中東理解講座 2005年度 第3期




2005年度 第3期
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[月曜日] (2006年1月16日~3月20日)全10回
アフリカ・サヘル地域を知ろう
[木曜日] (2006年1月12日~3月16日)全10回
トルコを知ろう
[金曜日] (2006年1月20日~3月24日)全10回
アラブ・ミュージック―その深遠なる魅力に迫る

*講師、講座内容等、詳細につきましては、各曜日のリンクをクリックしてください。

月曜日(2006年1月16日~3月20日)全10回

「アフリカ・サヘル地域を知ろう」

コーディネーター

栗本 英世

コーディネーターからのメッセージ(栗本 英世)

紅海から大西洋まで、スーダンからセネガルまで、アフリカ大陸を東西に横切る「サヘル」は、北はサハラ砂漠、南はサバンナと森林にはさまれた広大な帯状地域です。この地域は、古代から現在に至るまで、中東・地中海世界と黒アフリカ世界の文化的な交流、南北・東西を軸とする人とモノの流れの舞台となってきました。また、現在では砂漠化という環境問題や開発・貧困の問題、人種・民族間の紛争に直面している地域でもあります。一見すると内陸に隔絶された、交通や通信の不便な地域ですが、きわめてダイナミックな交流や発展の舞台であると言えます。ナイジェリア、チャド、スーダンなどにおける内戦や武力紛争は、これらの国々をサヘルという空間に位置づけることによってはじめて理解できる点がおおいのです。この講座では、広大で多様なサヘル地域の自然環境、歴史、文化、社会や今日的問題について総合的かつ多角的に学ぶことを通じて、アフリカ・中東に対する理解を深めたいと考えています。

講師/講義日程/テーマ

(講師および日程・テーマは変更となる場合もあります)

日程 

講師/テーマ

1月16日

サヘル地域を知ろう―自然環境と歴史・文化的位置づけ
栗本 英世(大阪大学大学院人間科学研究科教授)

23日

ダルフール紛争のサヘル的側面
栗本 英世(大阪大学大学院人間科学研究科教授)

30日

サヘルのなかのスーダン史
栗田 禎子(千葉大学文学部教授)

2月 6日

18世紀、大西洋奴隷貿易とサヘルの民
小川 了(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授)

13日

フルベ人の歴史と文化―カメルーン北部から
日野 瞬也(東京外国語大学名誉教授)

20日

考古学によって西アフリカの歴史を学ぶ
竹沢 尚一郎(国立民族学博物館民族文化研究部教授)

27日

地中海世界と黒アフリカの交流史
坂井 信三(南山大学人文学部教授)

3月 6日

セネガルからフランスへ―移民の動態
三島 禎子(国立民族学博物館民族社会研究部助教授)

13日

サヘルの宗教と儀礼―ナイジェリア北部を中心に
近藤 英俊(関西外国語大学外国語学部特任助教授)

20日

チャドの生活と砂漠化
菅川 拓也(緑のサヘル事務局長)

木曜日(2006年1月12日~3月16日)全10回

「トルコを知ろう」

コーディネーター

林 佳世子

コーディネーターからのメッセージ(林 佳世子)

西と東の架け橋トルコ、という表現はあまりにも言い古されたものですが、昨今のトルコEU加盟交渉開始をめぐる「騒動」をみていますと、その言葉が依然、大きな意味を持っていると感じることも少なくありませんでした。「騒動」では、トルコがヨーロッパの一員なのか否かが熱心に議論されましたが、境界線上にあるものを扱うという接し方では見えなくなってしまうものも多いのではないでしょうか。その国、その文化、その人々を直視してこそ、地域への理解は深まると思うからです。とはいえ、さまざまな民族と文化・宗教の融合の上になりたっているアナトリアの地に根をおろした「トルコ」は、なかなか一筋縄では扱えない対象です。
それを題材に、民族とは? 宗教とは? 伝統とは? 近代化とは? 文化の違いとは? などなど、さまざまな問いかけをしてみることは刺激に満ちた試みとなるでしょう。本講義では、歴史・文化・芸術・政治・社会・宗教など、さまざまな角度からトルコとその歴史的世界を考えていきます。問いに答えることは簡単ではありませんが、ともに考える機会となれば幸いです。

講師/講義日程/テーマ

(講師および日程・テーマは変更となる場合もあります)

日程 

講師/テーマ

1月12日

トルコの過去・現在・未来
永田 雄三(明治大学教授)

19日

トルコとヨーロッパ
新井 政美(東京外国語大学教授

26日

暮らしの中のイスラム
林 佳世子(東京外国語大学教授)

2月 2日

トルコ建築遺産の保存と活用
山下 王世(東京外国語大学非常勤研究員)

9日

かわりゆく伝統芸能とその記録
松本 奈穂子(東京外国語大学非常勤講師)

16日

現代トルコ政治事情
間 寧(日本貿易振興機構アジア経済研究所主任調査研究員)

23日

クルド問題の座標軸
山口 昭彦(聖心女子大学専任講師)

3月 2日

現代トルコのイスラム系諸団体とその動向
今松 泰(神戸大学非常勤講師)

9日

変わる農村の今
江川 ひかり(立命館大学助教授)

16日

現代トルコの社会と女性
村上 薫(日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員)

金曜日(2006年1月20日~3月24日)全10回

「アラブ・ミュージック―その深遠なる魅力に迫る」

コーディネーター

関口 義人

コーディネーターからのメッセージ(関口 義人)

日本から最も遠くに位置する文化圏、それがアラブ世界ではないでしょうか。 アメリカやヨーロッパの文化の影響下に長く留め置かれた日本人の関心は、もっと広い世界に向けられるべきです。本講座は、選ばれた10人の講師たちが、普段ほとんど触れる機会のないアラブ世界の音楽を、その伝統的な部分から現代の新たな潮流に至るまでを語り、映像や写真を見、音楽を聴きながら身近に接していただこう、という試みです。建築、詩などと同様にアラブの文化を代表するものは、悠久の歴史が育んできた音楽なのです。音楽の響きを通して、アラブ文化の広大にして複合的な拡がりを感じとっていただければと思います。
アラブ古典音楽の各楽派やアラブ・アンダルース音楽などの紹介はもとより、チュニジアのマルーフ、アルジェリアのライやモロッコのグナワ、さらに現代アラブの歌謡やポップスからダンス(クラブ)・ミュージックに至るまでさまざまな音楽を幅広く取り上げます。また、アラブの文化と相互に影響を与えあったヨーロッパやトルコ、さらに近隣の汎アラブ諸国の音楽にも注目し、アラブ全体を俯瞰する広い視野を提供したいと考えています。

講師/講義日程/テーマ

(講師および日程・テーマは変更となる場合もあります)

日程 

講師/テーマ

1月20日

アラブ音楽の見取り図―その伝統から分布まで
松田 嘉子(ウード奏者、多摩美術大学教授)

27日

フェイルーズへの旅
石田 昌隆(フォトグラファー)

2月 3日

アラブの楽器と音楽構造
若林 忠宏(民族音楽センター代表・民族音楽研究演奏家)

10日

ポップスに聞くアラブ・アンダルース音楽のこだま
北中 正和(音楽評論家)

17日

中央アルジェリアのポップ音楽
粕谷 祐己(金沢大学文学部教授)

24日

現代アラブ歌謡/ポップスに見える民衆の心象に迫る
中町 信孝(日本学術振興会特別研究員)

3月 3日

アラブ~ヨーロッパ、異質な音楽文化の交差と融合
松山 晋也(音楽評論家)

10日

モロッコのグナワにおける現代アラブ音楽の新たな潮流
サラーム海上(音楽評論家)

17日

中東の音楽ワークショップから
横川 理彦(音楽家、映画美学校音楽制作専任講師)

24日

トルコ音楽の伝統と現在~周辺アラブ世界の音を巡って
関口 義人(音楽評論家)


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