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第14回 昔話を楽しもう
 
みなさん、日本の昔話というと、どんなお話を思い浮かべますか。「ももたろう」「うらしまたろう」「かさじぞう」「したきりすずめ」など、いろいろなお話がありますね。
インターネットでも次のようなサイトで日本や世界の昔話を読んだり聞いたりすることができます。
●国際デジタル絵本学会 「デジタル絵本サイト」
世界各国の民話を翻訳して、日本語、英語、中国語、スペイン語、ノルウェー語、ドイツ語、韓国語など12ヶ国語で提供しています。日本の昔話も30種類以上あります。表紙の絵で探したり、お話のタイトルで探したりすることができます。
Kids Web Japan(トップページ)
Kids Web JapanのCulture CornerのFolk Legends of Japanでは、18種類の日本の昔話が英語で読めます。
 
 
NTTドコモ こども電子図書館
  NTTドコモこども電子図書館の「日本のむかしばなし」のページでは、日本の昔話を地域や種類ごとに提供しています。ページをめくりながら、本を読んでいるように読むことができます。
ー まずは、見てみよう ー
「こども電子図書館」の中にある、「日本のむかしばなし」のページを見てみましょう。
<NTTドコモこども電子図書館 日本のむかしばなし>
http://www.digital-lib.nttdocomo.co.jp/kikakuten/mukashi/mukashi7/index.html
 わらっちゃう昔ばなしには、五つのお話があります。その中の 「おいもころころ」 のページを見てみましょう。読みたいお話を選ぶと、本の表紙が出てきて、そのページで、「ナレーションあり」と「ナレーションなし」のどちらかを選ぶこと ができます。「ナレーションあり」を選ぶと、本の内容を見ながらお話を聞くことができます。「ナレーションなし」を選ぶと、本を見ながら誰かが読み聞かせ をしてあげたり、一人で黙読したり、音読したりすることもできます。読み進める途中で、ナレーションをやめたり聞いたりすることもできます。
 「おいもころころ」は、読み進めるうちに「ぷっ」と吹き出してしまうような面白いお話 です。絵もその状況をよくあらわした面白い絵があり、日本語の意味が全部理解できなくても、このお話の面白さは充分味わえるでしょう。話の最後に短い解説 があり、「その話が伝えようとしているメッセージは何か」が、まとめられています。一人で読むのもいいですが、教室で大きな画面に映してクラスで一緒に読 んでもいいでしょう。ナレーションなしで、先生が読んであげてもいいですし、ナレーションありで聞いたあと、ナレーションを消してクラスで役割を決めて読 んでも面白いでしょう。
ー 授業のアイディアを考えよう ー
次に、昔話を日本語の授業の中でどのように活用できるのか考えてみましょう。
昔話のサイトをいくつか組み合わせた利用方法も考えてみましょう。
<授業のアイディア1>
 「みんなの教材サイト」の「みんなのアイディア」でも、昔話をとりあげたアイディアが多数寄せられています。
 「季節の活動:花さかじいさん(改訂版)」のアイディアでは、昔話を日本語の授業で活用するための次のような6つの活動案が提案されています。
■活動案1:鑑賞する
  例1:学習者は、パソコンあるいは、教師がプリントアウトしたものを自分で読む。(英語で読んでもよい)
例2:教師が読むのを聞く。
例3:インターネットのイラストを保存→拡大→プリントアウトし、紙芝居にして聞かせる。
■活動案2:内容を理解する
  例1:活動例1をした後で、質問に答える。質問は教師が作成。母語でも日本語でもよい。
例2:インターネット上のイラストをプリントアウトし、ばらばらにして、正しい順序に並び替える。
■活動案3:内容を要約する
  読んで内容を理解した後で、「花さかじいさん」の話を全く知らない人に伝えるという設定で、ストーリーを要約して話したり書いたりする。
■活動案4:話を想像する
  例1:先にイラストを全て見て、どんな話なのか想像して言う。その後、実際に読んでみる。
例2:話を途中までしか読まず、その後の物語を想像して言う。(母語でもよい)
最後に続きを読む。
■活動案5:翻訳する
  日本語で読んだものを母語で翻訳する。
■活動案6:劇をする
  国際交流基金シドニー日本文化センターでは、日本の昔話などのシナリオをまとめて、Japanese Playsのページで公開しています。

<授業のアイディア2>

 昔話は、おなじ題名の話でも、登場人物や話の結末が異なることがよくあります。このような違いを利用した授業のアイディアを「おむすびころりん」のお話を材料にして、考えてみましょう。
 日本人に「おむすびころりん」の話をしてくださいとお願いしたら、少しずつ違った話をするかもしれません。次のウェブサイトに、「おむすびころりん」のお話がありますが、登場人物や結末が全部違います。
  デジタル絵本サイト「おむすびころりん」
国際交流基金シドニー日本文化センター Japanese Play 「おむすびころりん」
NTTドコモこども電子図書館 日本のむかしばなし 「おむしびころりん」
 三つのお話を読み比べる活動の例です。読む前の活動―読む活動―読んだ後の活動の3段階で活動内容をまとめてみました。いかがでしょうか。
(1) 読む前の活動
 おむすび、もちつき、つづらなど、話の中に出てくることばを確認しながら、読んでみたい気持ちにさせます。実物や写真を見せたり、実際に作ったり体験したりしながら、日本人の生活や文化的なことがらについて考える機会を作るとよいでしょう。
(2) 読む活動
 三つのグループにわかれて、それぞれが3種類の「おむすびころりん」を読みます。
次のようなタスクシートを使って、内容を理解します。
(3) 読んだ後の活動
 クラスでグループごとにタスクシートの内容を発表します。教師は黒板に表を書いてまとめます。どこが同じで、どこが違うか、クラスで話し合いましょう。また、どのお話の最後が好きかなどについても自由に話すとよいでしょう。
ー その他参考資料 ー
国際交流基金シドニー日本文化センターのSensei's Pagesでは、いろいろな日本の昔話や神話が紹介されています。マンガにもなっていて、楽しいです。
「竹取物語」(Autumn 2005)
「おむすびころりん」(Spring 2004)
「さるかにがっせん」(第41号 2003年)
「ぶんぶくちゃがま」(第38号 2002年)
「日本の神話」(第37号 2002年)

このコーナーの担当者:島田徳子・藤長かおる
(日本語国際センター専任講師)



著作権 編集部から
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