応じてクラスを開講する民間の語学センターがキエフ、リヴィウ、オデッサなどにいくつか存在する。
●教育制度
【教育制度】
4-5-3制。
初等教育が4年間(6または7〜10歳)、前期中等教育が5年間(10〜15歳。ここまでの9年間が義務教育)、後期中等教育が3年間(15〜17歳)。「シュコーラ」「ギムナジウム」などと呼ばれる12年の一貫教育校が多いが、専門性のある後期中等教育機関「リツェ」もある。高等教育は大学(5年間)と、シュコーラ9年生修了後に入学できる高等教育機関として技術・芸術系の専門を勉強する「ウチーリッシェ」(2〜4年間)、職業専門学校の「テフニコム」(3〜4年間)などがある。
高等教育では、これまでロシア型の学位システムを採用していたため、日本やヨーロッパの大学と対応させることが困難であった。現在「ボローニャ・プロセス」と呼ばれるヨーロッパ型の単位認定システムを導入しつつある。教育制度はいまだ移行途中にあり、統一されていないように見受けられる。
【教育行政】
初等、中等、高等教育機関のほとんどが教育省の管轄下にある。
●言語事情
公用語はウクライナ語であるが、ロシア語も広く使用されキエフに住む者の多くはバイリンガルであるが、地域性が見られ、大まかに見ると東部・南部は主にロシア語、西部はウクライナ語が優勢である。近年は「ウクライナ語」化政策が採られ、教育面ではウクライナ語の使用が義務付けられている教育機関が多い。
●外国語教育
ソ連時代から引き続き外国語教育が盛んである。第1外国語は英語、ドイツ語、フランス語などヨーロッパ言語が主流であるが、アラビア語、トルコ語のほか、日本語、中国語、韓国語などの極東語も少しずつ学ばれるようになっている。
外国語教育が必修になるのは前期中等教育(5年生)から。しかし近年、大都市では初等教育(1年生)から外国語教育を始める学校も多くなっている。教育機関によって、外国語教育の開始時期および外国語の種類も異なるが、第1外国語を上記のように英語、ドイツ語、フランス語とする教育機関が多い。高等教育機関では、スペイン語、アラビア語等も多くの学習者がいるが、近年、日本語をはじめ極東語と呼ばれる中国語・韓国語なども人気がある。
外国語の中での日本語の人気
人気が高いのは英語、ドイツ語、フランス語の順。次にスペイン語、アラビア語と続く。近年は2番目、3番目に習得する外国語として日本語をはじめ極東語と呼ばれる中国語・韓国語なども人気がある。
大学入試での日本語の扱い
日本語を主専攻としているキエフ市内の大学では第1外国語科目としての日本語の入試も行なわれ、初等・中等教育機関で日本語を学んだ学習者が受験することがある。
●マルチメディア・コンピューター
多くの教師は所属機関や個人のコンピューターを使用してテストなどを作成している。授業中ビデオやDVDを使用する教師も多いが、学生にコンピューターを利用させる授業はほとんど行なわれていない。
| ウクライナ日本センター | 1名 |
| キエフ国立大学・キエフ国立言語大学 | 1名 |
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1.
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日本の文化に関する知識を得るため |
9.
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日本との親善・交流を図るため(短期訪日や日本人受入) | |||||
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2.
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日本の政治・経済・社会に関する知識を得るため |
10.
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日本語によるコミュニケーションが出来るようにするため | |||||
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3.
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日本の科学技術に関する知識を得るため |
11.
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母語、または親の母語(継承語)である日本語を忘れないため | |||||
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4.
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大学や資格試験の受験準備のため |
12.
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日本語という言語そのものへの興味 | |||||
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5.
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日本に留学するため |
13.
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国際理解・異文化交流の一環として | |||||
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6.
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今の仕事で日本語を必要とするため |
14.
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父母の期待に応えるため | |||||
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7.
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将来の就職のため |
15.
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その他 | |||||
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8.
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日本に観光旅行するため | (1.〜15.から5つ選択) | ||||||
| 1940年代 | キエフ国立大学で日本語教育が始まるが中断。その後も開始と中断を繰り返す |
| 1990年 | キエフ国立言語大学附属東洋語大学で日本語教育(主専攻)開始 (他地方を含む主要大学でも日本語教育開始) |
| 1996年 | キエフ国立大学で日本語が主専攻となり、NIS諸国派遣日本語教育事業として日本からの教師の派遣が開始(この時期、他大学および初等中等教育機関にも日本語教育が広まる) |
| 1996年 | キエフ国立大学で日本語が主専攻となり、NIS諸国派遣日本語教育事業として日本からの教師の派遣が開始(この時期、他大学および初等中等教育機関にも日本語教育が広まる) |
| 1996年 | ウクライナ日本語教師会の前身であるキエフ日本語教師会が活動を開始。第1回日本語弁論大会開催 |
| 2002年 | 第1回ウクライナ日本語教育セミナー開催 |
| 2005年 | キエフで第1回日本語能力試験実施 |
| 2006年 | ウクライナ日本センターが活動開始 |
| 2009年 | 第1回ウクライナ国際公開シンポジウム開催 |