
http://erin.ne.jp/
ドラマやCMで活躍中の豊田エリーさん・倉科カナさんが出演している、日本語学習のための映像教材「エリンが挑戦!にほんごできます。」(以下、「エリン」)のWEB版が、2010年3月31日にオープンしました。WEB版「エリン」は、日本や日本語に興味のある世界中の人たちが、より気軽に楽しく、現代の日本事情・日本文化や日本語について学べるサイトです。
WEB版「エリン」の特徴やおすすめのコンテンツを、紹介します!

「エリン」の特徴は、“日本語学習”と“文化理解”を組み合わせた日本語学習教材であることです(1)。「エリン」の“日本語学習”は、日本語の知識を増やすのではなく、「日本語でできること」を増やすことを目標にしています。また、「エリン」の中のたくさんの動画や音声で日本語を学習することによって、異文化や多文化についての視野を広げることも目標としています。
「エリン」は全部で25課あります。それぞれの課には「基本スキット」、「応用スキット」、「大切な表現」、「ことばをふやそう」、「これは何?」、「見てみよう」、「やってみよう」の7つのコーナーがあります。これらのコーナーには、“日本語学習”をサポートするコーナー、“文化理解”をサポートするコーナー、そして“日本語学習”と“文化理解”をつなぐコーナーという役割があります(図1)。
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| 図1 WEB版「エリン」の構成 (★の印は、WEB版だけのオリジナルコンテンツを表します。) |
「基本スキット」と「応用スキット」では、ドラマ風のスキットで、実際に使われている“生”の日本語が学習できるとともに、現代の日本文化や日本事情に触れることができます。
スキットの字幕やスクリプトは、さまざまな学習段階の学習者にとって使いやすいように、漢字かな混じり・かな・ローマ字・英語の4種類を選んで表示することができます。「基本スキット」をマンガにしたページでは、スクリプトと同じように、吹き出しの中のセリフを4種類の表示に切り替えたり、セリフをクリックすると音声が聞けたりする、便利な機能が付いています(図2)。
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| 図2 基本スキット>マンガ |
WEB版のために新たに作成したコンテンツは、「マンガで覚えるオノマトペ」、スキットの内容に関する「確認問題」です。「マンガで覚えるオノマトペ」では、スキットのマンガに出てくる「ガタガタ」「キョロキョロ」などの擬声語・擬態語の使い方と例文や、その場面を表現した動画を見ることができます(図3)。スキットの内容に関する「確認問題」は、全部で250問あります。
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| 図3 基本スキット>マンガで覚えるオノマトペ |
「大切な表現」のコーナーでは、CGキャラクターによる文法解説のアニメーション(図4)や「解説&例文」のページで、日本語の文法・文型のルールや使い方について勉強することができます。「エリン」の“日本語学習”は、日本語の文法・文型を正確に覚えて言えるようになることが目的ではなく、「日本語でできること」を増やすことを目的としていますので、スキットに出てくる文法・文型が実際の生活場面でどのように使われているか、「いろいろな使い方」のページで動画を見ることもできます。学習した文法・文型を定着させるためには、音声やイラスト・写真を使った「練習問題」のページがおすすめです(図5)。全25課1,519問の練習問題は、WEB版のために開発されたオリジナルコンテンツです。
語彙をたくさん覚えたい方は、「ことばをふやそう」のコーナーで、各課に関連する場面やトピックの語彙を、豊富なイラストと音声で勉強することができます。
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| 図4 大切な表現>動画の再生 | 図5 大切な表現>練習問題 |
「これは何?」のコーナーでは、日本の普段の生活では当たり前に使われているものですが、外国の人には何かよくわからない不思議なものについて、クイズと使い方解説の動画で学ぶことができます。
「見てみよう」のコーナーでは、25課分の場面やトピックに関係する現代の日本事情について、動画や633枚もの解説付きの写真で勉強することができます。日本文化について知識を深めることのできる「文化クイズ」は、WEB版のために独自に開発したおすすめコンテンツです(図6)。25のトピックのクイズに、ぜひ挑戦してみてください。クイズに20問連続して正解すると「黒帯」、30問連続正解すると「師範」の認定を受けることができます。
「やってみよう」のコーナーは、「書道」、「生け花」、「そろばん」といった日本の伝統的な文化や、「携帯メール」、「プリントシール」のような現代の若者文化を、外国人が実際に体験してみる動画が見られるコーナーです。このコーナーには、WEB版用に新たに開発した「ゲーム」のページがあります。「バーチャル生け花ゲーム」、「エリンのプリントスタジオゲーム」、「江ノ電すごろくゲーム」(図7)など、日本文化や日本の生活が擬似体験できるゲームが満載です。
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| 図6 見てみよう>文化クイズ | 図7 やってみよう>ゲーム |
WEB版「エリン」は、ユーザー登録をしなくてもすべてのコンテンツを見ることができますが、ユーザー登録をした人だけが使える、便利で楽しい機能もあります。
「学習の記録」は、いつ、何を学習したか、自動的に記録する機能です。ログインしてからWEB版「エリン」を使って学習すると、学習したページがすべて「学習の記録」に記録されますので、この記録を確認しながら、自律的に日本語の学習を進めることができます。
「アバター」は、WEB版「エリン」の中だけの自分のキャラクターを作ることができる機能です(図8)。顔のパーツや髪型を選んで、ぜひあなたにそっくりなアバターを作ってみてください。選べる洋服は、ユーザー登録したばかりの時は限られていますが、サイトで勉強すればするほどポイントが増えて、アイテムを増やすことができます。
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| 図8 「アバター」 |
「にほんごクエスト」は、WEB版「エリン」で勉強した日本語を使って日本語のコミュニケーションに挑戦することができる、サイト上の仮想の街です(図9)。サイトで勉強して「日本語でできること」が増えれば増えるほど、街で出会う人たちといろいろな日本語のコミュニケーションができるようになります。また、学習した課が増えていくと、「ファッションタウン」や「温泉」など、行ける場所も広がっていきます。
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| 図9 「にほんごクエスト」 |
2010年3月31日のサイトオープンから6月15日までの約2ヵ月半の間に、WEB版「エリン」には140の国・地域から39,907人のユーザー(2)が訪れました。セッション(3)の多い国・地域は、順に、日本(16.7%)、中国(13.5%)、アメリカ(9.6%)、韓国(6.9%)、オーストラリア(6.4%)です(図10)。国際交流基金が実施している「海外日本語教育機関調査」の2006年調査によると、海外で日本語教育が行われているのは133の国・地域ですから、わずか2ヵ月半の間に、それを上回る広範囲の国・地域の人にアクセスしていただけたことがわかります。サイトへのセッションは81,451件で、ページビュー(4)は679,168件でした。
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| 図10 セッションの国・地域別割合 |
現在、WEB版「エリン」は日本語版と英語版のみの公開ですが、今後、他の言語についても公開していこうと考えています。これからも、日本や日本語に興味のある世界中の人たちにとって、より使いやすく楽しいサイトにしていきますので、ぜひたくさんのページをご覧になって感想やご意見を送ってください!











